Vol.2 ― 放送終了「太陽がいっぱい」助演がいっぱい…力を発揮した影の主役たち

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写真=KBS 2TV「太陽がいっぱい」スクリーンショット
ドラマのヒットにはスポットライトを受ける主演俳優に負けないほどの個性の強い演技でドラマに活力を吹き込む助演俳優の存在が欠かせない。

韓国で8日に放送が終了したKBS 2TV月火ドラマ「太陽がいっぱい」(脚本:ホ・ソンへ、演出:ペ・ギョンス)でも、適材適所で力を発揮した影の主役たちがたくさんいた。キム・ヨンオクやウ・ヒョンなどの4人は、ユン・ゲサン、ハン・ジヘ、チョ・ジヌンを軸として展開されるドラマの中でも自分自身の領域を確保し、もう一つのストーリーを届けた。


キム・ヨンオク

最も注目を浴びた助演は殺人の濡れ衣を着せられたチョン・セロ(ユン・ゲサン)の実の祖母ホン・スノク役を演じたキム・ヨンオクだ。女優として古くから活躍しており、後輩から尊敬されている彼女の演技力をわざわざ論じること自体、申し訳ないほどだ。

キム・ヨンオクはコメディならコメディ、正劇(シリアスで深みのある内容を扱った作品)なら正劇と、作品の性格に合わせて自然にキャラクターに溶け込み、実在の人物であるかのように感じさせる。彼女の顔のシワ一つ一つが全て演技をするのだ。孫を待ちながら不安に胸を痛める彼女の切ない演技を見た視聴者は一緒に涙を流したはずだ。キム・ヨンオクの演技を見た人は、「おばあちゃんに会いたい」と一度は思ったことだろう。


ウ・ヒョン

ウ・ヒョンはこれまで多くのドラマや映画で隙だらけの変わり者の役を演じ、ユニークな魅力をアピールしてきた。特にシットコム(シチュエーションコメディ:一話完結で連続放映されるコメディドラマ)「清潭洞(チョンダムドン)に住んでいます」や「オールドミスダイアリー」でのコミカルなイメージが強く残っている。

しかし「太陽がいっぱい」ではこれまでとは違う役を演じ、イメージチェンジを試みた。小心者で臆病で情け深い人柄だが、故買屋を営んでいるというキャラクターを演じ、イ・ジェウォンと抜群の相性を誇った。特にぼーっとした表情をしている時に突然ニヤリと笑う表情は視聴者の反響を得た。主演俳優たちへの愛憎とは別のレベルで関心を集めた。


イ・ジェウォン

JTBCドラマ「私たち結婚できるかな?」から関心を持って見守ってきた俳優はイ・ジェウォンだ。キュートな外見や抜群の演技力でドラマを面白くする才能の持ち主だ。昨年韓国で放送されたSBS「主君の太陽」でも同じだった。出番は多くなかったが、彼が画面に登場すると目が離せなかった。

イ・ジェウォンは多彩な表情に正確な発音、適切なアドリブなど、役者が持つべき才能を十分に持っている。「太陽がいっぱい」でもチョン・セロの親友としてコミカルでありながらも時には真剣な一面を見せ、自分だけの魅力をアピールした。今後が楽しみな俳優だ。


ソン・ヨンギュ

ベル・ラフェアの細工チームの職員カン・ハクス役を務めた。出番の多い役ではなかったが、彼の出演だけで喜ぶ視聴者はたくさんいた。これに先立ち「追跡者 THE CHASER」「ウララ・カップル」「九家(クガ)の書 ~千年に一度の恋~」「火の女神ジョンイ」などに出演し、個性溢れる演技で強烈な印象を与えていたためだ。

長い間演劇やミュージカルの舞台で活動してきただけに、培ってきた演技力がある。相手の気分を損なうことなく正しいことが言える礼儀正しい“留学派エリート”のキャラクターは、実際に存在している人物のように自然であった。

記者 : キム・ボラ