「トライアングル」JYJ ジェジュン“ペク・ジニとのキスシーン、もう一度あればよかったのに…残念だ”

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写真=C-JeSエンターテインメント
JYJのジェジュン(28)は、放送が終了したMBC月火ドラマ「トライアングル」でチンピラのホ・ヨンダルを演じた。29日、演技が軌道に乗ったと好評を得て作品を終えた彼は、まもなく行われたメディアとのインタビューで「トライアングル」への愛情を表現した。復讐に重きを置く余り、ペク・ジニとの恋愛が緻密に描かれなかったことについて残念な気持ちを表現する“可愛い”姿も見せた。

「ドラマが終わってすっきりしますが、寂しいです。兄弟愛とオ・ジョンヒ(ペク・ジニ)との愛をもっとお見せしたいと思いましたが、26話だったのでたくさんお話できなかったようで残念です。50話だったらもっとたくさんお話できたと思います」

ヨンダルとジニは過酷な運命の中でもお互いへの信頼と愛情を持っていた。しかし、ヨンダルが父を殺したコ・ボクテ(キム・ビョンオク)、ユン会長(キム・ビョンギ)に復讐する過程に話が集中し、ジョンヒとの甘い愛はあまり登場しなかった。これは「トライアングル」を愛した視聴者の皆が残念に思うところだ。

「ジニと恋人のように見せるためにたくさん努力しました。親しくなるため連絡もたくさん取り合いました。ジニは多数の作品に出演した女優で、演技が上手いし演技への考えが深いです。僕たち二人がどうすれば恋人のように見られるか結構悩みましたが、ドラマでそれをお見せする機会があまりなくて残念でした。キスシーンがもう一度お見せできたらよかったのに(笑) 実際にドラマで一度だけ出てきたキスシーンを、放送当日の朝に撮ったんです。時間がなくて丹念な撮影ができませんでした。もう少し美しくてより切ない感じになったらよかったのに。残念です」

ジェジュンは、今回のドラマでさらに深くて豊かになった感情演技で注目を浴びた。チンピラから父の復讐のため、経営者に成長していく過程で一人二役であるかのように極端に変化したキャラクターをこなした。チンピラのヨンダルと、すべての真実を知った後、復讐に没頭するドンチョルは180度違う人物だった。ジェジュンは、行き交う感情を繊細に表現し、好評を得た。

「初主演でしたが、お見せしなければならない感情表現が多いことに慣れていませんでした。実際にヨンダルの出番が多かったです。肉体的、精神的に辛かったのかもしれませんが、もっと演技したいと思っていたのでそれほどでもなかったです。視聴者は演技が上手だったとおっしゃってくださいましたが、僕が自ら自身を評価することは簡単ではありません。ただ、僕は責任を持って頑張ろうとしたし、他の俳優とスタッフが笑いながら撮影できるようにすることが最大の目標でした。撮影現場の雰囲気を楽しくすることが主演俳優としての責任だと思いました」

ジェジュンは撮影現場でビタミンのような存在だった。生放送のような撮影で大変なはずだったが、彼は他の俳優とスタッフのために和気藹々とした雰囲気で撮影できるよう努力した。そのおかげで終盤にチョク台本(撮影直前で渡される、そのとき撮るシーンの台本)が出来て、台本の練習時間が足りずに頻繁にNGが出たが、明るい雰囲気で撮影を続けることができた。まさにジェジュンの親和性が大いに役立った。

写真=C-JeSエンターテインメント
「みんな眠れずに演技をしているから、僕が楽しくしてあげなければならないと思いました。苦労しているのは皆一緒なのに、きつそうな顔をしているのは責任感がないことだと思いました。僕が慰め、冗談を言って雰囲気を明るくすることが演技以外にも重要だと思います。僕と演技すると気持ちが良くて力が出るとおっしゃってくださいましたので、やりがいもありました」

ジェジュンは撮影現場を良い雰囲気にしてくれた「トライアングル」の俳優たちとスタッフに感謝の気持ちを表した。視聴率低下と台本の完成が遅れたため、きついスケジュールになったが、いつも現場には活気が溢れていたという。

「僕が劇中で催眠術にかかって涙を流すシーンがありました。よく眠れず、視聴率も落ちてかなり苦しかった時期でしたが、スタッフが配慮してくれました。おりしもファンが撮影現場に食べ物や絆創膏をプレゼントしてくれた日でした。照明、音響などの監督が僕を笑わせるために首や手、頭の後ろに絆創膏を貼っておられました。本当に感謝しました。僕も他の俳優とスタッフに力を与えるために努力しましたが、他の方々もたくさん努力されていると思い、感動しました。これが撮影現場の情という気がして涙が出そうになりました」

キム・ジェジュンは「ボスを守れ」で正式に正劇(シリアスで深みのある内容を扱った作品)で演技をした後、「Dr.JIN」「トライアングル」を経て作品ごとに俳優として成長した姿を見せている。特にステージでのジェジュンとドラマの中のジェジュンは、別人のように思われるほど今は俳優ジェジュンと言っても違和感がない。

