韓国のインディーズミュージシャン、世界最大の英ロックフェス「グラストンベリー・フェスティバル」に行く!

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「びっくりしました。何日間かは興奮が収まらなかったです。『Glastonbury Festival 2014』は、音楽をする人だったら一生に一度は必ず行ってみたいフェスティバルです。大学時代の友人たちと『Glastonbury Festival』の映像を見て、いつか行ってみたいと思っていました。ミュージシャンとして参加することになり、とても光栄に思っています」(チェ・ゴウン)

現在、韓国のミュージシャンたちが海外進出する方法は大きく二つに分けられる。アイドルグループを中心にしたK-POPの海外市場の進出、そして多様なジャンルのインディーズミュージシャンの海外フェスティバルへの進出だ。アイドルグループの海外進出が大型企画会社を中心に組織的に行われているのなら、インディーズミュージシャンたちの場合は個別に活動しているように小規模のプロモーションで行われることが特徴だ。重要なことは、これによって海外に広められるK-POPのジャンルが多様化されるということだ。

インディーズミュージシャンたちは、かなり前から海外の音楽フェスティバルや国際音楽博覧会に参加してきた。最近、世界最大の音楽ショーケースである「South by SouthWest(SXSW)」でも韓国ミュージシャンたちの公演が現地で好評を得た。これは、地道に海外進出を試みた結果だ。今年は世界最高の権威を誇るイギリス音楽フェスティバルである「グラストンベリー・フェスティバル(Glastonbury Festival 2014)」にJAMBINAI、SULTAN OF THE DISCO、チェ・ゴウンが堂々とラインナップされた。

今年で44回目を迎える「Glastonbury Festival」は、20万人以上が数千平方メートルに達する野外で3日間キャンピングをしながら、24時間ずっと音楽を楽しむ地上最高のフェスティバルとして知られている。1970年に開催されて以来、アメリカの「ウッドストック・フェスティバル(Woodstock Music and Art Festival)」と名実共に最高の音楽フェスティバルとして位置付けられてきた。

今回「Glastonbury Festival」は6月25~29日の4日間開催される。韓国のミュージシャンたちは「Glastonbury Festival」で最も大きなゾーンを占めているシルバーヘイズ(Silver Hayes)のステージに立つ。JAMBINAIのキム・ボミは「最初、『Glastonbury Festival』に招待されたと聞いた時に、もしかして同名の違うフェスティバルではないのかと疑うほど信じられなかった。冗談だと思った」と話しながら笑って見せた。

韓国のミュージシャンたちを招待したのは「Glastonbury Festival」の責任者の一人であるマルコム・ヘイン(Malcolm Haynes)だった。マルコムは一昨年の国際音楽博覧会「MU:CON」で韓国に初めて訪問した以後、「Asia Pacific Music Meeting」「Ulsan World Music Festival」などに参加したことで、韓国ミュージシャンたちの音楽に心惹かれてしまった。

「『Ulsan World Music Festival』で公演するのをマルコムさんが見て関心を持ち始めました。おそらく僕たちの衣装のせいで、アラブやインドネシアからきたバンドと誤解したのでは?『Glastonbury Festival』を目標にしたことはないが、このように素晴らしいステージに立つことができてとても光栄です」(SULTAN OF THE DISCO ナ・ジャムス)「マルコム・ヘインズが僕たちの公演を見て、気に入ったのかアルバムが欲しいと言われました。その後、マルコムが彼のFacebookに僕たちの公演の映像を掲載し、友達になりました。その後、間もなくして『Glastonbury Festival』に参加してほしいと言われました。

ピリ、ヘグム(奚琴)、コムンゴなどの伝統楽器を中心としたフュージョン国楽バンドJAMBINAIの場合は、最近韓国ミュージシャンをひっくるめて、その中で最も活発な海外活動を繰り広げている。JAMBINAIは5月から7月までオランダ、スロベニア、イギリスなど、欧州14ヶ国で計22回の公演が予定されており、その中にはデンマークの「ロスキルド・フェスティバル(Roskilde Festival)」、セルビアの「Exit Festival」、スロバキアの「Pohoda Festival」、ポルトガルの「FMM Festival」、そしてイギリスの「Glastonbury Festival」のような大型フェスティバルがある。

「初めて海外フェスティバルのステージに立つ時は、反応してもらえなかったらどうしようかと心配しました。現地のスタッフたちが、反応がなくても気にしないことと話してくれた。ところが、心配とは裏腹に公演をするたびに関係者と一般の観客たちが一緒に楽しんでくれました」(キム・ボミ)「各国のフェスティバルによって雰囲気が違います。『Glastonbury Festival』はどんな雰囲気なのか気になります。YouTubeの映像で見ましたが、そこの空気は行ってみないと分かりませんね」(JABINAI イ・イルウ)

ステージが有名なフェスティバルであるだけに、覚悟も格別だ。情熱的なパフォーマンスで有名なアラビアンファンクソウルバンドSULTAN OF THE DISCOは、「Glastonbury Festival」でも情熱を燃やす計画だ。「狂った奴らだと思えるほどのパフォーマンスを見せたいです。どうせやるんだったら、イカれてる雰囲気で盛り上げたいです。酸素マスクを使うことがあってもやってみます。僕たちが良い印象を残しておけば、その後『Glastonbury Festival』に参加する韓国ミュージシャンに良いチャンスが訪れるかもしれませんから。プレミアリーグに進出したパク・チソンのように最善を尽くしたいです」(ナ・ジャムス)

記者 : グォン・ソクチョン、写真提供 : ブンカブンカレコード、GMCレコード、ソニックアイルランド