チュウォン「7級公務員」インタビュー“相手役との化学反応を初めて感じた”

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「製パン王キム・タック」チュウォン、「ボスを守れ」チェ・ガンヒ、2PMのチャンソンという、3大スター競演の最新ラブコメ、「7級公務員」のDVD-BOX1&2が11月22日(金)に発売日を迎え、人気を集めている。本作は、韓国で水木ドラマ視聴率1位を獲得した人気ドラマで、チュウォンは自由奔放で愛嬌満点のギルロを演じ、チェ・ガンヒとのドタバタなラブロマンスを繰り広げた。

ドラマの見どころとなる、チェ・ガンヒとのかけ合い、アクションシーン、そして、2PM チャンソンとの共演について、チュウォンが振り返り、語ったインタビュー。

―初めに台本を読んだときの印象は?

チュウォン:タイトルは映画「7級公務員」と同じですが、内容はだいぶ違いました。映画が悪いというわけではなく、それが新鮮でよかったんです。国家情報院の話というと重いイメージがありますが、軽いタッチで描かれていて、面白かったです。

―監督から要望されたことはありましたか?

チュウォン:細かく要望されるのではなく、“キャラクターを自由に演じてほしい、台本を読むな”と言われました(笑) “チュウォンが演じる、チュウォンならではのハン・ギルロを見せてほしい”と。なので、台本は隠れて読んで(笑) 演技は自由にやってみました。たとえば、台本には「イライラしながら」と書かれていても、演じている流れでイライラする感じではない時は、流れを優先してイライラする演技をしないこともありましたし、「笑いながら」とあっても、演じながら、感情が笑う方にいかないときは、その感情にあわせて笑う演技をしないこともありました。

―自由奔放で愛嬌満点のギルロとご自身とのシンクロ率は?

チュウォン:普段の僕は、あまりリアクションしない方です。状況にもよりますが、あまり笑わないし、性格は単調な方かなと(笑) でも、今回は自然に見せるため、自分がもともと持っているものを見せなければならなかったんですね。普段はあまり見せないナチュラルでちょっと天然でピュアな感じ、子供っぽいところをたくさん入れてみました。だから、シンクロ率は50%くらい? そのせいか、ギルロを演じていて、自由奔放で明るくなったと周りの人たちから言われました。

―ギルロは恋に純情で一途ですが、チュウォンさんはどうですか?

チュウォン:う~ん、好きな人に対して自分を素直にさらけ出したり、尽くすところは似ていますね。ただ、ギルロはソウォンにきつめの言い方をするんです。そういうところは違いますね。僕は静かに話しかけるタイプなので。愛の方式は似ていると思います。

―ラブコメディは初めてになりますが、演じてみてどうでしたか?

チュウォン:ラブコメディは、主人公カップルの比重がすごく高くて、撮影シーンもずっと2人のシーンが多いんです。お互い疲れた時もありましたが、うまく支えあってやれたと思います。感情移入のシーンももちろん大事ですが、そういう良い関係ができていたので日常のシーンも自然に、そして楽な気持ちで撮影できたと思います。それがとても良かったです。それに、ラブコメディは完全に100%、その役柄だけで勝負するわけではないんだなと思いました。今現在「グッド・ドクター」というメディカルドラマを撮影していますが、そこでは僕自身がキャラクターそのものになりきる必要があります。でも、「7級公務員」のようなラブコメディの場合、ハン・ギルロのキャラクター+僕のキャラクター、というようにする必要があるんだなと感じました。それは、ガンヒさんもそうでした。ソウォンというキャラクターにガンヒさんの魅力が加わって、さらに魅力的になっているんだと思いました。

―ギルロとソウォンのやり取りがとても笑えましたが、特に気に入っているシーンはありますか?

チュウォン:このドラマは、アクションシーンよりもギルロとソウォンの2人のシーンがすごく面白いんです。特に、ソウォンの部屋に彼女の両親が突然訪ねて来て、僕がタンスの中に隠れるシーンはオススメです。ソウォンの部屋でのシーンは、どれも楽しかったですね。テーブルの上にお菓子が置いてあって、それを食べながらセリフを言い合っていたんですが、そのシーンがそのまま使われて放送されたのも面白かったです。何よりも、チェ・ガンヒさんと一緒に演技をすることが本当に楽しくて。初めて、相手役との“化学反応”(相手役との相性)というものを感じたし、“化学反応”の良さを褒められた作品でした。

―ソウォンとチェ・ガンヒさんのシンクロ率は?

