【歌謡界はApink色】メンバー6人6色の魅力を分析 ― Vol.2

10asia |

写真=A-Cubeエンターテインメント

妖精ドル(妖精+アイドル)の魔法が通じた。ガールズグループApinkが「Mr.Chu」で4月第2週目の音楽番組1位を総なめにした。4月19日にデビュー3周年を迎えるガールズグループの真価に人々がようやく気づいたのだ。ほとんどのガールズグループが可愛いコンセプトからセクシーなコンセプトへの変身を宣言したり、多様なコンセプトに変化を図った中、Apinkは妖精ドルというコンセプトを守った。屈せずに自分たちだけのカラーを守った結果だ。しかし、今のApinkが巻き起こした突風をただ清純ドル(清純+アイドル)や妖精ドルのカラーを守ってきたためだと考えるのは、大きな誤算だ。彼女たちは6人6色のメンバーたちの魅力で今のApinkを引っ張ってきた。いつの間にか4年目の妖精に成長したメンバーたちの魅力を調べてみた。

パク・チョロン:長い説明がいらない“ロンリーダー”

イルカの声のように超音波の笑い声を出す8オクターブの4次元(個性が強く、ユニークな考え方を持つ )の魅力女。Apinkの最年長として責任感ある姿が際立つ一方、まるで幼稚園児のように言葉をよく噛む話し方で可愛さをアピールしている。つまり、極端の魅力の持ち主である。しかし、彼女自身は意図して可愛さをアピールすることについては照れる姿を見せる。メンバーと一緒に出演したバラエティ番組で、壊れるメンバーの姿を恥ずかしくて見れず手で顔を隠したり、頭を下げる姿がよく発見される。“清純ドル”というApinkの修飾語に最もよく似合うメンバーの一人でもある。

ユン・ボミと一緒にApinkの武術も担当している。合気道の先生である父親の影響で合気道3段という資格を保有している。リアリティー番組「Apinkニュース」でヌンチャクを上手く使いこなし、メンバーたちを驚かせた。蛙を怖がるが、ゴキブリは平気で殺す。殺伐とした武術の実力と相反する清純な容貌を持ち、極端の魅力がさらに強調される。甘くて殺伐とした魅力の持ち主だと言えるだろう。

踊りながら歌を歌う時、他のメンバーたちは呼吸が荒れたり、声が震えることがあるが、パク・チョロンは(顔や声に出ないからか)いつも自分のパートの歌とダンスを完璧に披露する。また、作詞家としての才能も見せている。パク・チョロンは2012年のApinkのデビュー日をタイトルにした「4月19日」という曲を通じてすでに作詞家デビューを果たした。今回のアルバムでも収録曲「愛の童話」「So Long」を通じて優れた感受性を発揮した。ホダン(しっかりしているように見えて抜けている人)のようだが、自分がやるべきことは完璧にやりこなすApinkの“ロンリーダー”だ。

ユン・ボミ:ダンス、歌、バラエティ……全てが完璧

ゴリラの真似の個人技で有名なテコンドー妖精。小さな体格でか弱く見えるが、Apinkのダンシングマシンである。音楽に合わせてテコンドーの動作を利用したダンスまで踊れる。2012年「アイドル陸上選手権大会」で代表的な“体育ドル”(体育+アイドル)であるSISTARのボラを追い抜いて50mハードル走で金メダルを取ったほど、スポーツにも才能を見せる。“後ろ回し蹴り”はユン・ボミの必殺技だ。

ユン・ボミはバラエティ番組で壊れることを恐れない。KBS 2TV「自由宣言土曜日-家族の誕生」(以下「家族の誕生」)でユン・ボミが誕生させた数多くの映像は今もネットに出回っている。特にカラオケでOutsiderのラップを完璧に歌う姿や台所で意味不明の歌とダンスを披露する姿など、探せば探すほどユニークな映像が出てくる。「家族の誕生」の放送当時、ユン・ボミの関連検索語に“飲酒放送”があったほど、ユン・ボミは自分を飾らず素直な自分を見せた。たまにユン・ボミが大きな声で笑う姿だけ見ても面白い。このようなタレント性を認められ、彼女はケーブルチャンネルMBC every1「週刊アイドル」の レギュラーMCとしても活躍している。

