WINNER「YGという名前を掲げるプレッシャー…それが僕らを成長させる」

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写真提供=YG ENTERTAINMENT
YG ENTERTAINMENT(以下YG)が9年ぶりに披露するボーイズグループであり、BIGBANGの弟。新人グループWINNER(カン・スンユン、キム・ジヌ、イ・スンフン、ソン・ミノ、サム・テヒョン)はデビュー前から相当の期待とプレッシャーを抱いて出発した。サバイバル番組を通じて大衆が選んだグループであるだけに彼らに対する期待が大きく、また、BIGBANGと2NE1などが所属するYG所属であるということだけで、大きな注目を浴びた。何よりもBIGBANGと2NE1からEPIK HIGH、そして楽童ミュージシャンまで、WINNER所属の先輩たちがいずれも韓国の音楽界でそれぞれ大きな流れの一つになっているため、彼らに懸ける期待も必然的に大きくなったことが事実だ。

17日午後、SBS「人気歌謡」でデビューステージを終えたWINNERに会った。新人らしくないしっかりとした実力と、彼らならではの愉快なエネルギー、何よりも彼らからは、思い切りステージを楽しんできた、本当の楽しみを探すことができた。それだけ願っていた夢を叶えた者だけの輝きが見えた。

「練習生の頃は『人気歌謡』のステージを見学するように見物していました。最初は本当に緊張しましたが、ファンのお陰で緊張がほぐされ、楽しくできました」(ナム・テヒョン)

「感慨深いです。過去、他のグループで活動した履歴があり、このようなシステムを良く知ってはいました。控え室に移動する時に挨拶をしますが、知っている方もいました。昔とは違い、今はWINNERとしてスタートするので新鮮で、堂々としています。ステージの上でも本当に楽しいです」(ソン・ミノ)

「昨年ソロ活動をしましたが、WINNERとしては初めてなので心配しました。ステージの上で緊張してミスをしたらどうしようとも心配しました。それでもメンバーたちが飢えていたのか、ステージの上で本当に素敵なステージを見せてくれて、懸念が吹き飛びました。一人で活動するときはとても寂しかったですが、WINNERのメンバーたちと一緒に来ることができて本当に嬉しいです」(カン・スンユン)

たくさん期待されているだけに、WINNERはデビューと同時に大衆たちを驚かせた。12日にリリースしたデビューアルバム「2014 S/S」のタイトル曲「EMPTY」と「Color Ring」をはじめとする全曲の作詞・作曲に参加することで音楽的力量を発揮しただけでなく、デビューと同時に主要音楽配信ランキングを制覇したほか、トップ歌手たちにも難しいといわれる、複数の曲を上位に並べることに成功した。新人グループとして異例の人気でありながら、それだけ長く精を尽くして準備したWINNERの音楽が力を発揮したことの証明だった。忍耐で得た甘い果実だった。

写真提供=YG ENTERTAINMENT
「本当に僕らは予想できませんでした。曲が発表される瞬間までも、新人なのでチャートにランクインすることだけでも良い結果だと思ったほどです。チャートを見ましたが、予期せぬ大きな声援を頂き感謝していることはもちろん、複数の曲が上位に並んでいるということをキャプチャーして家族に送りました(笑) ファンに本当に感謝しています。『もっと頑張ろう』と覚悟を決めるようになりました」(カン・スンユン)

「噂によると、ヤン・ヒョンソク社長もここまでの結果を出せるとは予想できなかったが、良い結果が出て本当に嬉しく、誇らしく思ったそうです。嬉しいです」

昨年、Mnetのサバイバル番組「WIN」でWINNERのデビューが確定した時から多くのファンたちがWINNERを待ち、彼らは大衆の前に立つ準備のため一日も休まずに忙しい生活を続けた。デビューアルバムを埋めるための曲の作業はもちろん、BIGBANGの日本ドームツアーと2NE1のワールドツアーのステージに立ち、たくさんの経験を積んだ。予定よりデビューが遅れて辛い時期もあったが、それだけ良い曲で多くのステージに立ちながら得た、意味のある経験でさらに充実した。