チュウォン:ガンヒさんとソウォンは実はちょっと違うんです。ソウォンはすごく自立心が強くて、男性にも負けないくらい腕力も精神力も強くて、けれども実は心の中に痛みを持っている、そういうキャラクターですが、ガンヒさんは……強くないということではなくて、誰かに勝とうとしないんです。もし誰かが攻撃してきても、反発するようなリアクションがないんです。他の人とは違った反応をする人なので初めは驚きましたが、それが逆に新鮮で、僕自身もいろいろなリアクションが出てきて、面白かったです。

―ギルロは何度もソウォンに騙されますが、もしチュウォンさんなら、そういった女性を愛し続けられると思いますか?

チュウォン:僕にはムリですね。でも、騙されていることに全く気づかなかったら、愛し続けられると思います。ただ騙されていると分かっていながら、というのはムリです。個人的には、愛する人との間には信頼があることが大事だと思うので、その信頼がなくなってしまったら、愛し続けるのは難しいんじゃないかと思います。

―ギルロはなぜ騙されてもソウォンに惹かれ続けたのでしょう?

チュウォン:ギルロがソウォンに未練を持ち続けた理由は、ソウォンが、見た目は強そうでも、実は心の中に痛みを持っているのが見えたからだと思います。そして、ソウォンの魅力ももちろんありますが、やはりガンヒさんが演じたからこそ魅力がより加わったのではないかと思います。ソウォンの魅力にガンヒさんの魅力が加わったことで、ギルロそして僕が、ずっと惹かれ続けたのだと思います。

―ギルロとドハのシーンもコミカルでしたが、チャンソンさんの印象は?

チュウォン:実際に初めて会った時は、本当に身体が大きいんだなぁという印象でした。2PMという人気アイドルグループのメンバーだということは知っていましたが、僕は男なのであまりアイドルグループに詳しくないのですが、一緒に演技をしてみると、なんというか、アイドルっぽくないんです。成熟していて大人っぽいですね。知識も豊富で、まだ若いのに僕より年上に感じることも多かったし、演技に対してとても情熱があって、感心しました。撮影中よくない状況のため気分よく演技するのが難しい時でも、しっかりと演技をこなしていて感動もしました。僕がもし同じ状況だったら、きちんと演技をこなせなかったんじゃないかなと思えることもありました。彼とは今でも時々連絡を取り合っています。仲の良い友人です。

―国家情報院の新人研修のシーンは皆で地方に泊まり込んでの撮影で、合宿のような雰囲気だったそうですが。

チュウォン:あの時は本当に戦争のようでした(笑) 合宿所の施設はちゃんとしていて、寝るところもあるし食事もできるところだったのですが、ガンヒさんと僕にとってはかなり辛い状況でした。僕たち2人のシーンが本当に多くて、移動するわけでもなく、ずっと同じ場所で撮影をしていたので。休む暇もなくずっと撮影を続けていましたので、そこで食事をした記憶がありません(笑) 食事する時間があったら、食べずに寝ていました。それほど睡眠不足だったんです。なので、撮影期間中にかなり痩せましたね。でも、撮影が始まったばかりの頃で、みんなで一緒に合宿のように過ごしたため、すぐに仲良くなることができました。そこでクリスマスも過ごしましたね。時間もない中、みんなでクリスマスパーティーをして、チキンとピザを一緒に食べました。とは言っても、キャロルの飾り付けがあるわけでもなく、雪が降るわけでもなかったので、クリスマスなのかどうか、よく分かりませんでしたが(笑)

― このドラマを通して、得たものがあるとしたら何ですか?

チュウォン:素晴らしい俳優の皆さんと出会えたことです。今でもずっと連絡を取り合っていて、昨日はガンヒさんとも連絡をとりました。いつか休みが取れたら、一緒に旅行に行ったり会ったりしたくなるような人たちに出会えたということです。また、僕にとってこの作品は新しい挑戦でした。ラブコメディのような軽快なジャンルはまだ経験がなかったのですが、こうして挑戦してみると、皆さんが楽しく観てくださったので、頑張ればできるんだな、という自信にもつながりました。

― 最後に、このドラマの魅力を教えてください。

チュウォン:国家情報院を舞台にしたドラマというと皆さん暗い雰囲気のドラマを思い浮かべるかと思いますが、軽快に楽しく進んでいくドラマです。アクションシーンもかっこよく見えるように努力しました。もちろん事件や事故もありますが、愛や仲間との絆もあり……負担を感じることなく、軽い気持ちで楽しんでもらえるドラマになっていると思います。

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2014年1月12日(日) 中野サンプラザ
(C)2013 APPLE TREE PICTURES, CURTAINCALL PRODUCTION
「7級公務員」公式サイト:www.7level-t.jp

記者 : Kstyle編集部