「応答せよ1994」6つの人気の秘訣

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写真=CJ E&M

「応答せよ1994」前作に続き大ヒット!その秘訣は?

視聴者がまた応答した。「応答せよ1997」の成功は運が良かっただけだと言っていた人も、「応答せよ1994」の連続ホームランの前には、これを認めるしかなかった。周りを見回しても、地上波とケーブルを合わせてこれほどホットな番組は存在しないためだ。人々は誰かの夫探しに夢中になっており、また誰かはその人気に殺到する放送界のラブコールに微笑んでいる。「応答せよ1994」がまた視聴者と通じた成功の秘訣は何だろうか。


1. 続編が成功するのか?

tvN「応答せよ1997」の大成功以来、「応答せよ1994」の制作が表面化すると多くの人々は疑問を抱いた。「続編は成功できない」という俗説のせいだったのだが、それもそのはず、これまで様々なシットコム(シチュエーションコメディ:一話完結で連続放映されるコメディドラマ)とドラマ、映画などで続編が成功した例は極めて少なかった。しかし、「応答せよ1994」は第1話の放送直後、人々の不安と疑問を見事に吹き飛ばした。むしろ「応答せよ1997」を超える人気を博している。デビュー10年目のAraはKBSドラマ「四捨五入(パンオリム)」以降、キャリアとして挙げられる代表作ができ、生活演技の達人チョンウは一気にスターの仲間入りを果たした。キム・ソンギュン、ソン・ホジュンも自身の演技人生で全盛期を迎えた。ここにTiny-GのドヒとB1A4のバロもアイドル出身という世間の偏見を払拭した。あらゆる場所で「応答せよ」ブームをもう一度分析し始め、ネットユーザーたちは探偵のような推理力で“ソン・ナジョン(Ara)の夫探し”に夢中になっている。


2. Ara&チョンウ、予期せぬカップルのどんでん返し

「応答せよ1994」の主人公としてAraとチョンウがキャスティングされたとき、首をかしげる人が多かった。Araはここ10年間、「四捨五入」だけが代表作となっており、チョンウは映画界では期待の星だったが、それほど影響力のある俳優ではなかったためだ。しかし、シン・ウォンホプロデューサーは「チョンウは今回のキャラクターにぴったりだ。Araが演技力の問題を解消するなら、倍の波及効果があるはずだ」と彼らのキャスティングに満足感を示した。これは“神の一手”だった。チョンウがこれだけ女性の視聴者たちの心をときめかせること、Araが綺麗なイメージを捨て、ラブリーなソン・ナジョンに完璧に変身するとは誰も予想できなかったためだ。無神経なコミ(チョンウ)がソン・ナジョンのお椀に魚の肉をとって入れる時、椎間板ヘルニアで苦しむソン・ナジョンがコミに抱き締められて涙を流す時、視聴者は画面に釘付けになった。


3. Araの夫は一体誰?

「応答せよ1997」でソン・シウォン(Apink チョン・ウンジ)の夫探しに奔走したネットユーザーたちがまた忙しくなった。今回はソン・ナジョンだ。「応答せよ1997」当時、夫の候補をめぐっての推理がユン・ユンジェ(ソ・イングク)に集中したことに対し、「応答せよ1994」では、夫の候補をめぐってネットユーザーの議論がさらに活発になっている。現在、多くの人々は“コミ派”“チルボン派”に分かれ、舌戦を繰り広げている。兄のように水入らずだが、ある瞬間皆をときめかせる決定的なスキンシップを披露するコミ、初登場からソン・ナジョンに関心と愛情を見せてきたチルボン(ユ・ヨンソク)を有力候補に上げたのだ。推理力も抜群だ。視聴者たちはそのまま流してしまいそうなシーン一つ、台詞一言をかみ締めながらソン・ナジョンの夫探しに奔走した。ごく少ない視聴者はどんでん返しを狙い、ヘテ(ソン・ホジュン)、あるいは第3の人物ではないかという可能性も提起している。


4. 主演に劣らぬ脇役

「応答せよ1994」に登場する様々なキャラクターたちは生き生きとしている。それは、ソン・ナジョンとコミに限らない。老け顔のサムチョンポ(キム・ソンギュン)は実は誰よりも大事に育てられた敏感な男(しかし絶対に憎めない)であり、サムチョンポを責めるヘテはいつもサムチョンポのそばで義理を守る非常に珍しい純粋男だ。コミに対して憧れときめきの感情を持っている。

ピングレ(バロ)は日増しに可愛くなっており、チョ・ユンジン(ドヒ)は世界中のどこにもいないような芸能人に夢中な女性のイメージを固めている。努力も並大抵のものではない。ドヒは歌手ソ・テジの元マネージャーから当時熱狂的だったファンの話を聞いてこれをドラマで活用し、サムチョンポ役のキム・ソンギュンも二十歳の役を演じるため撮影前まで毎日のように皮膚科に通ったという。全羅道(チョルラド)出身のヘテ役を演じるソン・ホジュンもさらに完璧な方言を駆使するため、3ヶ月間光州(クァンジュ)の実家で生活を送った。


5. 「応答せよ1994」に登場する「応答せよ1997」ファミリー

「応答せよ1994」には、毎回様々な特別ゲストが登場する。第1話の放送ではナ・ヨンソクプロデューサー、ホ・ギョンヨン、ホン・ソクチョンなど意外なゲストを登場させた制作陣は「応答せよ1997」に出演したイ・ジュヨンとキム・ジョンミンを再度呼び出した。イ・ジュヨンはコミが通う病院の研修医に、キム・ジョンミンは病院の専門医として出演して楽しさを加えた。

思わず嬉しくなるような顔ぶれは、これからも続々と登場する見通しだ。「応答せよ1997」の出演者たちのカメオ出演がこれからも予定されているためだ。ある制作関係者は、「『応答せよ1997』出演者たちのカメオ出演はこれからも続いていく。スケジュールを合わせながら撮影をする」と話した。「応答せよ1994」に出演するソ・イングクとチョン・ウンジの姿を見ることができるのかも気になる。


6. 「応答せよ1994」が「応答せよ1997」より優れている理由

「応答せよ1994」は、前作「応答せよ1997」といくつか違う点がある。「応答せよ1997」が釜山(プサン)を舞台に“パスニ”(芸能人に夢中な女性)たちが歌手に熱狂する姿を描いたなら、「応答せよ1994」はソウルに上京し、下宿を運営する家族と彼らの家に入って住んでいる全国から集まった大学生たちの話を主に描いている。パスニの話は小さなエピソードが中心だが、「応答せよ1994」は「応答せよ1997」よりもっと大きな共感を呼んでいる。これは時代を貫く“上京”という情緒がドラマの中で描かれているためだ。レトロが新しいトレンドとも言えるのだろうか。「応答せよ1994」は前作のトレンディさをそのまま維持しながらも、より家庭的で気楽な共同体の雰囲気を見せてくれている。それにより、その時代を過ごした人々だけでなく、全世帯がもっと気楽に共感することができるために、より熱い反響を得ているのだ。

記者 : チョン・ジウォン、チョン・ジニョン