だからと言って、ユン・ボミがダンス、スポーツ、バラエティ番組だけで頭角を現しているわけではない。曲のリフレイン(繰り返し部分)の一部分を担当し、チョン・ウンジ、キム・ナムジュと一緒にApinkのボーカルラインのスリートップとして活躍している。最近はヒップホップグループM.I.Bの「君からしっかりしろ(Let's Talk about you)」にフィーチャリングとして参加し、ソロ歌手としてもずば抜けたボーカルの才能をアピールした。特にユン・ボミはダンスでオーディションに合格したと知られているだけに、彼女がApinkのボーカルラインの一軸を担当するまでどれだけ多大な努力をしたのかが感じられる。

チョン・ウンジ:ウンジ、私はただあなたが大好きです

Apinkの歌のワントップ、ユン・ボミとバラエティ番組のツートップ、ソン・ナウンと演技のツートップなど、Apinkの真のエースと言っても過言ではない。2012年にシンドロームに近い人気を集めたtvN「応答せよ1997」とSBS「その冬、風が吹く」を通じて役者としてもすでに確実な基盤を築いた。

Apinkのメインボーカルとして、歌の実力ももちろん最高である。本来の夢は歌手ではなく、ボーカルトレーナーであったほど、歌に対する自分の確固たる考えも持っている。Apinkのデビューが間近だった状況で突然合流が決まったメンバーであるだけに、発声や声量など基本技が非常に充実している。中低音や高音、裏声まで安定感を持って出せる。チョン・ウンジが3月に放送されたMBC「音楽旅行イエスタデイ」で歌ったスミ・ジョーの「If I Leave」を聞くと、まだ若いにも関わらず歌に感情をしっかり込めている姿まで見ることができる。個人的には「2013年百想芸術大賞」でTHE ONEと一緒に歌った「Winter Love」のステージもかっこよかったと思う。「Apinkニュース」のシーズン2で自作曲「小指」を公開したが、まだ音源としては発売されてはいない。(※「チョン・ウンジ 夢の翼」を検索してみるのもいいだろう)

演技と歌という確実な基盤を持っているが、チョン・ウンジがより魅力的な理由はバラエティ番組で見せる気さくな姿と配慮深い心にある。本来の名前はヘリムだったが、母親と相性が合わない名前だという理由でウンジに改名するほど孝女でもある。「Apinkニュース」ではいつも母親のようにメンバーたちの面倒を見る。また、JTBC「神話放送-神話が見つけた小さな神話」では包丁の上手な使い方を披露し、料理にも才能があることを見せた。MBC「私たち結婚しました」では少し登場しただけでも大きな笑いを与え、特に「Apinkニュース」ではメインの内容よりもアンカーごっこを楽しむチョン・ウンジの姿が笑いを誘った。

ソン・ナウン:Only妖精、すくすくと成長してください

もしソン・ナウンがいなかったら、Apinkは完璧な妖精ドルになれなかったかもしれない。ソン・ナウンの清純な容貌とはにかむ微笑みはデビュー初期のApinkの認知度を引き上げる効果をもたらした。通称“とても綺麗なソン・ナウン”と呼ばれ、デビュー初期から独歩的なビジュアルでApinkの存在を知らせた。カメラマッサージ(芸能人がデビューしてどんどん綺麗になること)を受けてどんどん美しくなっていきながらも、独特の猫をかぶる魅力を保ち、多くの男性をときめかせた。MBC「私たち結婚しました」を見ながら胸を打たれたり、涙を流した男性視聴者も多かっただろう。

しかし、ただ清純でか弱くて照れる姿がソン・ナウンの全てだと思ってはならない。ソン・ナウンはたまにホダンの魅力や茶目っ気で突発的な行動をしてメンバーたちを慌てさせる。「家族の誕生」では“高慢なホダン”と呼ばれたほどである。高慢で静かな性格だが、不思議な行動やかわいそうな姿を見せて笑いを誘った。また、RAINBOWのジェギョン、Girl's Dayのユラとアイドル3大画伯と呼ばれるほど、ずば抜けた絵の実力を誇る。母親が美術館長で、ソン・ナウンも美術を専攻したためだ。清純な容貌にぴったり合う特技である。

