Vol.2 ― 放送終了「ずる賢いバツイチの恋」主演4人組が演じた“個性溢れるキャラクター”

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※この記事にはドラマのストーリーに関する内容が含まれています。
写真=MBC「ずる賢いバツイチの恋」スクリーンショット
毎週水曜、木曜日夜10時に視聴者を微笑ませてくれたMBCドラマ「ずる賢いバツイチの恋」。韓国で24日、チャ・ジョンウ(チュ・サンウク)とナ・エラ(イ・ミンジョン)がヨリを戻し、ハッピーエンドの中で放送終了した。

「ずる賢いバツイチの恋」は財閥になって帰ってきた元夫を誘惑しようとする離婚女ナ・エラの物語を描き、本当の愛の意味を気付かせてくれた。

また、典型的なラブコメディで、二人がヨリを戻すという結末がすでに出ていたため、ストーリー展開は知られていた。新しかったり、驚きだったりのストーリーはなかったが、「ずる賢いバツイチの恋」は確かに面白かった。

ストーリーの流れとつながりが多少ぎこちない部分もあったが、個性が強いキャラクターが生き生きとしていた点は高く評価できる。特に主演4人組の活躍が輝かしかった。チュ・サンウク、イ・ミンジョン、ソ・ガンジュン、キム・ギュリのそれぞれ異なる魅力を探ってみた。



◆ チュ・サンウク、室長専門俳優?今は“ラブコメキング”

チュ・サンウクにレッテルのようについてくる言葉がある。“室長専門俳優”。今回「ずる賢いバツイチの恋」でもチュ・サンウクは高い地位の役割が与えられた。会社の代表、チャ・ジョンウ役を演じた。しかし、今まで演じてきた役とは確かに違った。間抜けで、情けなかった。

毎回作品でカリスマ性を発散していた彼は、今回、自身の壁を壊した。オーバー演技の絶頂を見せてくれた。間抜けな司法試験受験生の姿から、ナ・エラにやられて怒ったり、恋の病にかかった社長の姿を愉快に描いた。まるで実際の姿がチャ・ジョンウと非常に似ているかのようなチュ・サンウクは、ぴったりの服を着たように飛んでいた。彼はなぜ、今になってラブコメディを選んだのだろうか。チュ・サンウクは「ずる賢いバツイチの恋」一作品だけで“ラブコメキング”になった。


◆ イ・ミンジョン、“ラブコメクイーン”極めた

“ラブコメクイーン”らしく、イ・ミンジョンは結婚後、復帰作として“ラブコメディ”を選んだ。視聴者はイ・ミンジョンの演技はもう決まっていると、大きく期待しなかった。しかし、イ・ミンジョンは懸念の視線に対し、演技を通して杞憂であることを見せ付けた。結婚後、さらに美しくなった美貌と感情演技でイ・ミンジョンは視聴者をとりこにした。

ドラマでナ・エラはずる賢いバツイチになろうとしたが、それが出来なかったあまりにも心優しい女だった。顔も綺麗だが、心はさらに綺麗だった。前向きで元気なエラに二人の男ジョンウとスンヒョンが落ちたのは当然のことなのかもしれない。

事情多きエラ役を演じたイ・ミンジョンは様々な魅力を発散し、“ラブコメクイーン”の威厳を見せ付けた。ドラマの前半には泥酔したり、悪賢く復讐をし、パロディー演技をしながら思いっきり壊れてくれた。イ・ミンジョンのはじけるハツラツとした魅力が視線を引きつけた。後半になってからは愛するジョンウから離れなければならないエラの姿が描かれ、イ・ミンジョンは絶頂の感情演技でエラの痛みを表現した。特に琴線に触れる涙演技が印象的だった。


◆ ソ・ガンジュン、新しい国民的年下男の登場

もしかすると、このドラマでもっとも大きな恩恵を受けた人だ。新人俳優ソ・ガンジュンは「ずる賢いバツイチの恋」を通して人気を得た。“新国民的年下男”というあだ名もできた。

ソ・ガンジュンがドラマで演じたクク・スンヒョンは一言でナ・エラに片思いをする、完璧な年下の男だ。彼はエラを後ろから気にかけ、足長おじさんのような姿を見せた。また、エラとジョンウの関係を知った後も恋を諦めない男だ。このようにハンサムなルックスに理想的な行動をする彼は、女性視聴者の心を掴むに十分だった。

ソ・ガンジュンは優しくも男らしいスンヒョンの意外な魅力を表現し、どんな演技でもこなせることを見せてくれた。20代俳優がほとんどいないという昨今、ソ・ガンジュンという宝石を発見したのは大きな幸運だ。


◆ キム・ギュリ、憎めない悪女

キム・ギュリは「ずる賢いバツイチの恋」で大きな痛みを持つキャラクターを演じた。会社の理事として成功したキャリアウーマンであるクク・ヨジン。しかし、彼女は結婚式当時、脚を失う大きな事故に遭った痛みがある。その後、心を閉ざしたヨジンの心の中に入ってきた人がジョンウだ。

ヨジンはジョンウの気持ちを求めた。エラとジョンウの間を離そうとした。しかし、簡単ではなかった。むしろ、自分だけ傷ついた。ヨジンは悪役だが、あまりにも痛々しいキャラクターで、哀れみの感情を集めた。特にキム・ギュリの演技が一役買った。自身の状況に怒りを表し、嗚咽するヨジンの姿を切実に表現した。綺麗に見せることを諦め、キャラクターの痛みをそのまま伝えたキム・ギュリは、名演技とは何か、見せてくれた。

「ずる賢いバツイチの恋」の後番組はキム・ミョンミン、パク・ミニョン主演の「弁護士の資格」(脚本:チェ・ヒラ、演出:パク・ジェボム)で、韓国で今月30日の夜10時から放送される予定だ。

記者 : ソン・ヒョジョン