「官能の法則」男性中心の韓国映画界、姉さんたちの力を見せつけられるか(総合)

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「男たちの物語が中心となった映画界、女優として作品があまりにも恋しい」

14日午前、ソウル広津(クァンジン)区紫陽洞(チャヤンドン)ロッテシネマ建大入口(コンデイック)店で開かれた映画「官能の法則」(監督:クォン・チリン、制作:ミョンフィルム)の制作報告会にはクォン・チリン監督並びに女優オム・ジョンファ、ムン・ソリ、チョ・ミンスが出席して華を添えた。

この日オム・ジョンファ、ムン・ソリ、チョ・ミンスは30代、40代の女優、そして女性として持っている悩みについて率直なトークを繰り広げ、終始和やかな雰囲気を演出した。

「官能の法則」で年下の男性と出会うゴールドミス(高い学歴と社会的地位、経済的余裕まで持っている30~40代の未婚女性)のシネを演じたオム・ジョンファは、年下の男について「正直、もう選択権があまりない。私の年齢では結婚して、すでに家庭を築いている方々が多いじゃないか。年下の方が私のことを好きだとアプローチする場合、気持ちさえ通じれば大丈夫だと思う。10歳下までは大丈夫だと思う。私は大丈夫だが、あっち(男性)がどう思うか分からない」という率直なコメントで会場の雰囲気を熱く盛り上げた。

挑発的な主婦ミヨンを演じたムン・ソリも夫のチャン・ジュンファン監督について言及しながら「夫から愛されるために最近、夫を漢方医院に連れて行った」と話した。これを受け、進行を務めたタレントのパク・キョンリムは「どんな薬を出してもらったのかは聞かないことにする」と冗談を言った。

特にこの日、3人の女優たちは韓国で40代の女優として生きることに関する率直な本音を打ち明けて視線を引き付けた。

チョ・ミンスは「今、私たちの年齢では作品があまりにも恋しい。男性たちの物語が中心となっている韓国の映画界で女性の物語の映画がヒットして、多くのシナリオが作られることを願う」と女優として率直な願いを表した。

続いて、「『新世界』のファン・ジョンミンさん、『弁護人』のソン・ガンホさんを見ながら感動した。上手な演技を求めるキャラクターを見るとすべて男性のキャラクターだ。私たち女優も演技が上手じゃないか。チンピラの役もしたいし、弁護士も演じてみたい」と打ち明けた。

ムン・ソリもまた、「韓国のヤクザは男性しかいないのか。韓国映画の中のヤクザは様々なキャラクターが登場する。男性の刑事も一緒だ。しかし、女性は水商売の従業員といえばたった一つのキャラクターしかない。様々なことを考えさせられる部分だ」と説明した。

クォン・チリン監督は「11年前に『シングルズ』が公開された時は、女性客の存在が明確でない時だった。11年後の『官能の法則』も特別な映画のように見える。女性の物語を取り扱った映画があまりにも少ない」と強調した。

続いて、「強いオスたちの映画があまりにも多い。40代の女優たちも演技が本当に上手だ。『官能の法則』のような映画が増えることを願う」と強調した。

「官能の法則」は花よりも華麗に満開となった絶頂の40代。今が人生の中で一番イケていると信じるゴールドミスのシネ、挑発的な主婦ミヨン、シングルマザーのヘヨン(チョ・ミンス)、臆することなく全て熱く楽しみながら、仕事も恋もセックスもまだまだ熱く続けたい3人の女友達の率直な物語を描いた作品だ。第1回ロッテエンターテインメントのシナリオ公募展で大賞を受賞したシナリオを原作に、「シングルズ」「お熱いのがお好き」などを手掛けたクォン・チリン監督がメガホンをとった。韓国で来月13日に公開される。

記者 : キム・スジョン、写真 : ムン・スジ