“12年ぶりの完全体カムバック”god、ユン・ゲサンの心と5人の男の涙

OSEN |

12年ぶりに全員揃って帰ってきた国民的アイドルグループgodは、かつてと変わっていなかった。今でも兄弟のような5人の男たちは相変わらずお茶目で、距離感を感じさせなかった。また、今まで会えなかった分、やっと会えた喜びはさらに大きかった。

godは12日午後、ソウル蚕室(チャムシル)総合運動場補助競技場にて「god 15th Anniversary Reunion Concert」の幕を開けた。コンサート前には記者会見を開き、12年ぶりに完全体で復活したきっかけと久しぶりにカムバックした感想などを語った。

godのフレンドリーさは、記者会見の時から伝わってきた。キム・テウは最初の挨拶の途中に取材陣に向かって「久しぶりだね、皆。長く待たせちゃってこめんな」と叫んだ。続けて「今日来てくださっている記者の皆さんの中にもファンがいると聞いた。だから今日の雰囲気も明るいんだと思う。とても気持ちが安らいだ」と言って、会場を爆笑させた。これがgodならではの魅力である。いつ、どこでも親しみを感じられるグループ。彼らは12年前に戻ったかのように、依然として優しくて人懐っこかった。

godはリラックスした雰囲気で行われた記者会見で、堅苦しい記者たちまでも微笑ませた。12年ぶりに完全体としてステージにあがったが、全く違和感もなく、ソン・ホヨンが言った通り「2~3日ちょっと会わなかったけれど、また会ったような」感じだった。godは今も大の仲良しで、お互いを思う深い友情とファンへの愛が記者会見でひしひしと伝わってきた。

その後行われたコンサートは、godと空色の風船を手にしたファンたちのためのプレゼントのような時間だった。学生時代を共にしたgodに会うために、遠路はるばる前日から上京し、コンサートを待っていたファンも多かった。母と一緒に会場に来た10代のファンから20~30代、そして50代のファンまで集まり、“国民的グループ”という言葉に相応しく、幅広い年齢のファンたちが3時間にわたってgodと思い出を共有し、そしてこれからのための新しい思い出を作った。

コンサートの前に、ソン・ホヨンは「特別なものがあるというよりは、ほぼ全てファンのためのコンサートだ。全公演がファンのためのもの」と強調して、「どんな曲が好きだろうか、どんな曲が聞きたいだろうか、熟考して作った」と説明した。“ファン愛”溢れるgodの特別で大切なプレゼントをもらったファンたちは「ありがとう」と叫ぶと同時に「やあ、本当に久しぶりだね」と書かれた空色の応援ボードを掲げ、深い感動を与えた。

何より視線を引いたのはgodとファンたちが12年前に帰ってきたかのように心を一つにしてお互いを応援したことだ。昔と変わらない姿で帰ってきたgodは、10年の歳月を飛び越えてきたような感じがした。ファンたちも全ての歌を一緒に歌い、昔の応援スローガンを叫ぶなど、お互いにとって忘れられない時間を作っていった。godとファンたちは一緒に積み重ねてきた思い出を分かち合い、心を伝えた。

コンサートのハイライトは、メンバーたちとファンに宛てた、真心が込められたユン・ゲサンのビデオレターだった。2004年にgodを抜けてステージを離れたユン・ゲサンは、12年ぶりに再び立ったステージで、メンバーたちとファンに感謝と申し訳ない気持ちを打ち明けた。ユン・ゲサンの気持ちをよく知っているキム・テウも「どれほど辛い思いをしてここまで来たのかは僕たち5人にしか分からない。難しい決定をしてくれたゲサン兄さんに感謝している。そして何も聞かずにgodを受け入れてくれたファンの皆さんに本当に感謝している」とお礼を言って涙を流した。

リーダーパク・チュニョンは、前が見えなくなるほど号泣し、ユン・ゲサンと熱い抱擁を交わした。最後に、10年ぶりにユン・ゲサンの声まで入って完成した曲「普通の日」を歌いながら、godもファンも涙を流した。ユン・ゲサンとデニー・アン、パク・チュニョン、ソン・ホヨン、キム・テウ、全員が言葉にできないほどたくさんの涙をこぼした。ステージが終わった後、以前のようにgodのメンバーたちはお互いを抱きしめた。ソン・ホヨンは「いつも笑顔を忘れません。何があっても笑います」と言いながらも、溢れる涙をこらえることができなかった。

15年の歳月を共に過ごしたgodと空色の風船を持ったファンたち、そして12年ぶりに再会した彼らの本音は、会場にいた全ての人を感動させた。特に、ユン・ゲサンは記者会見で「godに再び別れが来ることはない。個人活動をしながらgodという名前を守るために頑張っている」と伝え、これからもgodとしての活動を続けていきたいという決意を明かし、視線を引いた。

誰よりもファンを思う“ファン思い”なグル―プであるだけに、godとファンたちのこれからの“空色の約束”は、もう一つの感動と思い出を運んでくれるだろう。

godは12日から13日までのソウルコンサートを皮切りに光州(クァンジュ)、釜山(プサン)、大邱(テグ)、大田(テジョン)で計8回の追加コンサートを開催する。

記者 : イム・スンミ