ラブコメディーの間に挟まれた「朝鮮ガンマン」の生存戦略(総合)

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写真=TVレポート DB
23日、もう一つのドラマの放送が始まり、本格的な水木ドラマ三つ巴が始まる。現在、水木ドラマ視聴率2位を記録しているKBS 2TV「朝鮮ガンマン」には1位になるチャンスが舞い込んできたのだ。さらに、「朝鮮ガンマン」はラブコメディージャンルのMBC「運命のように君を愛してる」と、今日から放送が始まるSBS「大丈夫、愛だ」のうち、唯一時代劇という点で価値がある。

「朝鮮ガンマン」は韓国で6月25日放送開始以来、着実な視聴率上昇基調を見せている。ユ・オソンは今月22日、忠清南道(チュンチョンナムド)扶余郡(プヨグン)の薯童謡(ソドンヨ)セットスタジオで開かれた「朝鮮ガンマン」記者懇談会で、視聴率上昇の理由について「俳優と制作陣が渾然一体になるため」と明かした。

ユ・オソンは「みんな話しているようだが、一生懸命にそして楽しみながら撮影しているのは事実だ。現場で誰かが辛そうにしているとき他の人がもっとがんばって配慮し、お互いを尊重する。基本的に僕たちの現場にはそのような情緒があふれている。スタッフと俳優たちが渾然一体となって作業そのものを楽しんでいる」と説明した。

主演俳優のイ・ジュンギとナム・サンミもユ・オソンの言葉に力を添えた。猛暑の中での時代劇撮影は、俳優たちにとっては辛いもの。さらにアクション演技まで加わると肉体的苦痛は倍になる。しかし、イ・ジュンギは「ご存知の通り、僕はアクション演技が好きだ」とし、むしろ時間の問題のため、様々なアクション演技を見せられないことを申し訳なさそうにしていた。イ・ジュンギは「徹夜撮影をしているにも関わらず、時間に追われている」とし、「効果的なアクション演技のためにもっと転び、最後の力まで絞り上げる」と話した。

「朝鮮ガンマン」を通して初めて時代劇に挑戦したナム・サンミは「他の俳優に比べたら私は苦労している方ではない」と謙遜する姿を見せた。ナム・サンミは「『朝鮮ガンマン』俳優の中で私が一番楽して撮影をしている。既成服より韓服の方が着易くていい。私は暑いときは韓服の中にトレーニング服を着てスカートをめくればいいが、アクション演技をする俳優たちは手と顔以外に肌が見える部分がない。風が入る隙もなく、私より苦労して撮影している」と同僚俳優たちを心配した。

これについてイ・ジュンギは「僕は汗を流すことが大好きだ。汗をたくさん流せば、顔のむくみも取れるので、画面に綺麗に映る」と冗談を言った。

このようなポジティブな考え方と俳優たちのチームワークは「朝鮮ガンマン」を完成させるのに相乗効果を出している。

年長者のユ・オソンは「タイトなスケジュールの中でもスタッフに自分から笑顔で近づき、先輩と後輩のことを気にかけるリーダーの姿が印象的だ」とイ・ジュンギのリーダーシップを称えた。続いて「このように美しい現場に参加しているということが僕の俳優人生においても意味深いことだ。他の現場で辛いとき、『朝鮮ガンマン』メンバーのことを思いながらがんばっている」と付け加えた。

「朝鮮ガンマン」は折り返し地点を過ぎた。しかし俳優たちは「始まりが半分ではなく、これからが本当の始まり」と声をそろえた。彼らは「一人の復讐に止まらず、激変する時代を切り抜いていく主人公たちの物語を通して希望と癒しを感じてもらいたい」と話した。

これからさらに早い展開と人物間の葛藤で緊張感を高める「朝鮮ガンマン」がラブコメディーの間で善戦することが出来るか、注目が集まる。

記者 : シン・ナラ