Vol.1 ― 放送終了「ずる賢いバツイチの恋」チュ・サンウク&イ・ミンジョン、ラブコメカップルの反撃

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※この記事にはドラマのストーリーに関する内容が含まれています。
写真=MBC「ずる賢いバツイチの恋」スクリーンショット
最後まで愉快で楽しかった。チュ・サンウク、イ・ミンジョンが2回目の結婚を約束することで、愛を実らせた。離婚はお互いをもっと理解し、関係を固くする過程だけだった。二人は嬉しいときも悲しいときも永遠に別れないと決めた。2世の名前をあらかじめ決めておき、幸せな笑顔を見せた。

MBC水木ドラマ「ずる賢いバツイチの恋」(脚本:イ・ハナ、演出:コ・ドンソン)が韓国で24日の放送を最後に放送終了した。チャ・ジョンウ(チュ・サンウク)とナ・エラ(イ・ミンジョン)はお互いに「もう一度結婚しよう」と同時にプロポーズし、何があってもお互いのもとを離れないことを約束した。

ジョンウは仕事と愛を同時に成功させた。D&Tから追い出されたジョンウは身体だけ出てきて、自分の名前をかけた会社を設立した。社員はたった一人、ジョンウ一人だけだった。彼は執拗に研究に励み、もう一度成功を誓った。ジョンウの気持ちを断っていたエラは彼が一文無しになって苦しむと、気持ちを変えた。彼の会社に秘書として就職し、応援してあげた。自分を苦労させた元夫に対する憎悪は消えて久しかった。二人は仕事と愛を共に楽しみ、甘いデートを続けていった。

幸い、会社は成功を収めた。ジョンウを冷徹に捨てたクク・ヨジン(キム・ギュリ)との関係も緩和された。ヨジンはジョンウの新しい会社と協約を結び、二人はお互いにウィンウィン(Win-Win)の真の事業パートナーになった。無職になったジョンウは再び華麗なCEOに生まれ変わった。

ジョンウに残されたのはエラの気持ちを完全に得ることだけだった。ジョンウは結婚していたころエラのために建てた家でプロポーズイベントをした。彼は「どうしても君なしでは生きられない。君さえいればいい。僕ともう一度結婚してくれる?」と率直に気持ちを告白した。エラも「2回目の結婚もあなたとする。何があってもあなたのそばを離れない。私と結婚してください」と彼を抱きしめ、涙を流した。

クク・ヨジン、クク・スンヒョン(ソ・ガンジュン)姉弟は恋には失敗したが、少しずつ気持ちの安定を取り戻して行った。ヨジンはジョンウを男としてではなく、ビジネスパートナーとして認識し始め、スンヒョンは母を見つけた。不安定だった彼らの家庭に温かい春風が吹き始めたのだ。

この日「ずる賢いバツイチの恋」はすべての人物が幸せを取り戻すハッピーエンドで終わった。ドラマはジャンルらしく、最後まで楽しさを届け、視聴者を笑顔にした。特に毎回はじけるケミストリーで視聴者の目と耳を楽しませたチュ・サンウク、イ・ミンジョンは最後のシーンまでコミカルさを維持した。プロポーズをする間、重要なシーンでも手を噛むシーンが出てくるなど、カラーを無くさない姿だった。

実際、「ずる賢いバツイチの恋」は大きな期待作ではなかった。同時間帯に出発したSBS「スリーデイズ~愛と正義~」が前作である「星から来たあなた」のバトンを継ぐ勢いで、なんと100億ウォン(約10億円)の制作費が投じられることが知られ、スケールから比較された。しかし、ドラマはラブコメディー特有の強みを生かすことに成功し、おかげで「スリーデイズ~愛と正義~」と競争しながらも押さえられずに済んだ。両番組の視聴率の差は2、3%に過ぎなかった。MBC水木ドラマの前作たちが3~4%台の視聴率に苦しんだことを考えると、驚きの成果だ。

これはチュ・サンウク、イ・ミンジョン二人の俳優の魅力と無関係ではない。彼らの演技変身は相乗効果を発揮した。室長のイメージに間抜けさを入れたチュ・サンウクと、女神のタイトルを捨てて、根気強い女性に変身したイ・ミンジョンはお互いに似ていた。二人の俳優はドラマの特性上、甘いデートよりはごたごたする姿の方が多かったが、二人の相性はどんなカップルよりも輝いた。お互い本心を隠してゴタゴタする二人の姿は、前の作品では見られなかった新しい魅力を強調し、キャラクターも好感を持てるものになった。

第1話から最終回の16話までアイデンティティを失わなかった点も人気の要因の一つだった。ドラマは毎回虚を突くパロディーと味のある台詞で視線を引きつけた。「妻の誘惑」から映画「新世界」、イ・ビョンホンのスマートフォンCMまで、ジャンルを行き来する奇抜なパロディーで見る人をとりこにした。退屈になりかねないドラマに元気を与える要素だった。おかげで俳優まで輝くことができた。

おかっぱのヘアスタイルに黒縁めがねなど、ビジュアルから大胆な変身を試みたチュ・サンウクとデビュー後、もっとも高い演技力を見せているイ・ミンジョンの好演はドラマの面白さを倍増させた要因の一つだった。二人の俳優は実際、親交があるためか、いつもしっかりとしたチームワークを見せた。行ったり来たりの呼吸で、相性を見せ付けた。

チュ・サンウクは前作「グッド・ドクター」で見せた怒りっぽいイメージを完璧に捨て、イ・ミンジョンも人妻とは思えない爽やかな魅力を見せてくれた。ドラマが生き生きとしたのは、二人の俳優の格別な相性と魅力のおかげだと言っても過言ではない。

また、「ずる賢いバツイチの恋」の後番組はキム・ミョンミン、パク・ミニョン主演の「弁護士の資格」(脚本:チェ・ヒラ、演出:パク・ジェボム)で、韓国で今月30日の夜10時から放送される予定だ。

記者 : キム・ジヒョン