Vol.3 ― 放送終了「神様がくれた14日間」名脇役4人の熱演!主人公に劣らぬ存在感で“ドラマをリード”

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写真=SBS「神様がくれた14日間」スクリーンショット
“シーンスティラー”(シーン泥棒:助演でありながらも出演シーンをものにする俳優のこと)の活躍はお茶の間を楽しませる。SBS月火ドラマ「神様がくれた14日間」(脚本:チェ・ラン、演出:イ・ドンフン)もそうだった。放送終了を迎え、記憶に残る“シーンスティラー”4人を抜粋した。

22日、「神様がくれた14日間」が第16話で幕を下ろした。チョ・スンウとイ・ボヨンの熱演が印象的だったが、カン・ソンジン、オ・テギョン、キム・テウ、チョン・ウンピョなども主人公に劣らぬ存在感を示し、活躍を見せた。


チャ・ボンソプ役、事情の多いカン・ソンジン

カン・ソンジンはキ・ヨンギュ(B1A4 バロ)の職業専門学校の担任チャ・ボンソプ役で登場した。チャ・ボンソプは温厚でボランティア活動を真面目に行う善良な人物に見えたが、実は殺人犯だった。しかし、ハン・セッピョル(キム・ユビン)の誘拐犯ではなかった。車に轢かれて死ぬ瞬間までキ・ドンチャン(チョ・スンウ)に何かを伝えようとして関心を集めたりもした。また、チャ・ボンソプの戦利品は最終回にまで登場し、緊張感を高めた。

カン・ソンジンは短い出演ではあったがドラマの展開に力を吹き込んだ。彼は格闘はもちろん、追撃、墜落などシーンごとに最善を尽くして演じきった。体当たりで殺人犯のカリスマ性を発散したカン・ソンジンの演技は衝撃そのものであった。


チャン・ムンス役、鳥肌が立つオ・テギョン

オ・テギョンはハン・セッピョルが通う学校の前で文房具屋を営むチャン・ムンスを演じた。チャン・ムンスは「神様がくれた14日間」第1話では印象の良い人物として描かれた。しかし、ハン・セッピョル誘拐容疑者に浮上してそれは一変した。彼の実態はサイコパスの一面を持つ小児性愛者だったのだ。

何よりもオ・テギョンは比重のある役でドラマを圧倒した。チョ・スンウに対抗し、拮抗した気の張り合いをしながらも、二重の心理を立体的に見せてくれた。無造作に吐き出すセリフも鳥肌が立つには十分だった。オ・テギョンの安定した演技でチャン・ムンスというキャラクターはさらに豊かになった。


ハン・ジフン役、二つの顔を持つキム・テウ

キム・テウは人権弁護士であり、キム・スヒョンの夫でハン・セッピョルの父ハン・ジフン役を熱演した。ハン・ジフンは正義感に溢れた温かい”親ばか“でドラマの序盤、視線を引きつけた。しかし、次第に実態を表し、正反対のキャラクターを完成させた。不倫をしたり、権力を欲していたのだ。

キム・テウも回を重ねるごとに体当たりで熱演した。娘を取り戻すために跪いたり、蹴られることもいとわなかった。彼のリアルな熱演のおかげでハン・ジフンというキャラクターは視聴者から指を差されたりもした。


キ・ドンホ役、悲しいお馬鹿のチョン・ウンピョ

チョン・ウンピョはキ・ドンチャンの兄であり、一級死刑囚キ・ドンホ役で出演した。キ・ドンホは10年前に3人の女性を残忍に殺害したという罪で死刑宣告を受け、刑務所に収監されていた。キ・ドンチャンが殺害したと誤解し、彼の身代わりとなって殺人罪を被っていたのだ。キ・ドンホは自分のところに訪ねて来て涙を流すキ・ドンチャンを見て、「お兄ちゃんがバカでごめんね。お兄ちゃんがまた間違っていた。僕がドンチャンのお兄ちゃんでごめんね」と言い、視聴者を泣かせた。

短い登場ではあったが、チョン・ウンピョは最終回まで比重のある役割でドラマを圧倒した。どもりがちな話し方と悲しい眼差しなどで自身のキャラクターをリアルに表現した。チョン・ウンピョとチョ・スンウが形成した固い兄弟愛もストーリーを熱くさせた。

このように、「神様がくれた14日間」には様々なキャラクターが登場してドラマをリードした。この他、ホームレスに偽装した企業家のチュ・ビョンウ(シン・グ)と犯人の手がかりを掴むことをサポートした刑事ナ・ホグク(アン・セハ)、そして義理深いハッキング専門家ワン・ビョンテ(ヨン・ジェウク)なども「神様がくれた14日間」を輝かせることに一役買った。

また、「神様がくれた14日間」の後番組としては俳優のイ・ジョンソク、パク・ヘジン主演の「ドクター異邦人」(脚本:パク・ジヌ、演出:チン・ヒョク)が韓国で5月5日から放送される。

記者 : パク・グィイム