“モデル出身俳優”ユ・ミンギュ「チャ・スンウォン先輩は本当に見習いたい方…本物の俳優だ」

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写真=マネジメントSOOP

ユ・ミンギュ、クィア映画で同性愛の演技にも挑戦

背の高いイケメン型のモデル出身俳優とだけ説明するには、ユ・ミンギュが積み上げた作品はかなり多い。2011年、イケメンプロジェクトドラマ「OH!Boy」で演技を始めてからドラマだけで5本、最近は映画にまで領域を広げた。

大学進学を諦め暇を持て余している時、舞台演出家の姉がこっそりモデルオーディションに応募したので受けてみたら合格した彼だった。“先に事故、後で収拾”というべきか。188cmの高い身長とユニークな表現力でそれなりに認められていた彼が、いつの間にか演技の楽しさを知り、自分の夢を見つけた。

出演分量が少なく悔しかったところ、監督から電話…目が覚めました

ユ・ミンギュは最近放送終了したMBC毎日ドラマ(月~金まで放送されるドラマ)「輝くロマンス」に出演した。地上波ドラマへの出演は初めてではなかったが、本格的に主要人物を演じ、最後まで出演したのは初めてだった。彼が演じた人物は、天真爛漫な性格を持つ財閥2世のカン・ギジュンだ。家族の情に飢えていて、徐々に怒りを積み上げ、結局は爆発させる人物でもある。

「前作の『幽霊を見る刑事チョヨン』と重なり、あまり準備ができず心配しましたが、監督や先輩の方々にたくさん助けられました。特に、母親役のキョン・ミリ先生はうまい時は褒めて、足りないときは見本も見せながらリードしてくださいました。8ヶ月ほど撮影して、当然すっきりした気持ちもありますが、逃した部分が多く残念な気持ちもあります。後悔する部分もありますし。次の作品は急いで出演するよりは、もっと準備してから入りたいと思います」

愛した人の父を轢き逃げで殺した人物が自身の母だったことを知り暴走するカン・ギジュンの姿に負担を感じそうだが、ユ・ミンギュは「中盤以降、感情がいつかは爆発することを知り、準備していた」とし「思ったより難しくなかった」と思い返した。問題は他のところにあったが、それは今回のドラマに対する自身の態度だった。

「僕の役割を多少軽く考えていたと思います。出演分量が少なく、悔しい気持ちもありました。しかし、ある日監督から電話が来て『君は演技も上手で全部良いが、キャラクターの準備をあまりしないようだ』と言われました。目が覚めました。キャラクターを安易に考えていたことに気づきました。振り返るとカン・ギジュンを通じて活かせる感情が多かったのですが……」

自身の過ちを気軽に言うほど、ユ・ミンギュは率直だった。そういえば彼は“イケメン俳優”というレッテルをはずし、演技で認められるために絶えず努力してきた。彼女は「ポジティブに見てくださることはありがたいことだが、どうしてもイケメン俳優という説明は負担になる」と述べた。「輝くロマンス」でも素朴な姿で、飾らずありのままの姿を見せようとしたという。


クィア映画まで挑戦…“俳優としてのターニングポイントになって欲しい”

足りない部分を見つけ、すぐに直そうとする態度のせいか、現場から彼へのオファーが相次いでいる。韓国で7月に公開する予定のキムジョ・グァンス監督のクィア映画(性的マイノリティを扱った映画)「One Night Only」で映画に挑戦したことも、そのようなケースのひとつだった。

2本の短編で構成されたオムニバス映画「One Night Only」でユ・ミンギュは「一夜」編の主人公グノ役として同性愛の演技をした。「クィア物という話にたくさん悩んだが、その演技を終えた時、俳優として一段と成長できると思った」としながら、ユ・ミンギュは「実は男性同士のスキンシップよりも慶尚南道(キョンサンナムド)晉州(チンジュ)の訛の演技が心配だった」と語った。

絶えず成長しようとする意欲の連続だった。モデル業界の大先輩チャ・スンウォンの話を持ち出すとユ・ミンギュは「本当に見習いたい方」とし「いつからかモデル出身という説明がぎこちなくなった、本物の俳優である先輩」

「新人なら誰もがそうだと思いますが、人々に演技の上手な俳優として覚えられたいです。僕のことを、モデルだったが演技が上手な俳優と言って頂きたいです。27は役者としての出発には多少遅い歳と言われますが、ひとつの作品でいきなり人気を集めようとは思いません。まだまだですが、今現在も役者として成長する時間をそれなりにうまく過ごしていると思います。演技はすればするほどよく分からないものでしょう?近く軍隊にも行くし、僕の生活を充実させながらポジティブな考え方で様々な経験を積んで行きたいです」

記者 : イ・ソンピル