G-DRAGONから2NE1まで…YGはなぜマルチタイトル曲で勝負するのか?

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写真=TVレポート DB
2NE1は2曲、楽童ミュージシャンは3曲、BIGBANGのG-DRAGONは4曲……これはフルアルバムのタイトル曲の数だ。多くの歌手は1曲のタイトル曲で活動に集中するが、YG ENTERTAINMENT(以下YG)所属のアーティストは2曲以上のタイトル曲で勝負する。

今月7日、楽童ミュージシャンがデビューアルバム「PLAY」を発売し、全く異なる雰囲気の「200%」と「MELTED」をダブルタイトル曲に決めた。それと同時にファン投票を通じてもう1曲をタイトル曲に追加すると約束し、14日に「Give Love」が最終的に選ばれたと明かした。楽童ミュージシャンは現在、日本で「Give Love」のミュージックビデオを撮影している。

今年2月に2ndフルアルバム「CRUSH」を発売した2NE1も「COME BACK HOME」と「GOTTA BE YOU」のダブルタイトル曲で活動し、昨年9月に発表されたG-DRAGONの2ndフルアルバム「COUP D'ETAT」にはなんと4曲のタイトル曲が収録された。G-DRAGONはタイトル曲「BLACK」」「Who You?」「CROOKED」「NILIRIA」で放送局ごとに異なるステージを披露した。

遡ってみれば、イ・ハイのデビューアルバム「FIRST LOVE」には「IT'S OVER」と「ROSE」、EPIK HIGHの7thフルアルバム「99」には「UP」と「DON'T HATE ME」のダブルタイトル曲が収録された。

これについてYGのヤン・ヒョンソク代表はTVレポートに対し、「まずタイトル曲はミュージックビデオの撮影を前提にする。私は昔からミュージックビデオが重要だと考えてきた」とし「歌手が新曲を発表するとき、人々に見せる最初のイメージが最も大事だ。初放送より先に公開されるミュージックビデオはさらに重要だ」と説明した。

ヤン・ヒョンソク代表が所属アーティストのミュージックビデオを念入りに制作する理由である。韓国はもちろん、海外のファンもYouTubeをはじめとする動画サイトを通じてK-POPアーティストのミュージックビデオを鑑賞する。ミュージックビデオを通じて歌を知り、ファンダム(特定のファンの集い)まで形成される。最も良い例がPSY(サイ)の「江南(カンナム)スタイル」だ。

「PSY、BIGBANG、2NE1など、YG所属のアーティストに対する海外ファンの関心が大きい。以前の音楽は耳で感動を伝えるものだった。しかし、今は目で見ることも重要だ。楽童ミュージシャンの『MELTED』のミュージックビデオに対しても『まるで一本の映画を見ているような気がした』という反応が多かった。そのためアルバムごとに歌手と歌を際立たせるミュージックビデオに対する投資を惜しまない」

YG所属アーティストはマルチタイトル曲を好み、曲ごとにミュージックビデオを制作している。放送プロモーションを減らす代わりに新しいコンテンツを強化し、国内外のファンの満足度を高める戦略をとっている。

ヤン・ヒョンソク代表は「音楽番組に出演するのとは違い、ミュージックビデオは時間が経つほどより大きな力を発揮することができる。世の中が変わるスピードに合わせてシステムも変わっている。それによる反応も大きい。このような状況を迅速に反映することが歌手の役に立つと思う。YGはこれからもミュージックビデオに果敢に投資し、異なるやり方で音楽を知らせたい」と自信を示した。

記者 : キム・イェナ