「これまでは、自分の演技について反省すればそれで済む問題でした。僕の演技だけすればいいと思っていました。しかし、それは間違った考えでした。僕の演技だけでなく、作品全体を見なければならないということに気付きました。俳優として視野が少し広くなったと思います。作品は一緒に作っていくものだという事実を心の奥深くで感じました。これまで演技をしながら大変だと思ったことは、甘えに過ぎないということが分かりました。すればするほどプレッシャーも大きくなりますが、その分責任もあると思います」

「トライアングル」は一時、視聴率が6%台にまで落ち込んだ。遅々として進まない展開、食傷気味で通俗的な設定が失敗の原因だった。後半に入って、二桁の視聴率を狙えるほど上昇気味だったが、中盤には地上波3社のドラマの中で最下位という屈辱を味わった。

「視聴率が落ちて僕をはじめ多くの俳優たちとスタッフが落ち込んだと思います。でも、現場に行けばお互いそんな気配は見せませんでした。さらに明るく撮影しました。本当にありがたいと思ったのは、皆視聴率が下がったのはあなたのせいじゃないとおっしゃってくださったことです。僕がもっと萎縮する前に勇気づけられ、より頑張れるようになりました。僕は出番が多くても台本を早く覚える方です。それでも終盤にはあまりにも台本が遅れたのでNGを出すようになりました。NGを出しても僕が集中できるような環境を作ってくださって本当に感謝しています」

ジェジュンは「トライアングル」のヨンダルという人物に夢中になって過ごした。彼がヨンダルを完璧に演じることができたのも、作品を深く理解し、綿密に解釈していたためだ。

「あまりにもドラマに没頭していたので、JYJのアルバムのレコーディングが大変でした。メンバーたちが僕にヨンダルと言いました。ヨンダルの感じを持ってレコーディングをしたようです。今回のドラマに出演し、主演俳優が感じる喜怒哀楽があることを知りました。精神的にプレッシャーと苦痛が多かったです」

写真=C-JeSエンターテインメント
ジェジュンは涙もろい。より一層厳しい人生を生きるヨンダルを演じながら、今回の作品の中でひどく泣いた。

「涙が年中行事です(笑) 限りも、終わりもなく涙が溢れ出る性格です。もちろん些細なことで泣くのではなく、とても大変な時に泣きます。ですが、今回のドラマではとてもたくさん泣いたので、もうこれ以上涙が出ないような気がします(笑) 催眠の演技をするとき最もたくさん泣きました。作品ではなく、実生活では撮影が終わって一人という思いで泣きました。お酒を飲んで寝ようとしましたが、一緒に飲む人がいませんでした。『また一人か』と常に繰り返された感情でした。いきなり一人って感じで、涙が出ました。本当においおい泣きました(笑)」

ジェジュンは序盤から思い切ってイメージを崩した。下着だけをつけて市内中心部を走り回ったり、金を稼ぐためにはヒモにもなれるヨンダルを自然に演じ、キャラクターをこなす能力が優れていることを証明した。

「実は、イメージを崩す部分についてしっかりと覚悟していました。脚本家と監督が言うことは何でも演じようとしました。実はもっとひどいこともできたと思います(笑) 『トライアングル』の撮影に入る前に演技の練習をすると、力が入って不自然になるのではないかと思ってわざわざしませんでした。監督が考えているヨンダルと僕が考えているヨンダルが異なってはいけないでしょう。それで、監督が考えるヨンダルに合わせて僕が演技しようという考えを持って始めました。そのおかげで気楽に演じることができました。ペク・ジニさんと初めて会ったときはパンツ一枚だけだったのですが、少しも恥ずかしくありませんでした」

ジェジュンは自身のイメージを崩す下っ端の人生を生きるヨンダルを演じたことについて「笑えることがたくさんあって楽しかった」と付け加えた。彼は今回のドラマに出演しながら、兄役だったイ・ボムス、弟役だったZE:Aのシワン、そして恋人役だったペク・ジニなどと仲良くなった。特にシワンとは撮影がない時も連絡を取り合うなど、非常に親しくなった。

「ボムス兄さんは大先輩なのに僕とシワンに演技を指導するタイプじゃありません。僕たちに任せてくれる感じでしょうか。シワンも演技への欲がかなりあるが、相手俳優をとても配慮する性格でした。お互いに演技についてたくさん話し、普段も仲良くしています。互いが上手に演技をするため競争することもあるでしょうが、僕たちはお互いをカバーし合うだけでした。シワンが『ミセン-未生-』の撮影に入ったら、一度撮影現場に行くつもりです(笑)」

ジェジュンは東方神起としてデビューした後、JYJ、そして俳優として活動の領域を広げた。最近ニューアルバムを発売し、音楽配信ランキングで好調な成績をおさめた。ドラマの撮影を終えたJYJは、ワールドツアーの準備に入る。JYJの活動と共にこれからも着実に演技を続けていく予定だ。

「歌手も良いですが、演技という新たな楽しみができました。演技しながら悩みも多いし、たくさん努力しなければならないと思いますが、演技そのものが楽しかったです。様々な人生を代わりに生きてみることが楽しいです。これからも演技を続けていくつもりです」

記者 : ピョ・ジェミン