Apink「リップスティックの色が濃くなるだけでも、ファンが心配します」

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「『Mr.Chu』で音楽配信ランキング上位にランクイン、関心が高まったようです」

写真=A CUBE
空白期間無しで活動する音楽業界の趨勢を勘案すると、Apinkはかなり長く席を外したことになる。2013年7月以降、9ヶ月ぶりに新しいアルバム「Pink Blossom」でカムバックしたためだ。Apinkのメンバーも「休まず次のアルバムをリリースすると思っていた」と言ったが、1人でもなく、6人にぴったりの曲に出会うことはそう簡単ではない。

アルバムはまだでも、Apinkを全く見られないわけではなかった。昨年末の放送局3社の歌謡大典で特別公演を披露し、ソン・ナウンはMBC「私たち結婚しました」にレギュラーメンバーとして出演した。また、チョン・ウンジはMBC「4男1女」で気さくな末っ子の娘として頭角を現した。Apinkは「アジア圏で海外プロモーション兼ファンミーティングを開催し、大学のイベントにも出演した」とし、「6人一緒の仕事が多かった」と伝えた。

「海外でのファンミーティングやプロモーションが初めてでした。たくさんの方々がいらしてびっくりしました。メンバーの好みまで把握されていました。私たちがすごく好きだから見にいらしたとのことです。『これが韓流ということだな』と思いました」(チョン・ウンジ)

「他の歌手と公演しに行ったことはあっても、私たちだけでは初めてでした。前は会場とホテルを往復するだけでしたが、私たちだけで行くともう少し余裕がありました。ショッピングモールにも行って、ホテルのプールにも初めて行きました(笑)」(パク・チョロン)

好き嫌いがあった「Mr.Chu」…“私たちの意見を反映して編曲”

写真=A CUBE
Apinkがカムバックするとファンたちは“妖精アイドルの帰還”としながら歓迎した。Apinkは“妖精アイドル”との表現に照れながらも、新しいアルバムのタイトル曲「Mr.Chu」が音楽配信ランキングの上位にランクインしたことについて「今までの(ランキングの)成績の中で最もよかった」とし「2位にランクインした上に、私たちのアルバムの収録曲が複数ランクの上位に並んでいるところもあった。昔より私たちに対する関心が大きくなったと思った」と語った。

「Mr.Chu」はプロデュースチームのイダンヨプチャギ(二段横蹴り)とSeion(セイオン)が共同で作曲した。Apinkはこの曲を初めて聞いた時、好き嫌いが分かれたという。ウンジは「編曲前は若過ぎる感じがしてタイトル曲としては迷いがあった」とし、「編曲の過程を経てもっと楽しく、春に合う曲になった」と喜んだ。パク・チョロンは「私たちの意見を反映して編曲した」としながら、「今は、どれだけ上手く表現するかが重要になった」と覚悟を決めた。

「今回のアルバムではイダンヨプチャギと一緒に制作作業をしました。デビュー前からの知り合いであるシンサドンホレンイ(S.Tiger)兄さんは、私たちの特色をよく把握しているので、技量を上手に引き出します。一方、イダンヨプチャギの方々はとても意欲的でした。レコーディング時間はもっとかかりましたが、細かな部分に気を配って頂き、励ましてくださいました。どういったジャンル、スタイルにしたいのかを聞きながら、私たちが参加できるようにリードしてくださいました」(チョン・ウンジ、パク・チョロン)

リーダーのパク・チョロンは、収録曲「愛の童話」と「So Long」の作詞をした。デビュー1周年記念のファンソング「4月19日」の歌詞も書いたパク・チョロンは「作詞を別途勉強したことはないが、少しずつアルバムに参加したかった」とし、「学んで行くことが楽しい」と笑った。パク・チョロンは「私だけでなく、他のメンバーも作曲や作詞に興味がある」とし、「これから、次第に私たちが作るアルバムになってほしい」と語った。

「若いイメージのグループでも、音楽まで若くしたくはない」

写真=A CUBE
ステージで余裕を持って観客と一緒に呼吸するお互いの姿を見ながら「成長したな」と思うというApink。今回のアルバムを聞いていると、メンバーたちの声をはっきり区別できる。特に「Mr.Chu」では、キム・ナムジュのボーカルが目立つ。だからといって調和していないわけではない。特徴をアピールしながらも自然に調和する。録音室を恐がっていたApinkは、いつの間にか歌そのものを楽しめるようになった。

「今まで発表した曲を聴いてみると、声がかなり違いました。今は、どうすれば上手く表現できるか分かっていると思います。特にナムジュは前から優れた実力を持っていましたが、最近は1人で一曲を歌っても問題がないほどです。音域やジャンルの制限がなくなりました。歌の雰囲気を上手く活かせます。ナムジュが実力面で大分伸びたとすれば、ナウンは性格面で明るくなりました」(チョン・ウンジ、パク・チョロン)

写真=A CUBE
セクシーコンセプトのガールズグループが溢れ出ていた時も、Apinkは清純なコンセプトを維持した。ユン・ボミは「最初、リップスティックの色が濃い写真を公開したら、ファンからかなり心配された」と告白した。パク・チョロンもまた「コンセプト自体を完全に変えたくはない」としながらも「アルバム制作をするたびに若干の変化は必要なので、さらに慎重になるのだと思う。Apinkのイメージは若いイメージではあるが、音楽まで若くしたくはない」と目指すところをはっきりと語った。今までカラーを探すことに集中したので、これからはもう一歩進みたいと。

「『NoNoNo』は本当に活動を楽しめました。お陰で良い結果がついて来たみたいです。ステージが楽しいのでもっと活動したくなり、意欲も出ました。『Mr.Chu』も『NoNoNo』のように、ロングランできる音楽になれたら幸いです」(ソン・ナウン)

「Apinkをマラソン選手に例えたいです。今まさに出発しようとしていると思います。たくさんの練習を通してやっとスタート地点に立っているのです。『NoNoNo』がたくさんの方々に認知度を上げるきっかけになったとすれば、『Mr.Chu』で大きな一歩を踏み出します」(オ・ハヨン)

記者 : イ・オンヒョク