ソ・テジと韓国音楽著作権協会の12年間にわたる法廷闘争が終結

OSEN |

12年間続いた歌手ソ・テジと韓国音楽著作権協会(以下KOMCA)の著作権をめぐる法廷闘争が終結した。

28日、KOMCAによると、ソウル中央地方裁判所(民事第13部)は先月28日、KOMCAがソ・テジを相手取り起こした不当利得金返還請求訴訟と関連し「協会が請求した金額である1億2千万ウォン(約1200万円)のうち、ソ・テジは協会に2500万ウォン(約250万円)程度の金額を返還し、協会は残りの請求についてすべて放棄する」という内容の和解勧告決定を下した。

KOMCAは昨年5月、ソ・テジとの著作権請求訴訟で敗訴した後、ソ・テジ側に判決金を支払う過程で管理手数料および源泉税額を控除して支給した。しかし、ソ・テジ側はこのような控除は不当だと主張し、強制執行を通じて全額を回収した。これに対し、KOMCAは再び費用返還を請求する訴訟を起こした。

こうした中、裁判所は当事者らの立場と音楽環境の変化を考慮して和解勧告決定を下し、これにKOMCAとソ・テジ側は裁判所の強制調停決定を受け入れたものと見られる。これによりKOMCAとソ・テジ側は2002年にソ・テジのKOMCA脱退で始まった12年の法廷闘争を終結することになった。

KOMCAは最近、文化体育部が音楽著作権信託管理を複数化する政策を推進し「共にする音楽著作者協会」の設立を許可したことで、ライバル会社よりも優位性を得るための方策を模索中であり、その一環としてソ・テジが音楽界に及ぼす影響力と象徴性などを考慮し、ソ・テジに協会への再加入を勧誘しているという。

これに対し、ソ・テジ側も二つの団体がいずれもソ・テジを迎え入れるために競争することが自社に利益になるという判断で、KOMCAとの関係修復を図っていると分析されている。また、KOMCAは最近、ソ・テジと和解するため持続的に努力していると知られた。

KOMCAの関係者は「ソ・テジが協会に再入会できるよう、お互いに緊密な協力関係を結ぶために努力しており、良い結果が出ることを望んでいる。ユン・ミョンソン会長も作家の立場からソ・テジがこれまで協会から受けた傷に心から謝罪するなど、変化した協会に生まれかわろうと努力している」と話した。

ソ・テジカンパニーの関係者は「最近KOMCAには短期間で大きな変化が起きており、これを肯定的に見ている。また、長い攻防が円満に終わって嬉しい。何よりこの訴訟が音楽家の権益確保はもちろん、韓国音楽著作権全般に良い影響を与えたことが一番嬉しい」と伝えた。

続けて「二つの団体がいずれも努力し発展しており、期待が大きい。どの団体に加入することになるかは検討中であり、加入する時期はおそらく9thアルバム発売直前になる見通しだ」と明らかにした。

記者 : カン・ソジョン