Vol.1 ― AFTERSCHOOL ユイ「恋愛したら仕事に集中できないのではと不安に思う」

OSEN |

人気グループAFTERSCHOOLのメンバーで女優のユイ(25、本名:キム・ユジン)とお酒を一杯飲む機会ができた。記者と取材相手、どんなに気楽な飲み会だったとしても距離を感じざるを得ない。ところが、性格がものすごくいいユイには無縁な話だった。無意識のうちに飛び出す“お姉さん”という言葉で、誰もが壁を崩すようになるだろう。それがたとえスターをとことん突き止めなければならない、取材相手を見る宿命を持った記者だとしても。

人気の高いスターだが、本当に素朴だった。不思議にも男性の前ではあまりないという愛嬌も幸い記者が女性だったおかげで見ることができた。相手と話す時にきちんと目を見て、些細な一言も逃さないようにする温かい心遣いが目立った。大きく笑う姿も、お酒1~2杯で赤くなった顔も愛らしく見えた。

明るく相手をよく気遣う彼女は、お酒を飲むほど素直になり、そのおかげで率直な話を聞くことができた。まだステージや演技が好きなので恋愛は自分でセーブすると言いながらも、20代後半に入ってから自然に生じた悩みを吐露した。ちょうどMBC週末ドラマ「黄金の虹」の撮影を終えたユイと暖かい春の日、ある焼肉屋で交わした会話の詳細を公開する。

―普段お酒はどれくらい飲めるのか?

ユイ:焼酎1本くらいです。1本まるまる飲んだら酔ってしまいます。私は酔うと必ず家に帰らなければならないので、途中でいなくなります(笑) でも、飲み会は好きです。知人たちと気楽に話し合えるので楽しいです。私の周りには男の人よりも女の人の方がたくさんいます。お姉さんたちとお酒を飲みながら話すのが好きです。

―酒癖はある?今日見られるのか?(笑)

ユイ:私の酒癖は“家に帰ること”です。ドラマを一緒に撮影した先生たちから引き止められても家に帰らなければなりません(笑) 今日もインタビューの途中で、そうなるのではないか心配です(ユイはお酒を飲むと顔が赤くなる。この日はいつもより少なめに飲んだので、途中で逃げず(?)席に残った) 私がお酒に酔っている姿を見たことがあるのは、親しかいないと思います。私は迷惑をかけることが本当に嫌です。酔っぱらった姿を見せたくないんです。私にとって一番沢山飲んでも焼酎1本で、そこで止めます。先生たちにもっと飲めと言われたら「本当に申し訳ありません」と言います。

―楽しい飲み会だと結構寂しいと思う。

ユイ:いつだったか酒に酔ってタクシーに乗って家に帰ったことがあります。そしたら、タクシーの運転手さんから先に声をかけてきたんです。ハハハ。運転手さんが私のことを分かっていないのにわざわざ帽子も脱ぎました。運転手さんが「もしかして……」と言ったら「そうです。私がユイです」と言います(笑) 運転手さんからサインしてほしいと言われると、サインもしてあげます。母がこれを見て「あなたどうするの」とため息をついたんです(笑)

―それくらいだと可愛い酒癖だ。

ユイ:そうですか? それでも気を失ったりお酒を飲んで泣いたりはしません。私もお酒を飲んで泣きたいけれど、それがあまりできません。人前で泣くのが苦手です。

―理想のタイプは?

ユイ:デビューの頃から理想のタイプはコン・ユ先輩、たった一人でした。でも私も女じゃないですか。たまには理想のタイプが変わる時もあります。私は二重じゃない目が好きです。だからRAIN(ピ)先輩も好きだと言ったことがあります。そしたら理想のタイプがよく変わるとおっしゃる方もいらっしゃいました。私、悔しかったです(笑) 私の理想のタイプは変わらずコン・ユ先輩です。「コーヒープリンス1号店」を4回は見たはずです。もちろん「冠を被ろうとする者、その重さに耐えろ-相続者たち」を見てキム・タンのような男性がいるのかと思って心が揺れたりもしました。私も女です(笑)

―性格はどんな男性が好き?

ユイ:現実的には私を包み込んでくれて、私も包み込んであげられる男性が好きです。昔は私を守ってくれる男性が良かったけれど、今はお互いに助け合える相手を見つけたいです。友達みたいな!

―恋愛をしたくなるのでは?

ユイ:私も男性に誘われたことはあります。ですが、所属事務所の社長から私は恋愛をしたら仕事をしないだろうと言われました。私にはその意味が分かります。どうしても芸能人だから好きな男性ができても自由に恋愛できないでしょう。最近よく言う“サムタンダ”(付き合わなくても良い関係を続けようとすること)というのも怖いです。いい男性が現れても私はまだ仕事が好きなのに恋愛をしたら仕事に集中できないのではないかと怖いです。

―それでも男性たちから多くアタックされたはずだ(笑)

ユイ:本当に有難いことに私に関心を示して近づいてくる人がいました。ですが、どうやって私の電話番号を知って電話してきたのかと怖くなりました。それで色々と悩みました。社長は恋愛しろと言いますが、私にはできません。一緒に演技する先輩たちも「恋愛をしてこそ演技も伸びる」と言って「沢山恋愛しなさい」とアドバイスしてくれました。ですが、私は人が好きになるとどうしようもないようになりそうです。

―それでは結婚はどうするのか?(笑)

