“経歴18年の俳優”ソン・スンホン、虚心坦懐な告白

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演技経歴18年目のソン・スンホン、未だに挑戦したいことが多い。特に、映画に対する意欲が強く、自身を破りたかったという。だから映画「情愛中毒」を迷わず選択した。映画に関する話や、変わった自身について虚心坦懐に打ち明けた。

「情愛中毒」はベトナム戦争が終戦に向かっていた1969年、厳格な位階秩序と上下関係が存在する軍官舎の中で起こる、男女の秘密めいた衝撃的なラブストーリーを描いた19禁ロマンス映画だ。19禁であるだけに、ソン・スンホンは生涯初の濡れ場に挑戦した。全裸の濡れ場だけではなく、不倫のストーリーと自身が持っていた固定観念を一気に破ることができた。そのためか、撮影が終わった今、挑戦という宿題が解けたようで誰よりもすっきりとした気分で幸せを感じていた。

―制服がよく似合うだろうと思ってはいたが、「情愛中毒」で着ていた軍服は特に格好良かった。特別に制作した軍服なのか。

ソン・スンホン:キム・デウ監督の意見と僕の意見、衣装室長の意見をすべて取り入れ制作した衣装だ。実際にキム・デウ監督のお父様が軍人で、「情愛中毒」は監督と監督のお父様が軍官舎で暮らしながら感じた経験をベースにした作品だ。そのせいか、軍人、軍官舎に対する情緒と、それに似合うクリエイティブな制服が誕生したと思う。制服写真を公開してから制服に関しての話をたくさん聞く。周りから制服が本当にカッコいいと言われた。

―公開があとわずかしか残っていない。感想は?

ソン・スンホン:どんな作品であれ公開前は似たような気分だが、今回の「情愛中毒」のキム・ジンピョン役は、これまでお見せしたことのない新しい姿でとても緊張しているし、プレッシャーもある。特に、予告ポスターと予告映像が公開されてから、周りから良い言葉をたくさん頂いており、僕も期待している。撮影を終えた後、僕の新しい挑戦が間違っていないと自ら確信しただけに、今回の作品を通じて観客もソン・スンホンという俳優を新しく発見してくださればと思う。もちろん興行までうまくいけばこの上なしだ。

―キム・デウ監督との出会いもそうだし、キム・ジンピョンとしての新しい変身が新鮮だった。

ソン・スンホン:今回の挑戦は、キム・デウ監督への信頼があったため可能だった。監督の前作はほとんど古風でクラシックな感性の作品が多かった。脚本を手がけた「情事」「スキャンダル」もそうだったし、演出を手がけた「恋の罠」「春香秘伝 The Servant 房子伝」もそうだった。それで「情愛中毒」のシナリオをもらった時、キム・デウ監督を信じてみたかった。

―今回の映画で「ソン・スンホン」という俳優が得たものは?

ソン・スンホン:跳躍したかった。他の誰よりも映画への意欲が強かったし、心の片隅には肩身が狭いと感じていたと思う。そんな枠を監督が破ってくださると信じていたし、新しい僕の姿を発見してくださると信じていた。その信頼に対する結果を得た感じだ。「情愛中毒」は俳優として自信を持てるようになった作品であり、「俳優の匂い」を漂わせることができる作品だ。そして、何より映画という仕事に対して魅力を感じることのできた作品だ。

―今回の映画では、新しい挑戦が多い。露出、濡れ場、そして不倫という題材。怖いとは思わなかったか。

ソン・スンホン:最初は監督からもベッドシーンで海パンを着て撮ろうと言われたが、現場では全部脱いでするのはどうかと提案された。そこで多少戸惑ったが、するのであれば思い切りしてみようと思い、全部脱いで撮影した。しかし、むしろそのように撮影すると何だか型が壊れた感じがして、今まで持っていた強迫観念を全て捨ててしまうと、気が楽になった。そして、今回の作品を通じて少し成長した自分を発見したと思う。映画の成績よりも作品を通じて“俳優ソン・スンホン”に対するイメージチェンジ、アップグレード、または演技面で見ても前向きな評価を貰いたいと強く思っている。新鮮でよかった

―正直、これまでの出演作はドラマに比べて映画の興行成績は良くなかった。

ソン・スンホン:それは、おそらく僕の性格がドラマのシステムに合っているからかも知れないし、ドラマ「秋の童話」で韓国だけではなく多くの国から人気を得たため、ドラマのほうにもう少し比重を置いていたと思う。しかし、後悔はしない。もちろん、映画のほうに比重を置いていたらどうなっていたんだろうと思ったりもするが、今はシナリオさえ良ければ、いつでも挑戦する心の準備ができている。

