Vol.2 ― 放送終了「総理と私」調和を成し遂げられなかった主演たち…“5人5色”

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※この記事にはドラマのストーリーに関する内容が含まれています。
写真=TVレポート DB
イ・ボムス、少女時代 ユナ、ユン・シユン、チェ・ジョンアン、リュ・ジン。この5人の俳優はそれぞれ素晴らしい役者ではあるが、同じ作品に集まり相乗効果を生み出すことはできなかった。KBS 2TV月火ドラマ「総理と私」(脚本:キム・ウニ、ユン・ウンギョン、演出:イ・ソヨン)は期待とは異なる低い視聴率を記録しながら幕を閉じた。

韓国で4日に放送された最終回は、クォン・ユル(イ・ボムス)総理とナム・ダジョン(ユナ)がお互いへの愛を確認し、ハッピーエンドで幕を閉じた。その後クォン総理は妻と離婚した後に総理を辞任し、ダジョンは記者から作家に転身した。

また総理室の随行課長カン・インホ(ユン・シユン)はクォン前総理の傍を守り、広報室長のソ・ヘジュ(チェ・ジョンアン)は立党後国会議員選挙立候補を夢見て新しいスタートを切った。総理の敵だったパク・ジュンギ長官(リュ・ジン)は過去の過ちを反省し、ユルに謝罪した。

融通の利かない総理と彼と結婚がしたくてたまらない20代の芸能部記者のコミカルでどんでん返しのあるラブストーリーを描かれるとあらかじめ説明があった「総理と私」は、イ・ボムスとユナが主演を演じるというニュースが報じられ、放送前からスポットライトを浴びた。20歳以上の年齢差がある二人が完璧な相性を誇ることができるのか関心が集まったためだ。

しかし、いざ蓋を明けてみるとどこか足りないものがあった。イ・ボムスはベテラン俳優としてこれまであらゆるジャンルを演じきり、ユナも歌手活動の傍ら演技を披露してはいたが、アイドル出身として平均以上の演技力を認められてきた。しかし、このような二人の演技は上手く調和しなかった。それぞれ個性があるだけで、相性の面では合格点とは言えなかったのだ。

ドラマ評論家のコン・ヒジョン氏はTVレポートに「イ・ボムスとユナの息が合わなかった」と述べ「逆に同年代の俳優が出演したほうが良かったのではないかと思う」と指摘した。

また「ユナの演技はママが教えた通りにこなして1位をキープする子供のようだ。演技は上手だが、若いせいか雰囲気が活かされていない。逆に6年前に放送された毎日ドラマ『君は私の運命』のほうが若かったけれど人生の苦労を上手く表現していた。『総理と私』ではコミカルな一面を披露してはいたが、注目を集めることはできなかった」と物足りなさを伝えた。

ダジョンに片思いをするインホ役を演じたユン・シユンは今回のドラマを通じて本物の男としての魅力をアピールした。身体にフィットするスーツやコートで演出したコーディネートやデビュー後初めて試みた短いヘアスタイルが相まって男らしい魅力を倍増させた。一人の女性だけを見守る切ない感情が女性ファンの心を揺さぶるには十分であった。

これまで華やかな魅力だけを披露してきたチェ・ジョンアンは落ち着いていてスマートな総理室の広報室長に変身し、役に合わせて衣装の選択にも気を配ったように見えた。メディア向けの報道や論評の収集及び分析などの業務を担当するキャラクターなので、チェ・ジョンアンは実際多くの努力をしたという。特に柔らかいカリスマ性で注目を浴びた。

放送前の制作発表会で「コミカルな演技がしたい」と伝えていたリュ・ジンは今回のドラマでも従来のイメージを破ることはできなかったが、目立つことなく自身の役を上手く演じきった。彼の望み通り次回の作品では180度違うイメージチェンジに成功することを期待したい。

「総理と私」の後番組としては、韓国で17日より「太陽がいっぱい」が放送される。

記者 : キム・ボラ