加瀬亮が見つめる先は…「自由が丘で」ベネチア国際映画祭進出を記念して海外版ポスター公開

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写真=映画「自由が丘で」海外版ポスター
ホン・サンス監督の16作目の長編映画であり日本の演技派俳優加瀬亮が主演を務めた映画「自由が丘で」(制作:映画社ZIP)が第71回ベネチア国際映画祭のオリゾンティ(Orrizzonti)部門に進出した中、海外版ポスターが公開された。

制作の段階から日本を代表する俳優加瀬亮が合流したという事実だけで熱い反響を呼んだ「自由が丘で」。特に、加瀬亮はクリント・イーストウッド監督、アッバス・キアロスタミ監督、ガス・ヴァン・サント監督など世界各国の著名な監督と作業した世界的な俳優であり、様々なインタビューで「ホン・サンス監督とぜひ仕事をしてみたい」とラブコールを送っていただけに「自由が丘で」の主演を務めるというニュースは韓国内外で話題となった。

海外配給会社ファインカット(FINECUT)によるとベネチア国際映画祭のオリゾンティ部門は今年からオリゾンティ・コンペティション(Orrizzonti Competition)に変更されたという。これはカンヌ国際映画祭のある視点(Un Certain Regard)部門に比べられるものであり、その方向性も再整備してこれまでとは違うラインアップで届けられる。

世界の映画シーンの新しい傾向を調べるプログラムとして長編の他にも中・短編作など約30本の作品で構成されていたオリゾンティ部門が、今年から長編だけで約20本を選定し、幅広い国のレベルの高い作品でより一層強力なラインアップで構成された。オリゾンティ・コンペティション部門では今年から作品賞、監督賞、特別審査員賞、特別革新寄与賞、最優秀短編賞が授賞される予定で、ベネチア国際映画祭側が特別に力を注いでいる。

特に、2010年に「教授とわたし、そして映画」がオリゾンティ部門の閉幕作として上映され、大きな反響を受けただけに「自由が丘で」への主催側の期待も窺うことができる。

「自由が丘で」の制作会社はベネチア国際映画祭進出を記念し、海外版ポスターを公開した。ホン・サンス監督は作品ごとに単純でありながらも映画の流れを活かした独特なポスターで観客の視線を集めてきたが、今回の「自由が丘で」のポスターにはモリ役を演じる加瀬亮の姿が盛り込まれている。

雨が降る北村(プクチョン)の街角でどこかを見つめている加瀬亮の視線はどこか不安で虚しく、「自由が丘で」のモリへの関心を高めた。またポスターには登場していないが、モリと遭遇するヨンソン(ムン・ソリ)とモリが探している女性クォン(ソ・ヨンファ)などヒロインたちへの関心も高まり、今後公開される韓国版ポスターへの期待も膨らんだ。

「自由が丘で」は自身の人生の中で大切だったある女性を探すために韓国を訪れたモリがソウルで過ごす数日間を描いた作品だ。加瀬亮の他にもチョン・ウンチェ、ムン・ソリ、ソ・ヨンファ、キム・ウィソン、ユン・ヨジョン、キ・ジュボン、イ・ミヌらが出演する。韓国で9月に公開される。

記者 : チョ・ジヨン