“SMに提訴”EXO クリス側の主張とは?「付属品のように扱った」

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韓国人8人と中国出身の4人で構成された男性グループ、EXO(エクソ)の中国人メンバー、クリスが15日、所属事務所のSMエンターテインメントを相手取り、専属契約の無効を求めソウル地裁に提訴した。

クリス側は同社について「芸能人としてのビジョンを提示しないで、原告を付属品か統制の対象のように扱った」と主張した。

また「韓国および中国などのすべての公演や行事、出演について、一方的に日程を決めた」とした上で、「その過程で原告の意志や健康状態は全く尊重しなかった」と指摘した。

収入については、「収益分配金の支給時に、一方的に作成した計算書だけを提示し、具体的な説明や精算資料を提供しなかった」と主張。厳しい業務や旺盛な活動に比べ、常に経済的に困難な状況にあったと吐露した。

クリス側は契約について、「専属契約は芸能人を志望していた原告に対し、SMが地位を乱用して不当な支配力を行使したもの」と指摘。「原告に不当な負担を負わせ、職業選択の自由と経済活動の自由など基本的な人権を過度に制約しているため無効」と訴えた。

これに対してSM側は「(訴訟の)事実を確認中であり非常に当惑している」とした上で、EXOの活動に支障が生じないよう最善の努力をするとコメントした。

2012年デビューしたEXOは昨年、韓国でのアルバム売り上げの合計が100万枚を突破し、韓国を代表するアイドルグループとなった。

一方、2009年には、韓国の人気アイドルグループSUPER JUNIORの中国人メンバー、ハンギョンが同社を相手に専属契約無効を求めて訴訟を起こし、2010年12月に原告勝訴の判決を受けた。判決を不服とした同社が控訴したが、2011年9月にハンギョンが訴えを取り下げて法廷争いは終わった。

記者 : 聯合ニュース