結婚適齢期のナムグン・ミン「『この女だ』という感じは、一体どんなものですか?」

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写真=ムン・スジ記者
「ものすごく大切な先輩ですって?実際は温かいところなどまったくない、平凡な男なんです」

温かい笑顔、優しい一言、時にはカリスマ性溢れる姿……。すべてが完璧なtvN「抱きしめたい~ロマンスが必要~」の憧れの先輩ナムグン・ミンが、変わっていて率直で、また天然なところもある意外な魅力を公開した。彼は作品が終わるとすぐにドラマのカン・テユンを脱ぎ、本当のナムグン・ミンになって帰ってきた。


「欲を捨てたら気が楽になりました」

「抱きしめたい~ロマンスが必要~」のカン・テユン(ナムグン・ミン)の始まりは微笑ましい先輩だった。しかし、時間が経つにつれ二人の女性を行き来する姿、比べる姿を見せて視聴者を怒らせた。ナムグン・ミンは「僕が考えても(カン・テユンは)変な人です。僕も理解できない行動がありました。かなり残念です」と率直に打ち明けた。続いて「しかし、不満なく充実に演じました。僕の役よりは作品のことを考えないとダメじゃないですか。シンシン(キム・ソヨン)とサツマイモ(ソンジュン)が幸せなら、それでいいです」と笑ってみせた。

10年を越えた演技生活、その間に演技力が認められ、俳優としての立地を固めたナムグン・ミン。比較的少ない分量が気に入らなかったりはしなかったのだろうか?ナムグン・ミンは「『抱きしめたい~ロマンスが必要~』にはカン・テユンだけがいるわけではないじゃないですか。理解して、欲を捨てました。僕の欲よりは監督、脚本家の立場を考えました」と答えた。

俳優として欲を捨てるということ、言葉の通り簡単なことではないはずだ。しかし、ナムグン・ミンだからこそ可能だった。様々な役割と様々な作品に出演してみたため、本当に作品のためを思ったため、欲と解脱の間を行き来することができた。


「芸能界デビュー?男の多い工大が嫌で…」

中央(チュンアン)大学機械工学科、俳優らしくない異色の学歴だ。ナムグン・ミンは「母が就職が上手く行くと理科系を推薦しました」と打ち明けた。少し変わっているけれど率直な姿だった。しかし彼は家族が求めた人生より、気になっていた新しい道を選んだ。

ナムグン・ミンは「男子中、男子高を卒業しました。大学まで男しかいない工大に行ったので、本当につまらなかったんです。それで学校に行きませんでした。退屈な日常を過ごしていたところ、MBCのタレント試験に応募しました。もちろん落ちましたが」と話しながら笑ってみせた。偶然受けた一度の試験がナムグン・ミンの情熱に火をつけた。ナムグン・ミンはその時から芸能界に対する夢を抱いて走ってきた。

一日一日と状況が良くなっていった。CMのワンカットからスタートしたナムグン・ミンは、主人公まで演じる快挙を成し遂げた。ナムグン・ミンは「芸能界にデビューして“世の中に出来ないことはない”と思うようになりました。その後から何もかも疑わずに頑張っています」と話した。どんな演技でも見事に演じてみせる彼の演技の原動力は、ここから来るものなのだろうか?


「『この人だ』という感じは、一体どんなものですか?」

「抱きしめたい~ロマンスが必要~」で温かく話が通じるキム・ソヨン、何事にも堂々としており洗練されたワン・ジウォン。その間で幸せな悩みを抱えたナムグン・ミン。結婚適齢期のナムグン・ミンは二人の女性を思い浮かべながら「考えることもなく、(キム)ソヨンが好きです。二人ともいい妹ですが、キム・ソヨンは本当に明るいです。20年の経歴を持つ女優ですが、誰にも礼儀正しい、姿勢がいい女優です。人間の基本がなっている女性だと自負します」と褒めた。

今年で37歳。これと言ったスキャンダルさえない俳優ナムグン・ミンにとって結婚とは?ナムグン・ミンは「結婚は40歳頃にしたいです。2年間休まず作品に出演しましたが、僕はこれが本当に好きなんです」と答えた。結婚よりは演技、女性よりは仕事が好きな生まれつきの俳優だ。彼は「正直、“この人だ”と思える人がいたらもう結婚していたと思います。しかし、そんな感情は一体どんなものですか?僕は本当に分かりません」とじれったそうに話した。演技を愛する俳優ナムグン・ミンにも演技以上に愛する女性が出来ますように、春という季節が訪れるように彼のロマンスにも春が来ますように……。


「2014年は受賞を期待してもいいでしょうか?」

映画「卑劣な街」ではぞっとするほど卑劣な役を、MBCドラマ「私の心が聞こえる?」で怒りに満ちた姿を……。固定されたものではなく、様々で幅広い演技のスペクトルを見せてくれたナムグン・ミンは、どんな演技に挑戦したいのだろうか?

ナムグン・ミンは「やりたい役はありません。与えられた役を上手く演じたいだけです」と自信をあらわにした。彼は「カッコいい役が与えられればそれに合わせてカッコよくなり、冴えない役が与えられれば、とことん冴えない感じになります。どんな役も上手くこなす自信があります」と話した。

そんな彼にも一つ、悩みがある。「考えてみると僕は、賞とは縁がないみたいです。一度も賞を受賞したことがありません」と打ち明けた。ナムグン・ミンは、作品ごとに様々な色を見せたが、受賞経歴は多くない。2005年、「KBS 演技大賞」で人気賞を受賞したのが最後だ。ナムグン・ミンは「作品にたくさん出演したのに……。賞は本当に受賞してないですね。これからは賞にも欲を出します」と話しながら笑ってみせた。

ナムグン・ミンは「抱きしめたい~ロマンスが必要~」の放送終了と同時にJTBC「ダレになったチャングク」のユ・ジュンス役にキャスティングされ、新たなスタートを告げた。休まず走るナムグン・ミン。2014年は、彼が9年ぶりの受賞に成功することを期待してみる。

記者 : キム・ガヨン