苦難に立ち向かってきたRAIN、カムバックで名誉挽回なるか?

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写真=CUBE DC
歌手RAIN(ピ)がカムバックを控えている。あらゆる事件事故や議論に巻き込まれ、騒々しい一年を過ごしたRAINは、来年1月6日に6thフルアルバム「Rain Effect」をリリースし、ダブルタイトル曲の「30 SEXY」と「LA SONG」で活動する予定だ。

RAINは最近、ケーブルチャンネルMnetで放送されるリアリティー番組「Rain Effect」を通じてカムバックを予告し、イメージアップに努めている。本格的なカムバックを前に、自身の素直でナチュラルな姿を見せ、ファンと親密な関係を築きたいという姿勢が感じられる。

RAINは2013年1月に女優キム・テヒとの熱愛が明らかになり、意図せず軍服務中の特恵を巡る議論に巻き込まれた。広報支援隊員(芸能兵士)だったRAINが頻繁に外泊や外出をしたことはもちろん、一般の兵士たちと比較してやや日数多めの休暇をもらっていた事実が明らかになったためだ。また、外出の際にベレー帽を着用しなかったことも服務規律違反として議論になった。軍服務に関して非常に敏感な世間はRAINを非難した。

議論が大きくなると国防部は懲戒委員会を開き、RAINに1週間の謹慎処分を下した。しかし、それでも議論は収まらなかった。その後、RAINはある市民によって軍刑法違反で訴えられ、検察の取調べまで受けた。幸い、検察側はRAINの軍服務規律の違反の疑いに対し嫌疑なしの処分を下したが、長い間不名誉な事件に巻き込まれ名誉を傷つけられたRAINの苦しみを、これによって全て取り除くことはできなかった。

2010年10月、堂々と軍に入隊したRAINのイメージはすっかり変わってしまった。RAINが議論に巻き込まれいる間に彼に背を向けた人は相当数いるだろう。誠実なイメージと常に完璧を追求することで知られた彼のキャラクターに失望したというネットユーザーのコメントも相次いだ。未だにRAINをそばで見守ってくれる韓国内外のファンも多いことは確かだが、一般の人々とファンの彼を見る目には多少の差が生じたようだ。

RAINの所属事務所CUBEエンターテインメント側の関係者によると、RAINは除隊後“完璧な”韓国内のカムバックに向け練習に全力を注いでおり、それは新人アイドルの練習量にも劣らないという。それほどRAINは韓国のステージに立つことを渇望し、ステージでイメージ回復や人気を取り戻そうと奮闘していることが予想される。

時が経てば全て解決されるという言葉があるように、これまで表立ってあまり活動せず、たまに海外で活動するだけだったRAINは少しずつ世間の冷たい視線から逃れることができた。また、11月にはCJ E&M主催の「2013 Mnet Asian Music Awards」(以下「2013 MAMA」)に参加し、久々に自身のヒット曲「太陽を避ける方法」「It's Raining」「HIP SONG」を披露し、激励を受けた。
「やはりRAINは素晴らしい」「ついに伝説が帰ってきた」などの書き込みが相次いだ。

RAINはこの評価を足掛かりにデビュー後初めて試みたリアリティー番組「Rain Effect」で、ある程度の名誉回復に成功した。家で愛犬の排泄物の処理に余念がない人間味のある姿や、ステージの準備のため夜遅くまでアイデアを絞り練習する現場の様子、ハリウッドで映画撮影の際にはカリスマ性を発揮させ、視線を引き付けた。隣に住んでいるような人間味のあるチョン・ジフン(RAINの本名)と、私たちが憧れたスターRAINの姿の両面が公開され、好評を得た。

このように、時間をかけて地道にイメージを高めているRAINは、ニューアルバムで自身の実力を証明することだけが残されている。「30 SEXY」はブランク期間が感じられないRAINの姿がそのまま盛り込まれているという。また、「LA SONG」は歌手RAINが今まで挑戦したことのなかった新しい音楽のジャンルで、ヒップホップ、オールドスクール、エレクトロニック、ロック、パンクの音楽が一つのトラックで絶妙に調和した曲だ。今までRAINが多様なダンス音楽を披露し、速いテンポでリズミカルな楽曲を披露してきたとしたら、この曲は“可愛い姿で楽しく遊んでみよう”という意図が盛り込まれている。カムバックに先立ち新曲を聞き、ミュージックビデオを見た一部の関係者と取材陣は「期待以上だ」と口を揃えて称賛した。

苦難に立ち向かうRAINがニューアルバムで王座を取り戻すことができるのかに期待が集まっている。

記者 : チョン・ウォン