“ソロデビュー”Secret ヒョソン、少女を乗り越え女になる

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写真=チャン・ギョンホ

インタビューの間終始きゃぴきゃぴと笑っていたが、カメラの前では180度急変。こう見ると、確かに少女を乗り越えた女だ。照明が消えている間も一人で一生懸命練習するのを見て改めて感じた。あ、これだからヒョソンなんだ。

―Secretの音楽が好きなファンとして、今回のソロアルバムがとても嬉しかった。満足しているアルバムなのか?

ヒョソン:思ったよりも大きな声援に、本当に嬉しいです。特に、今回のソロアルバムで曲が良いとの褒め言葉をたくさん頂きましたので。本当に嬉しい言葉です。実は、アルバムのリリース前に音楽配信強者の先輩たちが大勢カムバックされて、かなり心配しました。しかし、幸いその間で地道に愛されているようで感謝するだけです。あ、最近スケジュールの時、街で私の音楽をしょっちゅう耳にしますが、その瞬間がとても幸せでした。

―実は“セクシー”というイメージを一人で表現することに負担を感じると思った。しかし、ステージを見ると見事に果敢で堂々としたパフォーマンスだった。

ヒョソン:今回のアルバムのコンセプトは、セクシーよりは夢幻的で隠密な雰囲気に焦点を合わせました。歌自体もただセクシーなだけではなく、とても濃艶な感じです。私はパワフルで明るいイメージではありますが、多少気の小さい面があります。心配事も考えも多く、性格の面では今回のアルバムが既存のアルバムより合っていると思いました。また、ステージを埋める部分はまだかなり負担です。それぞれ分けて担当していたパートを一人で全部しますので、時間もさらに長く感じられます。しかし、ステージの上に立つとあらゆる複雑なことは忘れ、ただ頑張ろうと思うだけです。

―先輩歌手のペク・チヨンさんの新曲応援映像で、短いものの応援する姿を見た。それでだが、ペク・チヨンさんのように切ないバラード曲でファンを驚かせたいとは思わないのか。

ヒョソン:したい気持ちは山々です。私が歌を歌うと、作曲家の先生たちに声に“恨”(ハン、心のしこりの意味)があると良く言われます。切なく聞こえてバラードに良く合う音色だと。私がもう少し実力を積み上げ、一生懸命勉強もしてから是非挑戦したいと思います。

―デビューの時より大分スリムになった。引き締まった体型を維持しつつ体重を落としたせいか、もっと綺麗になった。忙しいスケジュールで不規則な食生活になると思うが、どう管理しているのか。

ヒョソン:そうです。とても不規則で最初は本当に大変でした。デビューした直後は体がむくみ、まだ子供の体形をしていたので、カメラで見るととてもぽっちゃりしていました。しかし、今は慣れたからか、同じ体重でもスリムに見えると思います。そして最近は、朝はできるだけ食べようとしています。また、できるだけ食べたいものは全部食べています。

―それでもガールズグループなので、一般人よりは遥かに小食なのでは。

ヒョソン:私、本当にたくさん食べます。一般人よりもたくさん食べるはずです。おやつも食べて、1日3食は必ず摂っています。しかし、活動期間中にはこれだけ食べても運動量が多く、体重の変化はあまりないようで安心です。

―私も下半身がぽっちゃりしているタイプだ。しかし“同じ体形、違う感じ”の理由はなんだろうか。

ヒョソン:筋肉の違いだと思います。私は子供の頃からたくさん歩く生活習慣だったので、自然に筋肉量が増えました。近い距離はできるだけ車に乗らず走ったり、たくさん動こうと努力して作った筋肉です。また、本当に小さい頃からダンスをしていたので、運動をまったくしなかった方とは差があると思います。

―そのような体形にストレスを受けたことは?

ヒョソン:もちろんあります。子供の頃は細くか弱いスタイルに憧れるじゃないですか。私もそうでした。ぽっちゃりで筋肉の多い体形でストレスを受けましたが、歳をとると自信がつきました。体形に似合うコーディネイトを探し、ヒールも履きますので、今は自信をもってストレスを受けずに過ごしています。

―“クルボクジ”(健康的で弾力のある太もも)が強調されることはどう思うのか。正直うらやましいが。

ヒョソン:感謝するだけです。芸能人の立場では、話題になり、人々が興味を示してくれることだけで幸せなことではないでしょうか。むしろ、私の体形に興味を持っていただけますので、私もその期待に応じるために頑張れるのではないかと思います。セルフマッサージもして、服を着る時も体形を補完できるスタイルで着ようと努力します。

