「最高の結婚」ペ・スビン“台本を見た瞬間、この作品だと思った”

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写真=C-STORY
俳優ペ・スビンがTV朝鮮の全16話のミニシリーズドラマ「最高の結婚」の主人公、チョ・ウンチャ役を演じる感想を明かした。

ペ・スビンは7月19日、ソウル中(チュン)区太平路1街(テピョンロイルガ)TV朝鮮の社屋で「最高の結婚」のテスト撮影が行われた日、制作会社とのインタビューを通してキャラクター紹介およびドラマ前半の見どころなど、作品に対する話を伝えた。

この日、ペ・スビンは「監督も昔から好きな監督なので、感触がいい。KBS 2TVドラマ『秘密』の後、次の作品について悩んでいたところ、『最高の結婚』のシナリオを見るようになった。作品を選ぶときに一番重要なのは台本だ。僕自身が集中して読めることが重要だ。『最高の結婚』の場合も、台本を2話まで見て、マネージャーに『3、4話の台本が見たい』と催促した」とし、「最高の結婚」に合流することになったきっかけを明かした。

ドラマでペ・スビンが演じるチョ・ウンチャは能力のあるニュースキャスターで、周りの人から将来を期待される冷徹で理性的なエリートだ。ペ・スビンは自分が演じるチョ・ウンチャについて「脚本家は“新種のマッチョ”と言っていた。社会にもっとも上手く適応した、男の社会生活関係において処世術を身に着けた人だと思えばいいと思う。適当なキャラクターだ。魂がないといえば軽すぎると思うが、この時代にもっとも適した人物だと思う」と紹介した。

今回の作品を通してペ・スビンはチョ・ウンチャの役割に合う参考映像などを見て作品に没頭している。これについてペ・スビンは「私たちの社会ではドラマよりもドラマらしいことが起きている。このような社会で起きることを少し客観的に見て、観察して少しパターンのような形でありながらもそこに劇的な演技を加え、もう少し現実的かつ喜劇的に見せられるように研究している」と明かし、期待を集めている。

最後にペ・スビンは「最高の結婚」の見どころとして「チョ・ウンチャの醜い仕業を悪口を言いながら見る楽しみがあると思う。チョ・ウンチャの憎らしい姿がさらに喜劇的に描かれると思う。演技をしていても楽しい」と話し、期待をお願いした。

またTV朝鮮の全16話のミニシリーズ「最高の結婚」は自発的な選択によってシングルマザーになった女性を中心に、それぞれ異なる4組のカップルの恋愛と結婚を描いたドラマで、韓国で9月に初放送される予定だ。映画「恋愛の目的」「肩越しの恋人」などを執筆したコ・ユニ脚本家とドラマ「ハッピートゥゲザー」「ピアノ」「スタイル」などを演出したオ・ジョンロク監督が意気投合した作品で、ペ・スビンのほかにもパク・シヨン、ノ・ミヌ、オム・ヒョンギョン、チョ・ウンジ、Girl's Dayのソジンなどが出演を確定した。

―「最高の結婚」にキャスティングされた感想は?

ペ・スビン:感触がいい。台本が本当に面白く、監督も昔から好きな監督だ。台本を見た瞬間、“この作品だ”と思った。「秘密」以降、次の作品に対する悩みが大きかったが、偶然「最高の結婚」のシナリオを見るようになった。僕は作品を選ぶときに一番重要視するのは台本だ。集中して一気に読めなければならない。「最高の結婚」の台本を2話まで見て、マネージャーに「3、4話の台本が見たい」と催促して見るほどはまった。

―「最高の結婚」の選択を前に、“上手く行きそう”だという感触があったのか?

ペ・スビン:台本をそう読んだ。「秘密」はクリシェ(決まり文句/陳腐な表現)があったが、そのような面のために集中度が高かった。僕がはまっていくことを感じるということは、つまり面白いということだ。ある種の面白さだ。「最高の結婚」は違う面白さというべきだろうか?すごく重い作品をやっていたので、それを解消したかったが、それでも扱っているテーマは軽くないことを希望した。ありきたりなラブストーリーではなく、私たちが生きている時代の物語でありながらも面白く描きたかった。「最高の結婚」はドラマのテーマ自体に重量感があるが、ウィットに富んでいて面白く描かれた。

―今回も期待している愛称があるのか?

