2AM、単独コンサート「NOCTURNE:夜想曲」冬の夜を暖かくする4人の歌声

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2AMの歌声が冬の夜を暖かくした。2AMは7日午後、ソウル芳夷洞(バンイドン)オリンピック公園のSKハンドボール競技場で単独コンサート「NOCTURNE:夜想曲」を開催し、約2000人の観客の心を癒した。

スマートなスーツ姿でステージに登場した2AMは、先月27日にリリースした3rdミニアルバム「NOCTURNE」のタイトル曲「後悔するだろう」でコンサートの幕を開けた。そして、ニューアルバムの収録曲であり、先月19日に先行公開した「ただそばにいて」まで続けて歌い、甘美なスタートを飾った。この2曲は2AMがミニアルバムの放送活動を行わなかったため、今回のコンサートだけで聞くことができるもので、より特別なステージとなった。

今年10月6日に大きな交通事故に遭ったジヌンは元気な姿でステージに上がってメンバーたちと一緒に熱唱し、ファンを安心させた。ジヌンは「多くの方々が僕のことを心配してくれたが、ご覧のように足を少しひきずってはいるがしっかり動けている」と話し、健康であることを伝えた。そして、チョグォンが「ジヌンの回復速度がとても速くて医者もびっくりした」と付け加えた。

健康で明るい4人の男性が披露する今回のコンサートのタイトルは「NOCTURNE:夜想曲」である。夜に思い浮かべる歌という意味のように、2AMはグループのアイデンティティである午前2時の感性を観客と分かち合うために特別なステージを準備した。2AMのメンバーたちが直接別れを経験した男性の心境を悲しいナレーションで表現し、ナレーションに相応しい選曲が続き、まるで1本のラジオドラマを聞いているかのようなステージが披露された。2AMは「電話に出ない君に」をはじめ、チャンミンとスロンがデュエットで歌った「夏、夜」と「LIKE CRAZY」「君を読む(Reading You)」「ある春の日(One Spring Day)」「あの時」などを熱唱して、感性溢れるステージを演出した。

「あの時」のステージではメンバーたちがステージの両端まで駆けつけて、手を振りながら観客に挨拶をした。激しいダンスでステージを盛り上げるダンスグループとは違ったが、4人のハーモニーが積み重なりステージのいたるところをそっと満たした。

2AMは自分の特技を活かしたソロステージも披露した。チャンミンは同日、アルバムに収録されていない自身の自作曲「悪い人じゃない」を初公開した。しっかりした腕の筋肉が見えるタンクトップを着てヒップホップ風のスタイリングをしたチャンミンは、女性を誘惑する男性に変身し、まるで1本のミュージカルを見ているようなステージを構成した。チャンミンの生き生きとしたパフォーマンスが目立つステージだった。

チョグォンとジヌンはチョグォンのソロアルバム「I'm Da One」に収録されている「Something'Bout You」を一緒に歌った。ジヌンがフィーチャリングとして参加した曲で、今回のコンサートを通じて初めて公開されたステージだった。続いてロックに対する特別な愛情を持っているジヌンは、やはりソロステージでロッカーに変身した。ジヌンは伝説的なイギリスのロックバンドクイーン(QUEEN)の「ウィ・ウィル・ロック・ユー(We Will Rock You)」と「伝説のチャンピオン(We Are The Champions)」を歌った。特に「伝説のチャンピオン」では自分でキーボードを演奏した。

チョグォンはずば抜けたダンスの実力をマドンナ(Madonna)の「ヴォーグ(VOGUE)」を通じて表した。マドンナに憑依されたような身振りと独特のファッション、そしてヴォーギングダンスが人並み外れたカリスマ性を漂わせた。スロンはこれまで磨いてきたキーボードの実力を披露すると共に、ジャスティン・ティンバーレイク(Justin Timberlake)の「セニョリータ(Senorita)」を歌った。この時、積極的に呼応する2PMの姿がスクリーンに映され、注目を集めた。

コンサートだけで見ることのできる特別なステージが続いた。2AMはアコースティックバンドと一緒に椅子に座って「悪かった」と「With or without you」を披露した。特にジヌンは「悪かった」で有名な自身のパートである「笑うピエロ」での振り付けをちょっとだけ踊って笑いを誘った。続いてマイケル・ジャクソン(Michael Jackson)の「ビリー・ジーン(Billie Jean)」とMaroon 5(Maroon 5)の「ムーヴス・ライク・ジャガー(Moves like Jagger)」、EXOの「Growl」を絶妙に繋いだアコースティックメロディに合わせて歌を歌った。ニュースで見れそうなとても硬い字幕が電光掲示板に流れ、ジヌンの可愛い演出まで加えられて楽しい時間となった。

「パートを変えて歌おう」という興味深いコーナーも披露された。2AMはほとんどの曲をジヌン、スロン、チョグォン、チャンミンの順番で歌う。これについてスロンは「わし鼻の順番で歌を歌っている」と話し、笑いを誘った。また、ジヌンが「僕もリフレイン(繰り返す部分)が歌いたかった」と話すと、チョグォンが「LIKE CRAZY」のリフレインを無伴奏で短く歌い、それをジヌンが真似した。すると、チョグォンはキーを一つ上げて歌を歌い、ジヌンが可愛く怒り出した。同日、2AMがパートを変えて歌った曲は「Never let you go ~死んでも離さない~」だった。2AMはチョグォン、チャンミン、ジヌン、スロンの順番で歌を上手く歌い上げ、観客とメンバーたちが思わず笑ってしまうほど愉快な時間だった。

ボーカルグループ2AMのダンスを見れる時間も設けられた。2AMは「見るほどにきれいで」「I'm Da One」「悪かった」を連続で歌いながらダンスを踊った。まだ激しい動作ができないジヌンはステージの裏にある階段の上で腕の動作だけで踊った。不朽のダンス曲として残っている「悪かった」の影ダンスも再現された。

アンコールステージでは今の2AMを作ってくれた最高のヒット曲であり日本デビューシングル「Never let you go ~死んでも離さない~」と韓国での自身のデビュー曲「この歌」を歌った。今回のコンサートで2AMは夜空で光る数多くの星のように多彩な姿を見せてくれた。今年の最後を甘美なコンサートで飾ったチョグォンは「コンサートを通じて音楽的に交感したり、お互いを理解できる場となり、観客に感謝している」と感想を伝えた。チャンミンは「4年間ずっと言い続けてきた。でも、これからも決して変わらない。喉が裂けるほど歌を歌い続けていくつもりだ」と話し、感動を与えた。

喉が裂けるほど歌を歌い続ける感性ボーカルグループ2AMの歌声は、今月15日のアメリカ・ロサンゼルスと21日の台湾の台北へと続く。

記者 : パク・スジョン、写真 : Big Hitエンターテインメント、翻訳 : ナ・ウンジョン