「朝鮮ガンマン」イ・ジュンギの復讐、結局最後まで行く

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※この記事にはドラマのストーリーに関する内容が含まれています。
写真=KBS 2TV「朝鮮ガンマン」スクリーンショット
人生をかけた復讐。背後勢力の掃討に成功したものの、その火種は残った。イ・ジュンギの復讐が足踏み状態になっている。

韓国で20日に放送されたKBS 2TV「朝鮮ガンマン」第17話でユンガン(イ・ジュンギ)は反開化派の掃討に成功した。パク・ジンハン(チェ・ジェソン)の濡れ衣と自身の疑いが晴れる瞬間、ユンガンは歓喜と空しさが混ざったような複雑な表情で復讐の最後を見守った。しかし歓喜の瞬間は短かった。まだ火種が残っていた。

このすべての状況を予想した左議政ビョンジェ(アン・ソクファン)が軍乱の中でウォンシン(ユ・オソン)に中殿の護衛を任せたのだ。ビョンジェとウォンシンを恩人と称した中殿は赦免を求め、高宗(コジョン、イ・ミヌ)は王権強化という美名のもとにその提案を受け入れた。それだけでなく、ユンガンに「宮殿の外で私を支えてくれる男」とウォンシンを紹介した。

このようなことにユンガンが驚いたのも当然のことだ。そんなユンガンに高宗は二人の怨恨関係を全部知っているが今日から全部忘れなさいと言いながら「それが私のためのことだ。国のためのことだ」と話した。さらに二度とウォンシンに銃口を向けず、過去のことをすべて許しなさいという命令を下した。ユンガンはむしろ大逆罪人になると言いながら王の命令を断った。

反開化派を掃討し、ユンガンが覚えたもう一つの感情は解放感だった。しかしこの感情が裏切られた気持ちと憤りに変わったことにユンガンは残念な気持ちを表した。スイン(ナム・サンミ)に「今こそあなたと幸せになれると思った。もう少し待ってくれ」と切ない気持ちを伝えたのだ。続いてユンガンは過去自身の面倒を見てくれた日本の山元商団のサポートを受けてウォンシンの金鉱ビジネスを止めた。これに憤るウォンシンの姿が「朝鮮ガンマン」第17話のエンディングを飾った。

最近「朝鮮ガンマン」は歪曲議論とは別に、大きな歴史的事件を取り扱いながらユンガンの復讐に劇的なドラマと凄絶さを加えている。壬午の変に続いてホギョン(ハン・ジュワン)がスパイとして乗り出す甲申の変が予告され、緊張感を高めているのだ。これにより、ユンガンの復讐が足踏み状態になって得たものと失ったものがはっきりと現れている。

なかなか終わらない復讐、繰り返される状況は後半の展開のテンポを落とした。ユンガンの復讐はもちろん、切なく展開されていたスインとのロマンスも多少力を失った。軍乱とそれによる政治工作に焦点が移り、ユンガンとスインが周辺人になったのも残念だ。一方、これをきっかけにユンガンとウォンシンの対決がより激しくなったのは明白で嬉しい成果だ。特にユンガンの復讐に対抗するウォンシンのカリスマ性はドラマ全体を掌握するほど強くなり、その結末に対する期待を高めた。

記者 : イ・ヘミ