ペ・スビン:愛称はやっていれば出来るものだ。視聴者が放送を見て、自然に作ってくれると思う。実は、チョ・ウンチャは憎たらしいキャラクターだ。憎たらしいキャラクターなので(愛称が)出来そうだ。色々な話も出てくるだろう(笑)

―今回演じるチョ・ウンチャはどのような人物なのか?

ペ・スビン:脚本家は“新種のマッチョ”だと言っていた。僕は新種のマッチョが何か良く分からないが、社会にもっとも適した、そして男の社会生活の関係において処世術を会得した人物だと思えばいいと思う。適当なキャラクターだ。魂がないというのは軽すぎるので、この時代にもっとも適応した最適の人物といえるだろうか。

―「最高の結婚」を通してどんな新しい魅力を見せる予定なのか?

ペ・スビン:新しい魅力というよりは、その人物に同化してみようと思う。そうしていると僕も知らない何かが出てきて、それが出てくる可能性を自然だと考えている。何かを見せようということはまったく考えていない。やりたかったストーリーなので面白い。人物に集中していれば自然と同化し、感情移入すると変身とまで話してくださるようだ。

―今回「最高の結婚」のために新しく学んだり、準備していることはあるのか?

ペ・スビン:ニュースキャスターの役であるため、参考映像をたくさん見ている。学ぶというよりは、社会で起きている多くの出来事の中にはコメディのようなことが本当に多く、ドラマよりもドラマのようなことがたくさん起きている。社会で起きていることをさらに客観的に見て、観察してパターンのような形で捉え、ドラマ的な演技を加えてもっと現実的かつ喜劇的に見せられるように研究している。

―結婚後初めての作品だが、あいにくそれぞれ異なるカップルの恋愛と結婚の物語を描いたドラマに出演することになった。結婚前と比べて“結婚”に関する価値観が変わったのか?

ペ・スビン:実はシングルマザーに対する関心が高い。韓国の制度の下で女性が一人で子どもを育てることが果たして可能なのかに関するドキュメンタリーもあった。もしかしたら女性優越主義、男性優越主義が見えないようにたくさん戦っている。社会現象を見ても男が8を準備し、女性は2を準備するのに慰謝料は半々だとか、または結婚が就職代わりになるとか最近、全般的に結婚に対する考え方がそうだ。能力のある人々が結婚をしないで子どもを産まなくなったことで世界が高齢化になり、成長の動力がなくなるため、国は後退する。このような社会問題と共に今、非常にたくさんの若者たちが認知している問題だ。能力のある女性が、あえて男と出会って“私がこの男の犠牲になってまで制度の下にいる必要があるのか?子どもだけ育てればいいのではないか?”と考えるのは当然あり得ることだ。

なので、20代から40代までが考えている普遍的なことを全て網羅し、何が今の世代に合う「最高の結婚」なのかを語りたいのだ。ドラマを通してこれが本当に話したかったことだ。

根本的には制度を変えなければならないが、そのような部分は社会的な共感が形成されてこそ変えられる。コンセンサスの形成には、たくさんの人がその考えを共有しなければならない。ところが、共有するまでの過程は、矛盾を含む多くの話し合いを通過することだ。そのため、「最高の結婚」もその線上にある作品の中の一つだ。テーマは重いかも知れないが、見るときは面白く見て欲しい。

―ペ・スビンが考える「最高の結婚」は何だと思うのか?

ペ・スビン:一緒に歩くことだ。犠牲と責任をベースにお互いに助け合いながら、励ましながら一緒に歩くこと。男は外で働くから女は家事をするという二分法的に考えると大きなケンカになる。最近、このようなことが変わりつつある。女性が譲る部分があり、また男性が配慮すべき部分がある。昔のように“僕が狩りをする。君はご飯を作って”みたいなことは今の社会の考え方とは違う。

―チョ・ウンチャの立場で選ぶ「最高の結婚」前半の見どころは?

ペ・スビン:チョ・ウンチャの憎たらしい行動を悪口を言いながら見ること?チョ・ウンチャの憎らしい行動がさらに喜劇化されると思う。演じていても楽しい。

―「最高の結婚」を見てくれる視聴者に一言。

ペ・スビン:少し休んで「最高の結婚」で帰って来たが、大きく期待するよりも気軽に“見てみようか”という気持ちでずっと見ていただきたいと思う。お楽しみに。面白ければ口コミもたくさんして欲しい。

記者 : ファン・ジヨン