現場で確認したEXOの真の威力!初の単独コンサートを取り巻く72時間

10asia |

EXOの初の単独コンサートが開催された先週末、現場ではEXOの威力を完全に体験することができた。EXOは23日から25日までソウルオリンピック公園・体操競技場で「EXO FROM. EXOPLANET #1 - THE LOST PLANET -」を開催した。体操競技場は公演が始まる前から多くの人で混み合い、EXOの人気を実感させた。コンサートが開催される週末の体操競技場はいつも多くの人々が集まるが、今回はまたいつもとは違う様子だった。

公演開始は午後4時からだったが、その4時間前である午後12時から体操競技場には普段より大勢の人が集まっていた。普通この時間はスタンディング席に入場するための観客が会場の前に並んでいるが、EXOのコンサートは指定席のチケットを保有した観客も早くから会場を訪れて、列を作って入場を待っていた。

最も長い列は会場での当日券を買うために並んだ人々の列だった。この日、約3000人のファンが当日券を購入するために会場に集まった。一部のファンが前日から徹夜したケースもあった。30代のあるファンは「コンサートの初日だった23日の場合、会場で販売される当日券を買うために2日前の21日から並んだファンもいる」と伝えた。

SMエンターテインメント(以下SM)側はこの日、入場できなかった観客のために大型スクリーンを用意した。SMの関係者は公演開始に先立ち、「会場の外にいる約3000人のファンのために大型スクリーンを設置して10曲ほど生中継する予定」と伝えた。そして4時が近くなると、体操競技場の2-2ゲートの前に3台のスクリーンが設置され始めた。ファンたちは秩序を守るために用意された赤色の列に沿ってゆっくりとスクリーンの前に席を取り始めた。雨の降る悪天候にも関わらず、ファンたちは雨具を着て万全の準備を整えた。しかし、一部のファンからは不満の声も上がった。10代のある学生ファンは「大型スクリーンと言っていたのに学校の教室よりも小さいテレビだ」と不満を口にした。また、スクリーンの前には約500人ほどしか座れず、座れなかったファンからの不満が大きかった。現場にいたファンによると、会場で当日券を購入するために前日から徹夜したファンが最優先で入場できたという。残りのファンはスクリーンスペースの後ろでベンチに座ったり、木に登ってスクリーンの中のEXOを見るために努力した。

公演がスタートし、スピーカーからEXOの声が聞こえてくると、スクリーンの周りにいたファンたちがあっという間に警備員の中に割り込んでスクリーンの前に集まる状況となった。すぐに状況は整理されたが、ファンの間には大きな緊張感が漂った。しかし、その直後にEXOがオープニング曲「MAMA」を歌いだすと不満の声が消え、全員が一緒に「EXO」を叫び始めた。それだけファンのEXOに対する愛情は熱く、小さな画面を通じてでもEXOを見るための競争は激しかった。

会場でも感じたことだが、EXOの初の単独コンサートのチケットはたった1.47秒間で全席が完売されるほど、EXOの人気は高かった。コンサートチケットを無事に購入するための「チケット購入の練習ゲーム」まで生まれたほどだった。ダフ屋のチケット価格は最高240万ウォン(約24万円)まで上がり、この日の公演直前まで一枚当たり単価は60万ウォン(約6万円)でチケットが取引されたという。公演を見れなかったある30代の女性ファンは「コンサートチケットを購入するためにネットカフェに行ったが、その日その時間にネットカフェに来たお客さんのほとんどがEXOのコンサートチケットを買うために来た人だった」と話して笑った。

公演を見るための競争だけが激しかったわけではない。グッズを買う人たちも長蛇の列を作った。あるファンは「23日にコンサートが終わってからペンライトを買うために並んだが、深夜0時を越えてやっと買うことができた」と話した。チケットからグッズ購入まで、シンドロームに近いEXOの人気である。

EXOのシンドロームは今後も続くと見られる。ある女性ファンは「10代の学生ファンが多いように見えるが、実は大人の女性ファンが本当に多い。EXOが好きで、初めてアイドルの世界にはまったファンも相当いる」とEXOのファンは“渡り鳥ファン”(移り気なファン)ではなく、忠誠心の高い人が多いと話した。これはEXOが全年齢層にわたって熱い支持を得ているという意味である。実際、コンサート会場には10代の学生ファンだけでなく、40代の海外女性ファンや20~30代の女性ファンの姿が多く見えた。

会場にいた多くのファンにどうしてEXOが好きなのかと尋ねてみた。すると、ほとんどのファンから「昨日はあるメンバーが好きだったのに、今日はまた違うメンバーが好きになる。メンバーごとに異なる魅力があるので、飽きることがない」と共通した答えが返ってきた。EXOのファンの間ではSBSドラマ「君の声が聞こえる」の流行語を借りて話す、EXOの結成に関する面白いエピソードも話されている。SMがEXOを結成させた時、「君が何が好きなのか分からなくて、すべての魅力を用意してみた」という冗談だ。EXOが繰り広げる多彩な魅力、それこそ“中毒”で、シンドロームだった。

記者 : パク・スジョン、写真 : ペン・ヒョンジュン、翻訳 : ナ・ウンジョン