「曲の作業と同時にBIGBANGのドームツアー、2NE1のワールドツアーのステージに立ちながら、ほぼ毎週末(海外に)出ていました。海外のステージに立ち、たくさんインスピレーションも受け、その時の経験が変わった姿を見せられる力になったと思います。接したことのないたくさんの経験が、準備しながら色々と力になりました」(イ・スンフン)

長く待った末、いよいよ音楽界に正式に足を踏み入れたWINNER。彼らは「自作曲で構成されたアルバムをリリースしただけでも嬉しい」と話した。30~40曲を書き、修正し、補完しながら誕生した、それこそ宝のようなアルバムだ。そして、WINNERならではの感性を盛り込んだ同アルバムは、大衆に見事に通じた。韓国だけでなく、海外でも反応が良かった。カンボジア、香港、シンガポール、台湾、インドネシアなど、5ヶ国のiTunesアルバムチャートでも1位を記録した。デビュー前から韓国内外で幅広いファンを確保していたWINNERの底力が再び感じられた。

「個人的な考えですが、メンバーたちが一緒に作ったアルバムであるため、僕らの色が上手く表現されたと思います。僕らは『フックソングがトレンドだから、こんな曲を書こう』としたのではなく、経験によるメッセージを伝えようとしました。それぞれ持っている深い感性を上手く引き出せたと思います」(ナム・テヒョン)

「デビューして、新たに僕らのことを好きになったファンの方々もいますが、『WIN』の頃から応援してくださったファンの皆様も共に苦労されたと思います。実は、僕らが優勝してデビューできたのは、ファンの方々の力です。『WIN』の頃から僕らを見てきたファンの方々は、一方では『これだけ大きくなったんだ』という母性愛もあるようです(笑)」(ソン・ミノ)

写真提供=YG ENTERTAINMENT
今は成功裏にデビューしたことに対し、嬉しく思う気持ちが大きいが、デビュー前は所属事務所の先輩アーティストの方々が成し遂げた業績に対するプレッシャーもなかなか大きかった。WINNERに期待が集中し、ファンが長い間待ってきただけに、プレッシャーも少しずつ大きくなったが、結局このようなプレッシャーはWINNERをさらに強固にした。

「実は心配も大きかったです。YGから9年ぶりにデビューするボーイズグループなので、プレッシャーにもなり、怖かったりもしました。結果が良くなかったら本当に大問題じゃないですか」(キム・ジヌ)

「本当に多くの方々が僕らのために時間を費やし、共に苦労し、ファンの方々も非常に長く待ってくださった瞬間です。また、僕らの存在をすでに知っている大衆もいました。そのようなタイトルに対するプレッシャーが大きかったと思います」(ソン・ミノ)

「BIGBANG、2NE1、PSY、EPIK HIGH、楽童ミュージシャン、イ・ハイ先輩など、YGのすべてのアーティストがそれぞれ成功した結果を残しました。後発ランナーとして、またYGの名前を掲げた後輩として、綺麗に磨かれた道に汚点を残すのではないかと心配しました。プレッシャーにもなりましたし、しかし、そのようなプレッシャーがむしろ僕らを成長させてくれたと思います。そのようなプレッシャーを肩に背負い、さらに強くなった感じです」(カン・スンユン)

プレッシャーを乗り越え、いっそう肩の荷が軽くなったWINNER。「僕らの音楽を聴く人がWINNERになって欲しい」という意欲的な覚悟で一歩前進し、ワンステップ成長する彼らの姿が早くから楽しみだ。

「僕らが苦労して作ったアルバムであるだけに、音楽的な評価を実際に聞くと本当に気分が良いです。うわべだけでなく、真摯に聴いて感動し、そのような感じを伝えてもらうことが嬉しいです」(ソン・ミノ)

「タイトルだけでなく、アルバム全体を聴いて『良い』という反応が出ることも嬉しいですが、WINNERがアルバムをリリースしたとき、WINNERとの5人の色を分かっていただきたいと思いますし、今度またWINNERが出てきたとき、さらに立場を強固にして本当の『WINNER』になれたら嬉しいです」(イ・スンフン)

記者 : ソン・ミギョン