「加瀬亮はいい人だ、きれいで考え方が正しい」ホン・サンス監督がキャスティング過程に言及

OSEN |

ホン・サンス監督が自身の16番目の長編新作「自由が丘で」に日本の俳優である加瀬亮をキャスティングした過程を聞かせた。

ホン・サンス監督は29日、ソウル紫陽洞(チャヤンドン)ロッテシネマ建大入口(コンデイック)店で開かれた「自由が丘で」マスコミ向け配給試写会で「加瀬亮のキャスティングはどのように行われたか」という質問に「普段から加瀬亮が僕の映画に好感を表したという話を聞いたし、偶然日本で会う機会があったが、あれこれ話をしているうちにとても良い人だと感じた」と話し始めた。

さらに「初めて会ったが、とても良かった。心の中で惚れた。廊下でタバコを吸いながら『僕の映画やる?』と聞いたら、やると言った。2013年7月頃に撮ることになった」という説明を付け加えた。「きれいで考え方が正しい。いい人だ」と加瀬亮を評価した。

「自由が丘で」は人生において重要だったある女性を探すため韓国を訪れたモリがソウルで過ごした数日間の話を描いた作品で、加瀬亮は劇中で愛する女性クォンを探すため北村を訪れた日本人モリ役に扮し、熱演した。

加瀬亮は、どの映画でも実際のキャラクターに見えるほど映画の中に自然に溶け込んだ演技で様々なキャラクターをこなしてきた。また、加瀬亮はクリント・イーストウッド、アッバス・キアロスタミ、ガス・ヴァン・サント、ミシェル・ゴンドリーなど、世界的な名監督らと一緒に仕事をしてきており、韓国の映画に出演するのは「自由が丘で」が初めてだ。

「自由が丘で」が出品されたベネチア国際映画祭オリゾンティ(Orizzonti)長編部門は、コンペティション部門でさらに関心を集めている。昨年までオリゾンティは非コンペティション部門だったが、今年からコンペティション部門に変わった。カンヌ国際映画祭の「ある視点」部門に相当する。

記者 : チェ・ナヨン、写真 : チョン・ソンイ