―アイドル陸上大会などで、いつも優れた運動神経をアピールしている。普段どのような運動が好きでよくするのか。

ヒョソン:私がもっとも好きな運動はダンスです。日頃、特別に時間を作れない時は、今までのSecretの全ての曲で踊ってみます。私たちのダンスは激しいので、ダンスするだけでもハードな運動になるからです。しっかり運動したい時は、スマートフォンに運動関連のアプリをダウンロードして、それを見ながらします。週に3回まではできなくても、1回は必ずしようと努力します。特に最近はダイエットよりも体のラインを維持することに集中しているので、アプリでする運動がとても役立ちます。

―OCNドラマ「幽霊を見る刑事チョヨン」で死んだ女子高生の魂を演じる姿が印象的だった。初主演にしては多少難しかったかもしれない役だったが、どうだったのか。

ヒョソン:私も最初は難しそうと思いましたが、ナヨンとのキャラクターの性格が普段の私とかなり似ていたので、初の作品にも関わらず、少し早く没頭できたと思います。しかし、ドラマ自体がミステリー捜査劇にファンタジーの要素が加わった、多少複雑な作品だったため、台本を受け取って全体的な事件を理解するまでに時間がかかりました。

―KBS 1TVドラマ「猫はいる」を撮影していると聞いた。どんな役で、撮影場の雰囲気はどうなのか?

ヒョソン:「幽霊を見る刑事チョヨン」を終え、漠然と次の作品では魅力的な悪役をしたいと思っていましたが、本当に運良く今回の作品にめぐり会いました。逃したくなく、ソロ活動中でも並行すると会社にお願いしました。今回のハン・スリというキャラクターは、華やかでおしゃれをすることが好きな“オムチンタル”(勉強ができて性格も良く、何でもできる完璧な人)ですが、主人公のコ・ヤンスンにだけ向けられる関心に嫉妬する、典型的な悪役です。しかし、用意周到な悪賢いタイプではなく、いつもどこか抜けていて、隙が見えるホダン(しっかりしているように見えて抜けている人)なので、可愛く憎めないキャラクターです。撮影現場の雰囲気はいつも良いです。撮影に行くと監督と先輩方がたくさん教えてくださり優しくしてくださるので、いつも楽しいです。

―歌とダンスに続き演技まで、才能が多いようだ。

ヒョソン:私はまったくタレント性のない人です。100%の努力派に近いからです。私はいつも考え事が多く、真剣に悩み、計画し、たくさん努力するタイプです。そのせいか、バラエティでは瞬発力を発揮してアドリブをしたり、センスも見せなければなりませんが、考えが多いのが問題となるケースがたくさんあります。

―一般人の友達も多いほうなのか?カメラの無いところでの姿を知りたい。

ヒョソン:もちろんです。中学校の時の友達と未だに頻繁に連絡を取り合います。以前、暫く携帯がなかった時期がありましたが、その時に友達と連絡できず息苦しかったです。その後、また携帯を買ってメッセンジャーで連絡するようになり、今まで仲良くしています。そうだ、デビュー前に仲の良かった友人たちが放送業界にたくさん就職しました。隣に座って一緒に勉強していた友達が、今や同僚になり一緒に仕事ができることがとても不思議だと思いませんか?脚本家になった友達もいるし、記者になった友達もいて、仕事が楽しい時間が増えています。

―Secretはメンバー同士、非常に仲良く見える。本当に仲が良いのか気になる。

ヒョソン:Secretのメンバーたちは、今や本当に家族同然です。デビュー前から一緒に暮らしてきた仲なので、今や目を見るだけでも全てを把握できる関係です。つらい時、お互いに頼りながらやっていけることが好きです。実は、個人で活動しながらお互いの大切さを知りました。そこで、他のアイドルグループの不仲説などを聞くと、私はむしろ不思議です。私たちは本当に家族のような関係なので。

―ソロアルバムを準備しながら、最終目標は何だったのか。そしてSecretというグループとして叶えたい最終目標は何か。

ヒョソン:今回のアルバムの目標は、実は大げさではありません。ただ、私が一歩進むこと、何かソロとして確実な存在感を残すこと、それだけでした。それこそ“初”のソロアルバムなので、今回うまく行かないと次のアルバムは望めなくなるじゃないですか。そこで怖いとも思いました。最初からたくさんのことを期待するよりは、ヒョソンならではの感性をお見せしたかったです。「ソロがグループより良くないね」と言われたくないので、たくさんの方々に可能性だけでも是非お見せしたいです。Secretとしての目標は、一言で国民のアイドルになることです。私たちは気の強いお姉さんキャラクターではないでしょう?隣のお姉さんのようで、明るく健康的なガールズグループを目指すため、時間が流れても飽きない歌を歌う歌手になりたいです。

記者 : キム・ドゥリ