足りないと指摘されてきた歌の実力も着実に伸びている。特に、昨年「私たち結婚しました」でギターを弾きながらRa.Dの「I'm in love」を歌う姿はソン・ナウンの伸びた歌の実力を確認させてくれた。その後、「NoNoNo」と「Mr.Chu」でもパートが増えて、デビュー初期よりもはるかに安定的なライブを見せている。まだ足りない実力ではあるが、絶えず努力しているという点で拍手を受ける資格は十分ある。また、キム・スヒョン脚本家のJTBCドラマ「限りない愛」でも好評を得て演技ドル(演技+アイドル)としてもフィルモグラフィーを着実に積み上げている。成長する姿が一番目立つメンバーだ。

キム・ナムジュ:リアクションをするなら、キム・ナムジュのように

目も、鼻も、口も、声も大きい。リアクションが非常に良くて、バラエティ番組向けの隠されたアイドルである。また、本能的なセクシーさを持っているApinkのキヨミ(可愛い人)だ。特に、韓国で9日に放送された「週刊アイドル」で「Mr.Chu」の“恋の駆け引きダンス”を説明する時、キム・ナムジュは歌に合わせてダンスを踊りながら本能的なセクシーさが出てしまい、果してApinkは妖精ドルなのかと疑わせた。それに、ユン・ボミと披露したラップバトルはまるで「ギャグコンサート」を見ているようだった。

「週刊アイドル」の他にも、キム・ナムジュのリアクションワールドは様々なバラエティで確認できる。SHINeeのテミンがApinkの宿舎を訪れた時、ぎこちなかった雰囲気を一番先に破ったのもキム・ナムジュだったし、「家族の誕生」の2回目でBOOMが宿舎に侵入した時、リアルに寝ている姿を見せて無意識の状態でもリアクションを作り出す能力を見せた。(そういえば、キム・ナムジュのリアクションパワーは宿所でさらに高くなるのだろうか?)また、キム・ナムジュはSBSパワーFM「BOOMのヤングストリート」に一人でレギュラーゲストとして出演し、話術を誇示したこともある。現在、Apinkはユン・ボミとチョン・ウンジを筆頭にバラエティ番組で活躍を見せているが、タレント性の潜在力だけ見ればキム・ナンジュがバラエティ番組に一番向いている。

歌の面でも潜在力1位だ。キム・ナムジュはApinkの歌唱力のスリートップの中で一番の美声を誇り、Apinkの音楽を妖精らしく作る主人公だ。また、はっきりした目鼻立ちのおかげでステージの上で一番表情演技が自然で目立ち、妖精ドルとしての爽やかさを倍増させる。Apinkの2番目の末っ子として今後の成長がより期待されるメンバーだ。今年、高校を卒業した彼女は、今後空高く飛ぶことだけ残している。

オ・ハヨン:東南アジアの美女タイプ、本当に“末っ子”です

見た目は最年長の淑女のように見えるが、実は1996年生まれの、A-Pink唯一の未成年者である。デビュー当時、関連検索語に「オ・ハヨン 年齢」があったほど、大人っぽくて異国的な彼女の容貌は多くの人の疑いを買った。オ・ハヨン自身もこの事実をよく知っている。「Apinkニュース」シーズン3のオープニングでは最初からインド女性のコンセプトで登場し、自分を“インド姫”と称するなど、Apinkでは結婚移民の美女として通じている。

成熟した容貌で、Apinkのメンバーが選んだ一番セクシーなメンバー1位に選ばれたこともある。実際に「週刊アイドル」でメンバーたちが順に妖精ポーズを取る時、チョン・ヒョンドンがオ・ハヨンに「末っ子らしく」と話しているのに、チョン・ウンジが「セクシー!」と叫んだ。当時、チョン・ウンジは「ハヨンはステージでは爽やかに上手く踊るが、練習室ではそれと違う意外な姿をよく見せてくれる」と説明した。これにオ・ハヨンはお尻を回すポーズで自分のセクシーさをアピールした。また、オ・ハヨンは2013年「SBS歌謡大祭典」でGirl's Dayの「期待して」を歌うApinkの中で一番目立つメンバーでもあった。

しかし、オ・ハヨンはあくまでも末っ子だ。お姉さんたちの話によく従って配慮する優しいメンバーとして知られている。よくカメラを持ち歩いてお姉さんたちに遊んでくれと話し、ファンのための映像を撮るApinkの書記でもある。また、デビュー初期の少し震えた音程は自信とともに実力が急上昇している。声量も非常に良くなり、今後の末っ子の成長を見守るのも面白そうだ。

記者 : パク・スジョン、翻訳 : ナ・ウンジョン