「バトル・オーシャン/海上決戦」ノ・ミヌ“女性だと誤解される…実は壊れたかった”

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「1000万人は超えそうだ」というノ・ミヌの予言が的中した。映画「バトル・オーシャン/海上決戦」でリュ・スンリョンが務めた日本水軍の将軍来島通総(くるしまみちふさ)の影であり、狙撃手のハル役を演じたノ・ミヌは、連日新記録を打ち立てる映画に出演し、滅多にできない経験をしているところだった。しかも、「バトル・オーシャン/海上決戦」は今月10日に観客動員数1000万人を突破した。

ノ・ミヌは「監督が、ノ・ミヌが毎日新記録を打ち立てている作品に出演して、感慨深いということを言った」と伝え、一風変わった経験に対して不思議がった。それもそのはず、映画の中で比重のある役どころで自身の存在感を発揮したのは初めてだったからだ。それだけでなく、「バトル・オーシャン/海上決戦」は忠武路(チュンムロ:韓国の映画界の代名詞)でも他に例を見ないほどの興行スピードを誇示している。

ノ・ミヌはキム・ハンミン監督の連絡を拒むことなく出演を決心した。チェ・ミンシク、リュ・スンリョン、チョ・ジヌンなど、そうそうたる先輩たちと一緒に演技ができるということだけでも「バトル・オーシャン/海上決戦」に出演すべき理由は十分だった。しかも、「神弓 KAMIYUMI」のキム・ハンミン監督まで加わった作品だった。

ノ・ミヌは、「初めてキム・ハンミン監督から一緒にしたいという連絡が来た時、悩むことなく必ず出演すべきだと考えた。他では簡単に学べない、得ることができない経験になるはずだった。また、このような先輩たちと一緒だという事実に必ずやりたいと思った」と明らかにした。

さらに、「先輩たちが冗談を言っていても、撮影に入ると瞬時にして完璧に役に入り込む姿がとても格好よかった」と述べた後、特に自分が仕えていた日本軍将軍に扮し、演技の呼吸を合わせる機会が多かったリュ・スンリョンについて、「監督の注文を受け、一瞬にしてくみ取ることがすごく上手だった。横で見ていてとても勉強になった。現場で様々な方法を提示していたのも格好よかった」と感嘆する姿を見せた。

だからと言って、ノ・ミヌが大先輩たちの演技に感嘆するだけではなかった。覆面をかぶり、眼差しの演技が主となったために、善良に見える目つきを鋭く尖らせる練習をし、狙撃手ではあったが体を動かすシーンがあったためにアクションにも注意を払った。

また、神経を使った部分はビジュアルだ。ハルは敵軍と体でぶつかるよりも、遠くから敵を狙撃するキャラクターだったため、他の兵士たちと違って真っ白な肌で登場するしかなかった。これはキム・ハンミン監督のアイデアだったと。他の兵士たちが顔に黒ずみを塗って登場した時、ハル役のノ・ミヌは単に真っ白なだけでなく、神秘的な雰囲気を醸し出しており、「バトル・オーシャン/海上決戦」でのビジュアル担当として活躍した。キム・ハンミン監督が目を見せた時に男か女か分からないビジュアルを望んだことも、一役買ったはずだった。

ノ・ミヌは、「映画についての感想などを見ると、ハルについて『綺麗な顔立ちだ』というような話があるが、僕は反対に汚れた姿でいたかった。映画を見ながら、自分ももう少し肌が黒くて、汚れて見せたかったという心残りがある。実は、僕は少し壊れたかった。女性だと思ったという人たちもいた。こうした姿が僕の個人的な好みなのではないかという誤解も受けるが、次の作品で気の抜けた壊れた姿を披露すればいいと考えている」と説明した。

実際に、彼は韓国で9月から放送されるTV朝鮮のドラマ「最高の結婚」でラフになった姿を披露する予定だ。ノ・ミヌはこのドラマでエリート記者パク・テヨン役を演じ、女優パク・シヨンの相手役として猪突的な年下男性の魅力を発散する。脚本家がノ・ミヌの写真を見ながら想像して書いたキャラクターであるだけに、ノ・ミヌの様々な魅力を確認できる見通しだ。

ノ・ミヌは、「壊れた演技をしてみたい。壊れて気の抜けた姿を披露したい。逆にアクションが多い作品もしてみたい。温室育ちの花のような金持ちのお坊ちゃん役をたくさんして、色眼鏡をかけてそのようにしかご覧にならない方もいるが、そのイメージを破りたい。僕がこのような役を嫌っていると思われていて、出演オファーが来ないのかもしれない。しかし、僕はいつもオープンだ」と冗談を言った。

それだけでなく、「30代半ばくらいになると、その時は目標としている素敵な俳優であり、音楽を自ら作って、その音楽が人々に認められるアーティストになっているんじゃないかと思う。その夢を持って一年一年走っている」としながら俳優、そしてアーティストとしての自分の夢を伝えた。

「バトル・オーシャン/海上決戦」は、1597年の文禄の役6年にたった12隻の船で330隻に達する日本軍の攻撃に対抗して戦った「鳴梁海戦」を描いた映画で、歴代最高のオープニング・スコア(68万人)、歴代最高の平日スコア(98万人)、歴代最高のデイリースコア(125万人)だけでなく、最短期間に観客動員数100万人突破(2日)、200万人突破(3日)、300万人突破(4日)、400万人突破(5日)、500万人突破(6日)、600万人突破(7日)、700万人突破(8日)、800万人突破(10日)、900万人突破(11日)など、連日記録を塗り替えながら大ヒットしている。

記者 : キム・ミリ、写真 : キム・ソンジン