―ナイスボディにもかかわらず、これまで露出シーンを避けてきたと聞いた。

ソン・スンホン:基本的にスポーツが好きだ。子どもの時の夢がアスリートだった。しかし、ナイスボディと作品の中の露出は別問題だと思う。例えば、ドラマで運動をしたりシャワーを浴びたりするシーンでの露出に抵抗感はない。しかし、濡れ場シーンはその重さが違う。僕が持っている固定観念、型を破ることができなかった。今回の作品でその固定観念から脱皮できたと思う

―生涯初めての濡れ場を、新人女優イム・ジヨンさんと演じた。話を聞いてみると、イム・ジヨンさんよりソン・スンホンさんが緊張したということだが。

ソン・スンホン:本当にそうだった。イム・ジヨンさんはむしろ初めてだったから、そんな状況を演技的に学んでスポンジのように吸収しているようだった。しかし、僕は濡れ場を撮影する前に、これまで多くの方が僕について持っているイメージがあるので、色んな考えが頭をよぎった。しかも、たくさんのスタッフの前で俳優より女優のほうがもっと大変だろうと思い、撮影を準備している間、本当に多くのことを考えた。しかし、先輩の僕が後輩のイム・ジヨンさんに頼って撮影したようだ(笑)

― 一番大変だったことは?

ソン・スンホン:生まれて初めて多くの人の前で濡れ場の撮影をした。その時の気持ちは、やってみないと絶対に分からない。しかし、監督をはじめ俳優やスタッフが集中力を発揮し、そんなぎこちなさが長く続くことはなかった。濡れ場シーンは女優に「こんにちは。ソン・スンホンです。よろしくお願いします」という挨拶をしてすぐに撮影を始め、互いの気持ちや感情の交流を演技的に表現するのが大変だった。しかし、露出シーンと濡れ場シーンも演技の一領域であり、それについて学んだと思う。

―チョ・ヨジョン、イム・ジヨンさんとの共演はどうだったか。

ソン・スンホン:チョ・ヨジョンさんと共演する前に、彼女に対する漠然としたイメージはツンとしているだろうということだった。しかし、作品をしながら僕が感じた人間チョ・ヨジョンはしっかりして、賢明で礼儀正しい女優だということだ。漠然として、女優といえば思い出す気むずかしいイメージとは程遠いサバサバした性格が印象的だった。イム・ジヨンさんは本当にたくさんのことを学んで吸収しようと努力する女優だと思った。演技への情熱も強く、これからが期待される女優だ。

―さらに挑戦してみたいことはあるか。

ソン・スンホン:「パイラン」のチェ・ミンシク先輩が演じた下っ端人生の役柄とか、「トワイライト」「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」のように魅力的な役柄を演じてみたい。また、悪どい人物、例えば「レオン」のゲイリー・オールドマンのような役もやってみたいし、「トレーニングデイ」の腐敗して世間ずれしたデンゼル・ワシントンのような役もやってみたい。僕が持っている固定的なイメージを破っていける作品。そんな役柄に挑戦してみたい。

―機械音痴だと知られているが、最近はSNSをしていると聞いた。

ソン・スンホン:本当に機械音痴だ(笑) でも、貰っている愛に比べて、僕がファンに返してあげることができなくて、僕のたわいもない日常や近況を知らせることができたらどうかと思い始めることになった。意外とファンの方々に喜んでもらっていて、遠くに離れているファンともコミュニケーションがとれ、かえって最近は僕のほうが幸福を感じている。

―無口なようだ。性格はどうか。

ソン・スンホン:少しぶっきらぼうではあるが、その代わり正直だ。例えば、バラエティ番組はその特性上、仕切りなしに面白い話を続けて、それに対する大きなリアクションが面白さを与えるポイントだが、僕のぶっきらぼうな性格では、人を笑わせて面白いことを言う能力がなくて、バラエティ番組とは合わない。面白くないと思っているのに面白いかのようにリアクションすることができない。心にもないお世辞も言えない。それで女性と駆け引きもできない。

ー「スーパーマンが帰ってきた」のサランちゃんのファンだと聞いた。そんな娘が欲しいと言ったが、理想のタイプの女性は?

ソン・スンホン:僕だけではなく、韓国のおじさんはみんなサランちゃんが好きなのではないかと思う。結婚と仲睦まじい家族を作ることは僕の人生において一番大きい目標だが、努力するからといって簡単にできることではないと思う。でも、恋愛をするのと配偶者を選ぶのとは、本当に異なる問題だと思う。理想のタイプは基本的に明るい性格で、話が通じる女性であればと思う。もちろんそんな女性が現れたら、すぐにでも結婚したい。

―最後に、主演俳優として「情愛中毒」の観覧ポイントを紹介するとしたら?

ソン・スンホン:様々な見どころがある。キム・ジンピョンが一人の女性にのめり込んで、致命的な愛に中毒となり変化していく感情の流れを追っていくと、なぜこの映画のタイトルが「情愛中毒」かが分かってくると思う。また、作品で見ることのできる美術的な部分もそうだし、色合いが綺麗で、クラシックな衣装も見どころだ。

記者 : ホン・ジョンウォン