god、世代を超えて依然としてホットな理由

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写真=sidusHQ
帰ってきたgodは依然として“ホット”だった。各種音楽配信ランキングで1位にあがったことはもちろん、単独コンサートは売り切れとなり、行動ひとつひとつが記事として報じられた。人気アイドルが大勢いる今日この頃、9年ぶりに新曲をリリースした思い出のグループgodが、依然としてホットな理由はなんだろうか。

godは20代後半から30代前半の人々にとって馴染み深い、思い出の中のグループだ。最近の10代には見慣れないgodが、リリースする曲ごとに1位を獲得することができた理由は、“郷愁マーケティング”の成功と解釈される。10代の人々には見慣れないかもしれないが、変わらずgodの音楽を聞かせることによって、20代以上の年齢層には空色の風船を振っていた学生時代に戻ったかのような感じを与える。ドラマや音楽を通じてヴィンテージ、思い出マーケティングブームを巻き起こしただけに、godのカムバックもまた、その延長線上で話題を集めることに成功したのだ。

それだけでなく、彼らが依然としてgod流の音楽にこだわったことも、音楽配信ランキング1位に大いに影響したと思われる。第1世代アイドルと呼ばれるH.O.TとSECHSKIES(ジェクスキス)、神話(SHINHWA)が人気を集めていた過去、godは彼らとは違い、派手なパフォーマンスを見せるグループではなかった。その代わり、彼らならではの暖かい感性が感じられて、希望を歌う、気楽に聞ける音楽として大きな人気を集めた。godが“国民のグループ”というタイトルを得るまで、このようなgod流の感性が大いに働いた。

再び集まったgodは、依然としてgodらしい音楽にこだわった。「みにくいアヒルの子」でユン・ゲサンのナレーションが始まる瞬間、多くの人々は「誰が聞いてもgodの曲」と反応した。音楽業界では「godというジャンルがある」と言われたほど、godの音楽には変わりがなく、この感性は思い出に浸らせるに十分だった。続いて公開された「空色の約束(Sky Blue Promise)」も同様だった。同曲は3rdアルバム「Chapter 3」の収録曲「ろうそくの灯ひとつ」をスピンオフした歌詞で「空色の風船」を継ぐgod流の第2のファンソングだ。馴染み深さを維持しながらも、時の流れが感じられるように書いたセンスのある歌詞は、ファンの心を魅了することに成功した。

結局、godは今回のアルバム全体的にgodを思い浮かべざるを得ない曲を収録した。メンバーのキム・テウがプロデューサー兼作曲家のイダンヨプチャギ(二段横蹴り)チームと一緒にプロデュースして、グループの色を見事に盛り込んだ。歌手IU(アイユー)やMegan Leeとのコラボで新しい試みをしながらも、2ndアルバム「Chapter 2」の収録曲「Friday Night」を連想させる「Saturday Night」や、6thアルバム「普通の日」の同名のタイトル曲「普通の日」の新バージョンなどが、心地よい馴染み深さを感じさせた。

2004年にgodを脱退してから俳優として活動していたユン・ゲサンの再合流もまた、godの15周年プロジェクトに大きな意味を加えたと思われる。ユン・ゲサンは2005年、5thアルバム「Chapter 5」を最後に音楽活動を止めた。特に、公式的にgodから脱退してからは、映画やドラマを行き来しながら役者活動に集中し、godとして人気を集めて積み上げた歌手のイメージを俳優に変えることに力を注いだ。

10年以上俳優として活動していたユン・ゲサンが、15周年を記念してgodに再合流したことは音楽業界において非常に珍しいことだけでなく、ファンにとっても特別なプレゼントになった。俳優として成長し、確固たる立場を築いている状況で、再び元の場所に戻ることは簡単ではない。ユン・ゲサンの合流で、解散した第1世代アイドルの中で2番目に再結成し、godに対する関心が高くなったことも事実だ。

sidusHQの関係者は「人々に好まれ、変わらないgodならではの色を見せたことが、人気を得るのに大いに働いたと思われる。実は、godの音楽は最近の新曲とは違いがあるが、依然としてgodらしい曲であるため、もっと好まれるのだと思う。ドラマ『応答せよ』シリーズを見ながら熱狂したように、godの音楽を聞いた時も、その当時の気分を思い返し、語ることができるので愛されていると思われる。また、過去にそうだったように、今回の曲もまた、老若男女誰もが気軽に聞ける音楽であるため、godをよく知らない年齢層でも共感できたんだと思う」と説明した。

記者 : ソン・ミギョン