INFINITE エルの熱愛説、残念さが残る事務所の対応

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「アーティスト保護のために」交際事実を否定…相手への配慮は?

2010年の夏、アイドルを出すとは想像もしなかったWoollimエンターテインメントで、7人組のボーイズアイドルグループINFINITEがデビューした。

INFINITEは“カル群舞”(体を曲げる角度から指先まで完璧な刃物のように合わせるダンス)という言葉を流行らせ大衆から注目され始め、以降「BTD(Before The Dawn)」という歌の“サソリダンス”で認知度を上げ始めた。続いて「僕のものになって」「Paradise」「Man In Love(男が愛する時)」など、アルバムを発売する度にヒットを飛ばし韓国の代表的な男性アイドルグループとして定着した。

最近芸能人たちの恋愛は、あちこちで単独スクープを取るために目を見張り熱愛説を探し求める多くのメディアと、プライベートまでつきまといながらパパラッチカットを撮るメディアたちにより半強制的に公開されるケースが多かった。もちろん、アイドルの恋愛も例外ではなかった。アイドルは、秘密交際をすればパパラッチカットでバレてしまい、公開恋愛をすればその時点からまとわりつく“誰々さんの元カノ”などのレッテルのために困らされる。

このような芸能界に9月、デビュー3年を少し過ぎたINFINITEのメンバーエル(本名:キム・ミョンス)の熱愛説が露呈した。相手の女性は、某ケーブル番組に出演した一般人。二人で一緒に履いたカップル靴の証明ショットはもちろん、様々なカップルグッズの写真が証拠として提示され、一緒にスーパーで買い物をしているような写真までネットコミュニティを通じて急速に広がった。

これに大衆とメディアはいつものアイドルの熱愛説と同じく、事実確認に乗り出した。様々な状況が合致しており、これを受け事務所がどのような公式立場を発表するかが気になっていたところ、Woollimエンターテインメントは「二人が知人を通じて会ってはいるが、付き合ってはいない」と熱愛説を一蹴した。

もちろんこのような回答を予想はしていたが、ファンとマスコミはただそれだけのハプニングと思い、それで終わりかと思った。しかし一部のINFINITEの熱狂的なファンたちは「うちの兄さんがそんなはずはない」「兄さんの言うことだけ信じる」「あの女ひとりでやっている自作劇だ」などと興奮する姿を見せた。

そこで、2ヶ月後の11月26日、エルと熱愛説となった相手は自身に悪質なコメントを付けたネットユーザーたちを訴えた。その過程で、エルと交際した事実が公然として明るみに出てしまった。

遅ればせながら事実関係の把握に乗り出したエルの事務所は同日の午後、「実は二人は交際したことがある。所属アーティストを保護するために交際の事実を正直に認めることができなかったことについて謝罪する」という公式立場を発表した。通常公式立場の発表以降はマスコミと大衆の関心が衰えがちだが、エルはもちろんのこと、Woollim側はなぜ時間が経つほど非難の対象となっているのだろうか

その答えは、立場の翻しにある。正直、どの事務所も所属アーティストの恋愛を公然と認めることはできない。おそらくないだろう。特に、ファンの人気を糧にしているアイドルの事務所はなおさらのことだ。

しかし、事務所はきちんとした回答で対応すべきだった。時に大衆は、真実よりは事実だけを覚えがちだからだ。理由はどうであれ、Woollimエンターテインメントの対応は大衆が信頼するにはあまりにも遠いところまで来てしまったことが非難される理由であるだろう。何より、「所属アーティストを保護するための対応」だったという公式立場が惜しい。相対的に相手の女性への配慮はあまりにも足りなかった点が問題だ。

当初から「熱愛説は全くの事実無根」という立場を発表せず、熱愛説の相手と今後のことについて相談し、それまでのことをまとめ適切な合意点を探したならば、事態がここまで深刻にはならなかったはずだ。

かつて愛した恋人の先行きを遮ろうとする人はいないだろう。所属アーティストを保護しようとした所属事務所が、反対に毒として働いてしまった模様だ。

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記者 : イ・ソジョン、写真 : イ・ジョンミン