「心臓が跳ねる」リアル&真心のこもった純度100%のバラエティ“視聴率がすべてではない”(総合)

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写真=SBS
すでに残念な視聴率は問題ではなかった。「心臓が跳ねる」制作陣とメンバーたちは固い使命感で結ばれていた。

6日、ソウル陽川(ヤンチョン)区木洞(モクトン)のSBS社屋で「心臓が跳ねる」記者懇談会が行われた。この日の記者懇談会にはパク・ギウン、チョン・ヘビン、チョ・ドンヒョク、チャン・ドンヒョク、チェ・ウシクが出席した。イ・ウォンジョンはドラマ撮影のために出席できなかった。

「心臓が跳ねる」は公益性を最大限に押し出したバラエティ番組で、笑いを誘う場面は多くないが、視聴者に温かい教訓と共に警戒心を気付かせる、“公益バラエティ”として関心を集めている。低視聴率のために苦しい時間を過ごした「心臓が跳ねる」だが、今やKBS 2TV「ホドン&チャンミンの芸・体・能~めざせ!ご当地スポーツ王~芸体能」と比べられるほどの視聴率を記録し、エンジンがかかっている。

自殺未遂に孤独死、下肢切断の患者まで、頭で考えていたよりも強烈な事件が次々と発生するためだろうか、芸能人隊員たちは何よりも精神的苦痛を訴えた。特に、パク・ギウンとチョン・ヘビンは悪夢を見たことまで明かし、番組を降板するかどうか悩んだこともあるそうだ。しかし、降板しなかった理由は「自分が本当に素晴らしい仕事をしていると知ったから」だそうだ。

自殺を試みようとする女性の手をぎゅっと握ってあげたチョン・ヘビンから、下肢切断の患者の元を再び訪れて心を分かち合ったパク・ギウンまで、番組を見ている視聴者だけでなく、現場で直接消防士と呼吸を共にする出演陣が学んだ教訓は想像以上のものだ。多くのことを学び、感じ、一緒に呼吸しながらチームワークを積み上げることが出来たというメンバーたちの証言がお世辞ではないということは明らかだった。

“成長のアイコン”チェ・ウシクから、いつの間にか優しく柔軟になったチョ・ドンヒョクの姿まで、「心臓が跳ねる」を通して一つずつ学び、成長していくメンバーたちの姿は視聴者にとっても嬉しいものだ。チョ・ドンヒョクは出動は100%リアルだとし、「スタッフも命がけで危険な現場に飛び込んでいる。私たちも10%すら望むことができないかもしれないが、少しずつ上がっていけたらと思っている。心臓が跳ねられるように力を貸してほしい」とお願いした。

またこの日、制作陣は視聴率に対するプレッシャーと公益バラエティ、優しいバラエティに対する考えを率直に明かした。大きな笑いがないため、視聴率を得るには厳しい面もあったが、その静かさがむしろ「心臓が跳ねる」をより明るく照らしているという。

これを受けてミン・インシクチーフプロデューサーは、「『心臓が跳ねる』は周りにある小さなことから大きなことまで犠牲にして、助けてくれる物語」とし「人生の価値に対する物語が共感を越え、『心臓が跳ねる』が“共に生きよう”という提案を盛り込み、市民意識を引き上げるガイドの役割を果たそうとしている」と明かした。

「心臓が跳ねる」は現在、“モーゼの奇跡”プロジェクトを準備し、視聴者により近づこうとしている。人命を救うための時間である5分以内に救急救助が行われてこそ命を救えるが、現在、韓国の市民意識には消防車や救急輸送車に道を譲る余裕はない。そのため、「心臓が跳ねる」制作陣がこのようなプロジェクトを用意したのだ。“モーゼの奇跡”プロジェクトが「心臓が跳ねる」に新たな翼を与えることが出来るのか、関心が集まっている。

「心臓が跳ねる」は、人命を救うためならどこにでも駆けつける消防隊員たちの犠牲精神を通じて、命の価値を改めて考える公益番組だ。また、番組が用意した“モーゼの奇跡”プロジェクトは、人命を救うための命のリミットを守るために消防車に道を譲ることを広く知らせるキャンペーンである。

記者 : ムン・ジヨン