ヤン・ヒョンソク代表「YGの成功よりWINNERの人生の方が大事」

OSEN |

今夏音楽業界に新人ボーイズグループのブームが巻き起こっている。YG ENTERTAINMENT(以下YG)の新鋭5人組WINNERがデビュー曲「empty」で音源チャートを独占している。BIGBANG以来9年ぶりにボーイズグループを披露したYGヤン・ヒョンソク代表は、WINNERの誕生を知らせた後、正式デビューまで10ヶ月を引きのばした。一体なぜだろうか。

彼は「YGの成功より大事なのは、まだ幼いWINNERメンバーの人生だ。デビューアルバムに彼らの人生と将来がかかっているので、適当に作って(アルバムを)出そうというのは自分が許せない」と述べた。BIGBANGから2NE1とイ・ハイ、WINNERまで披露する新人ごとに成功を収めた音楽業界の“ミダスの手”ヤン・ヒョンソク代表に話を聞いた。

「WINNERは本当に新人じゃないですか。制作者として一番緊張して怖い時が、新人を披露する瞬間です。他の事務所も一緒だと思います。当然僕もWINNERのデビューを控えて夜も眠れませんでした。単純に今回のアルバムの成功有無というよりは、新人グループWINNERのスタートを知らせる重大な作業ですから。今回のアルバムが成功すればWINNERが5年も10年もずっと活動し続けられる道が開くのです。期待していたより遥かに爆発的な反応を見せてくれたファンに心から感謝しています」

12日0時に公開されたWINNERのデビューアルバム「2014 S/S」のタイトル曲「empty」は、13日午前7時基準、韓国最大の音楽配信サイトMelOnを始めとし、Mnet、genie、Olleh Music、Soribada、Monkey3、Daum Music、NAVER MUSIC等9つのサイトでリアルタイム1位を記録している。

「『empty』は、WINNERのメンバーが10ヶ月間スタジオの中にほぼ閉じこもって頑張って作り上げた結果です。他の作曲家からもらったのではなく、メンバーたちが直接関わりながら作った音楽です。デビュー曲として無難なダンス音楽を避けたのは、既存のアイドルグループと差別化したいとの理由からでした。YGが目指しているように、WINNERもアーティスト的なボーイズグループになってほしいと願っています。BIGBANGもそれで成長できましたから」

新人グループがデビューと同時に音源チャートを独占するのは非常に異例の成果だ。特に、デビューアルバム全曲の作詞・作曲に参加し、音楽的な能力を発揮しただけではなく、チャートに数曲をランクインさせるトップ歌手にも難しい記録まで立て、WINNERへの関心を証明した。

「WINNERのデビューにおいて一番フォーカスを当てたのは、メンバーたちがアルバムを作るすべての過程を自分たちでやっていけるように、僕とYGはただ支えてあげようということでした。YGのマーケティングやYG作曲家の助けに依存するのではなく、WINNER自らアルバムを作りました。今回のアルバム1枚の成功で終わるのではなく、おそらく(WINNER自らアルバム作業をする方式は)時間が経てば経つほど光を放つはずです」

「empty」は、別れた後の虚しい気持ちを歌ったラップ、ヒップホップ曲で、WINNERと競争した「WIN」BチームのB.IとBOBBYが共同作業し、ソン・ミノが作詞を手がけた。ダブルタイトル曲「Color Ring」は、カン・スンユンとソン・ミノ、イ・スンフンまで3人のメンバーが意気投合して作詞に参加し、リーダーのカン・スンユンがメインプロデューサーとして活躍した曲だ。

「WINNERを発表するまで10ヶ月も遅れましたが、僕が考えるアルバム制作者とは、文字通りアルバムを制作する人ではなく、新人の才能を導き出す人だと思います。そのため今のBIGBANG、2NE1、PSYがあるのです。WINNERはまさに今芽が出たばかりなので、どれだけ大きな木になるかは見守るべきでしょう。ただ、これは単純にYGが成功するか否かの問題ではありません。この人たちの人生がかかった問題です。YGを信頼して訪れてきた若い人たちの人生を僕が預かったので、何としてでもこの人々の才能を活かして成功させることが大事です。だからもっと慎重にならざるを得ません」

WINNERは15日、ソウル蚕室(チャムシル)総合運動場主競技場で開催される「AIA REAL LIFE : NOW FESTIVAL 2014」の「YGファミリーコンサート」を通じて公式デビューステージを披露する。

記者 : ソン・ナムウォン