5歳の頃から演技を始め、いつの間にか19年目になった俳優イ・セヨンが、立派な成人役者に成長した。丸っこい目を持つイ・セヨンは、幅広い演技で子役のイメージを消しつつある。最近はKBS 2TV「トロットの恋人」で悪役を演じ、新鮮な魅力をアピールした。

イ・セヨンは最近放送終了した「トロットの恋人」で、Apink チョン・ウンジと宿命のライバル関係にあるパク・スイン役を演じた。ドラマでアイドルスターを演じたイ・セヨンは、ダンスや歌も完璧にこなした。特に、チョン・ウンジをつぶすために手段を選ばない姿は、子役のイメージとは正反対でさらに深い印象を残した。

イ・セヨンは「トロットの恋人」が放送終了してから行ったOSENとのインタビューで、休む間もなく走ってきたここ数ヶ月を思い返した。イ・セヨンは「ほぼ生放送のような撮影だったので、早く終わって欲しいと思ったこともあるが、いざ放送終了すると残念だ」と感想を述べた。彼女の顔からは、名残惜しい気配が強く感じられた。出演俳優たちと仲良くなったためだった。

「実は本当に疲れていました。2ヶ月との時間は長いと思えば長く、短いと思えば短い時間ですが、もう放送終了しました。やっと情が移ったのに、もっと頑張れば良かったのにと思う気持ちもあります。出演者たちとほぼ同じ年頃だったので、さらに愛着を感じたと思います。一緒にメッセンジャーで話しながらすぐに親しくなれました」

イ・セヨンは5歳の時に初めてドラマに出演し、今年で19年目となった。そのような彼女が2012年にtvN「応答せよ1997」でデビューしたデビュー3年目のチョン・ウンジと女主人公として共演した。それもドラマのライバル役で。経歴では遥かに先輩のイ・セヨンとチョン・ウンジとの共演が気になった。

「ウンジが気さくで、面白く、性格も良かったので、初対面のときから親しくなりました。『応答せよ1997』も本放送死守をしながら楽しんだ作品で、その後『その冬、風が吹く』での演技も興味を持って見守りました。演技の実力は既に証明されたと思います。また、私はApinkの曲が本当に好きです。個人的に好感を持っていましたが、実際に会ってみると、気さくで本当に良く合いました」

イ・セヨンは19年目ではあるが、地上波番組で主演として活躍するのは、今回が初めてだ。子役から脱皮して、立派な成人役者として一歩を踏み出したばかりである。

「負担もあり、好奇心もありました。さらに、ドラマで歌手を演じなければならなかったので、なおさらそうだったと思います。主に映画に出演し、久々に出演するドラマでもっと緊張しましたが、(シン)ソンロク兄さんや他の出演者の方々の経験が豊富でたくさんアドバイスを頂きました」

イ・セヨンは映画「血湧く青春」で、いわゆる不良女子高生として登場し、今までとは違う魅力をアピールしたことがある。続いて「トロットの恋人」でも悪役を見事に演じた。相次ぐ悪役はイ・セヨンという俳優に対する固まったイメージを変えるきっかけになった。

「実際の性格と大分違います。はは。大声を上げたり怒ることは私の性格ではありません。そこで、実は負担でした。多くの方々に聞きながら悪役を研究しました。実際の性格はあえて誰かとぶつかろうとしません。嫉妬や劣等感もあまりありません。感情に大きく振り回されるタイプではないと思います。実際はお茶目で4次元(個性が強く、ユニークな考え方を持つ)のキャラクターといえるのではないでしょうか？(笑)」

今年で23歳のイ・セヨンだが、依然として子役のイメージは残っている。成人役者として活動を続けるに置いて多少邪魔になりかねない部分だ。にもかかわらず、イ・セヨンはあまり気にしていない様子だった。

「昔は制服を着て作品に出演しないほうが良いと思いました。子役のイメージのためです。しかし、今は学生、大人を問わずに演じようと思っています。あまり重要ではないと思うこともあります。良い作品、良い監督、良い役者たちと演技をすることが重要だと思います。歳とは関係なく、一風変わったキャラクターを通じて多彩なイメージをお見せしたいです」