ユイ:母は22歳で結婚しました。私も幼い頃は、当然20代前半には結婚しなければならないと思っていました。ところが、その年齢を過ぎてからも恋愛できないので、少し心配になりました。一日中マネージャーの兄さんの「ご苦労様」というメール以外静かな携帯電話を見ていると寂しくなります。恋に落ちて一日中携帯電話ばかり見る、そんな恋愛がしたいです。いつか私も誰かを真剣に愛することができるのでしょうか(ため息)

―仕事を愛しすぎているようだ。このようなタイプが恋に落ちると“悪い女”になる可能性がある。

ユイ:交際する関係ではなく、2人っきりで会おうとしたことはあります。相手が気楽に一緒にご飯を食べようと言ってくれたので。ですが私は周りを意識したんです。私はステージに立ち、演技することがこんなに好きなのに、恋愛をしたらあまりにもハマって仕事に支障が出るかもしれないと思いました。私は二つのことを同時にすることができないタイプなんです。好きな仕事を放棄してまで人に会うべきかと沢山悩みました。結局、ご飯は食べられませんでした。

―なんということだろう。

ユイ:父が野球選手と監督をしていたのでスポーツ選手として自分の人生をある程度諦めて、運動に集中するのを見守りながら育ちました。だから責任感があります。一年一年時間が経つほどもっと重大な責任感ができて仕事への意欲も大きくなるから、なおさら恋愛ができません。「魔女狩り」をご覧になっていますか。私は「魔女狩り」を見ることで代わりに満足させます(笑) 皆はこんなふうに恋愛してるんだ、と思ったりします。本当にとんでもない恋をする人もいるんだ、ということが分かります(笑) 「魔女狩り」を見ながら一人で相づちを打ったり、会話もします(笑)

―あ、そうだ、証券街のチラシ(ゴシップ性の高い情報誌)にSS501のリーダーキム・ヒョンジュンとの熱愛が出た。

ユイ:火のないところに煙が立つこともあります。本当に悔しいです(笑) 私は男性の芸能人と二人っきりでご飯を食べたこともありません。いつも皆一緒でした。「ニュー!日曜日は楽しい-裸足の友達」に出演する時(ユン)シユン兄さん、ヒョンジュン兄さんと4人で沢山飲みました。本当に仲良かったです。そして、情報誌にヒョンジュン兄さんと交際中と書かれました。次の日は撮影現場で本当に気まずかったです。ヒョンジュン兄さんがスタッフに冗談で「ユイは僕の彼女です」と言っていたのです。ぎこちなくて私がその場を収めました。そうしてはいけないと言いました(笑) 「裸足の友達」で初めて会ったのに何の進展があるのでしょうか。後でお酒を飲みながらぎこちない雰囲気も解消しました。

―だってそれでも何か……(笑)

ユイ:実は、ヒョンジュン兄さんよりもシユン兄さんの方がもっと私の面倒を見てくれました(笑) ヒョンジュン兄さんは絶対に女性の面倒を見てあげるタイプじゃないです(笑) ですが、母まで私を疑いました。母から「私には正直に言ってみて」と言われました。本当にそんなことないと言ったけれど、悔しかったです。もちろんヒョンジュン兄さんは魅力的です。でも、恋人に発展するにはあまりにも仲良くなりすぎました。ヒョンジュン兄さんとシユン兄さんは皆、私を弟のように思っています。兄さんたちにとって私は女じゃないんです(笑)

―弟と思うとは、普段男性の前では愛嬌がないようだ。

ユイ:私は末っ子なのに愛嬌がないんです。長い間スポーツをしてきて、親と離れて過ごしていた時間も長いので、親に愛嬌を振りまいたり、だだをこねることに慣れていません。親に心配をかけることが心配でいつも大丈夫だと笑う姿だけ見せてあげたいんです。でも姉さんたちには愛嬌があります。私は撮影現場で女性スタッフに愛嬌を振りまくんです。

―男性にも同じようにすればいいのに!

ユイ:男性の前では駄目です。男性の前で愛嬌を振りまくことには慣れていません。逆に男性の前ではクールになります。姉さんたちに愛嬌を振りまいてお喋りするほうが好きです。私は男性でも気楽な男性が好きです。私が抱きしめてあげ、その人も私を抱きしめてくれる、お互いに理解できる気楽な人を探しています(笑)

―体型の管理はどうしてる?

ユイ:普段からいつもお腹に力を入れています。緊張していると太らないと言われたからです。最初はお腹に力を入れることが難しかったけれど、やっているうちに慣れてきました。そして沢山深呼吸をします。深呼吸をすると体にいいと言われました。

―脚の話も欠かせないだろう!(笑)

ユイ:実は下半身がしっかりしていることがコンプレックスでした。私もすらりとした脚がほしかったです。誰が見ても女性の脚で、すらりとした脚のことです。私の脚はそうではなかったので(笑) 社長がデビュー前、私の太ももが丈夫なのが綺麗だと言ってくれました。その後テレビでホットパンツを着て踊ったら好んでくださる方ができました。それからは私も丈夫な太ももが好きになりました。今も運動する時、必ず脚の運動をします。かなりストレスが溜まって痩せたこともあったけれど、脚も痩せました。その時は心が苦しかったです。

―ストレスも結構溜まるのか?

ユイ:父がスポーツ選手で、体の管理にはとても厳しいんです。自己管理をきちんとしなければならないと思っています。いつか少し太った時もあったけれど、その時は別に何も言いませんでした。でも、それからまた痩せたら「君、最近綺麗になったね」と褒めてくれました。父に「娘にそんなこと言うものじゃない」と不満を言ったこともあります(笑)

記者 : ピョ・ジェミン