「殺されたミンジュ」ベネチア・デイズの開幕作に選定“ベネチアが愛したキム・ギドク監督”

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写真=映画「殺されたミンジュ」メインポスター
キム・ギドク監督の20作目の映画「殺されたミンジュ」(制作:キム・ギドクフィルム)が第11回ベネチア・デイズに招待された。

海外配給会社ファインカットによると「殺されたミンジュ」は第11回ベネチア・デイズの開幕作に選定されたという。2004年に誕生し、今年で11回目を迎えるベネチア・デイズはベネチア国際映画祭の期間中にイタリア映画監督協会と制作者協会の主管で開催される映画祭であり、カンヌ国際映画祭の監督週間にあたる。ベネチア・デイズは毎年12本の長編映画を招待しており、今回の「殺されたミンジュ」の招待はこれまでヨーロッパの作家主義映画が強みを見せていたベネチア・デイズで遂げた成果という点からその意味が大きい。

ベネチア・デイズの公式授賞はヨーロッパで制作及び共同制作された映画を対象にした「エウロパ・シネマ・レーベル賞(Europa Cinemas Label)」が唯一であるが、ここ10年間ベネチア国際映画祭が監督デビュー作に授賞する最高賞「未来の獅子賞(Lion of the Future - Luigi De Laurentiis Award)」の受賞者を4回も生み出した映画祭であるだけに世界の映画関係者の視線が集まっている。

これでキム・ギドク監督は第69回ベネチア国際映画祭の金獅子賞授賞の栄誉を手にした「嘆きのピエタ」(2012)、第70回ベネチア国際映画祭の非競争部門招待作の中で最も大きな話題となった「メビウス」(2013)に続き、「殺されたミンジュ」が第11回ベネチア・デイズに招待され、3年連続でベネチアを訪れることとなった。

「殺されたミンジュ」は殺人容疑者7人と、テロ団体クリムジャ(影)7人の緊張感走る対決を描いた映画であり、ある女子高生が残忍に殺害された後繰り広げられる物語を描いた。マ・ドンソク、キム・ヨンミン、イ・イギョン、チョ・ドンイン、テオ、アン・ジへ、チョ・ジェリョン、キム・ジュンギが出演し、「メビウス」「嘆きのピエタ」のキム・ギドク監督がメガホンをとった。29日よりIPTV、デジタルケーブル、オンライン、モバイル、ウェブハードでのVODサービスを開始し、映画館でも上映中だ。

記者 : チョ・ジヨン