タイから日本まで、エスカレートする“盗作グループ”…カバーグループの進化はどこまで続くのか?

10asia |

韓流ブームの主役であるアイドルの人気が海外で熱い中、一部の国で韓国のアイドルグループを真似た“盗作グループ”が相次いでいる。

最近、韓国で放送されたケーブルチャンネルMnet「音談背説」では、EXOのカバーグループとして活動を始め、現在はグループ名までEXO-Tに変えたタイのMillenium Boyについて紹介した。最初は好きな歌手の振付けを真似する程度だったが、最近は人気を博しながら旺盛な活動を行っている。ダンスや歌はもちろん、サイン会まで開催して本物のグループのように活動している。

Millenium Boyは自分たちのInstagram(写真共有SNS)にEXOメンバーと同じポーズで撮った写真を載せたり、ベクヒョンとテヨンの恋愛説が浮上すると、すぐにあるメンバーが自身が付き合っている相手を公開して注目を集めた。またクリス役のメンバーが脱退するなど、EXOの一挙一動を真似て衝撃を与えている。

タイのEXOについて放送した「音談背説」のレギュラーユン・セユンは「EXOの実生活がドラマの台本のように作られてるのではないか。『今週は君が脱退するんだ』と台本に書いてあるのでは」と指摘し、godのデニー・アンは「人は嘘をつき続ければ、それが本当だと信じてしまう」と過度な真似を警戒した。

韓国の人気グループを真似するグループは少なくない。このような行為は、変わった韓流の位相を見せているという意見もあるが、堂々と無分別に盗作したり、私生活まで真似するなど、度が過ぎており、懸念の声が上がっている。

2012年に日本では少女時代を真似した新人女性グループがデビューして視線を集めた。美脚時代という名前のこのグループは、現役モデルとして活動している女性7人組で構成されており、平均身長が171cmですらりとした長い足が特徴だ。23~29歳のメンバーで構成されており、彼女たちは毎日身体検査をして、体型が崩れた時に脱退するという厳しいルールで話題になった。

これについて一部の日本のマスコミでは、少女時代を真似したのではないかと指摘し、これに関して美脚時代側は、少女時代に負けないように美しい脚線美をお見せしたいと伝えた。当時、美脚時代の公式ホームページに載っていたステージ映像には少女時代の「GENIE」のチェギチャギ(羽子を地面に落とさず足で蹴り上げる韓国の伝統的な遊び)ダンスに似た振付けで視線を集めた。

2009年、BIGBANGのすべてを真似た中国のOK-BANGは、グループ名だけでなく、メンバー数と衣装のコンセプトまで完璧にBIGBANGを模倣した。2010年、カンボジアでは2ndフルアルバム「LUCIFER」でカムバックしたSHINeeを真似たRing Ding Dongというグループが誕生した。Ring Ding Dongは歌はもちろん、ダンスまで完璧にSHINeeを真似て驚きを禁じ得なかった。

中国のイケメン俳優ホァン・シャオミン(黄暁明)は2007年に、RAIN(ピ)の「It's Raining」の衣装とコンセプトを模倣したアルバム「IT'S MING」をリリースし、周りを驚かせた。ホァン・シャオミンはRAINと100%のシンクロ率を望んだが、どこか足りない感じでネットユーザの間で有名になった。Wonder Girlsの盗作グループであるカンボジアのRHMは、衣装やコンセプトだけではなく、Wonder Girlsのヒット曲「Nobody」までも完璧に盗作した。

これ以外にも2NE1を真似たタイのCANDY MAFIA、少女時代を真似た中国のIDOL GIRLS(爱朵女孩)、SUPER JUNIORを真似た中国のSUPERBOYなどが話題になっている。

記者 : チェ・ボラン、写真 : Mnet「音談悖説」、KBS 2TV「芸能街中継」の放送画面