Vol.1 ― 【2013歌謡レポート】PSY&EXO&CRAYON POPなど、たった1曲で“世界的スター”に!

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写真=TVレポート DB
2013年の音楽市場はいつになく熾烈だった。特に4月を前に登場した「音楽大戦」「音源戦争」などという言葉は毎月繰り返され、莫大なファンダム(特定のファンの集い)を持つアイドルや歌王と国際的な歌手の出現により、K-POPは韓国を越え世界から注目されるようになった。この中で、たった1曲で韓国を興奮させ、自身のブランド力を高めた歌手たちがいた。いわゆる「ONE SONG ONE KILL」戦略を成功させたPSY(サイ)、チョー・ヨンピル、EXO、CRAYON POPがその主人公だ。

2012年、「江南(カンナム)スタイル」で世界的なスターになったPSYは新曲「GENTLEMAN(ジェントルマン)」を4月に発表した。公開前から熱狂的な関心を集めたPSYは「GENTLEMAN」で韓国9つの配信サイトを席巻し、世界に進出した。韓国で見慣れられているが、海外では見慣れられていない歌とパフォーマンスで2連続ヒットを記録したのだ。PSYは「GENTLEMAN」のミュージックビデオと各国でのプロモーションで高い人気を獲得し続けた。

PSYのバトンを受け継いだのは“韓国の歌王”ことチョー・ヨンピルだった。19thアルバム発売前、チョー・ヨンピルはデビュー45周年で始めて“収録曲先行公開”というトレンドを選択した。新曲「Bounce」で中高年層はもちろん、若い世代まで魅了し、チャート席巻を続けていたPSYを唯一制圧したのもチョー・ヨンピルだった。現代的な感覚で帰ってきたチョー・ヨンピルは韓国の音楽の歴史を新たに刻んだのだ。その勢いは日本にもおよび、15年ぶりに東京で単独コンサートを開催した。

配信チャート、ポータルサイトを思うがままにできるグループが誕生した。EXOはSMエンターテインメントから2012年にデビューしたが、当時大きな反響は得られなかった。しかし、5月に発表された「Wolf」でEXOは瞬く間にトップに押し上がった。曲のタイトル、歌詞にふさわしいオオカミパフォーマンスで、人々にEXOのアイデンティティをはっきりと印象付けた。各放送局の音楽番組の1位のトロフィーをすべて獲得したEXOは数十万人のファンを抱える“旬なアイドル”として大きな反響を得ながら走り続けている。

今年6月、芸能界で突然“日刊ベスト貯蔵所(通称イルべ、ユーモア中心のインターネットフォーラム)議論”が巻き起こり、無名に近いガールズグループCRAYON POPが水面上に浮上した。インターネットで相次いだ非難はむしろ、災い転じて福となり、CRAYON POPはスターとなった。デビュー2年目のCRAYON POPにはヒット曲がなかった。しかし、ヘルメットとトレーナー、直列5気筒ダンスが組み合わされた「パパパ」が爆発したのだ。アメリカのビルボードは「第2の江南スタイル」という賛辞まで送った。特に団体ユニフォームと振り付けは韓国を越え、海外でも熱狂的な支持を得た。

記者 : キム・イェナ