「海にかかる霧」第39回トロント国際映画祭に公式招待…唯一の韓国映画

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映画「海にかかる霧」が第39回トロント国際映画祭に公式招待された。

「海にかかる霧」は、9月4日に開幕する第39回トロント国際映画祭のガラプレゼンテーションセクションに公式招待された。韓国映画では「海にかかる霧」が唯一だ。

トロント国際映画祭は、カンヌ、ベネチア、ベルリンとともに世界4大映画祭とされる北米最大規模の映画祭で、北米市場進出の架け橋と考えられるほど影響力が大きい。特に公式コンペティション部門がなく、観客賞だけが存在する唯一の映画祭で、作品性だけでなく興行性も兼ね備えた作品が選定され、映画祭を盛り上げる。

今回「海にかかる霧」が招待されたガラプレゼンテーションセクションでは、「グッド・バッド・ウィアード」「ハウスメイド」「監視者たち」などが上映されたことがあり、「海にかかる霧」は韓国映画としては4番目の公式招待作品である。また今年ガラセクションに招待される約20作の映画の中で、韓国映画としては唯一「海にかかる霧」が選定され、その意味が大きい。

トロント国際映画祭の芸術監督のキャメロン・ベイリー監督は、「『海にかかる霧』は本質的に、そして感性的に観客を惹きつける魅力がある作品だ。シム・ソンボ監督は印象的なデビュー作を披露しており、彼の強烈な演出方式により、世界が韓国の監督たちに注目するようになった。『海にかかる霧』をトロント国際映画祭で紹介できるようになって誇らしく思う」と述べた。

「海にかかる霧」を通じて監督デビューするシム・ソンボ監督は、トロント国際映画祭からの招待の知らせを聞いて、「1998年の通貨危機時代に韓国の小都市に生きる平凡な船員たちの話が、トロント国際映画祭を通じて全世界の観客たちに披露できるようになって胸がときめく。果たして異なる文化圏に住む人々の共感を得ることができるか、気になりながらもとても楽しみだ」と所感を伝えた。

「海にかかる霧」は満船の夢を抱いて出航した6人の船員たちが、一寸先も見えない海霧の中、密航者を運ぶことになり、収拾のつかない事件に巻き込まれるストーリーを描いた作品だ。8月13日に韓国で公開される。

記者 : イ・ウンジ