【REPORT】JYJ ジェジュン、神々しい存在感を放ち6万人を魅了“皆さん、僕から離れないで!”

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(C) C-JeS Entertainment
デビュー11年目にして初のフル・アルバム『WWW』をリリースしたジェジュンが11月15、16日、横浜スタジアムで「2013 KIM JAE JOONG 1ST ALBUM ASIA TOUR CONCERT IN JAPAN」を開催。日本初の本格ソロコンサートとなるこの公演で延べ6万人のファンを魅了した。ここでは二日目の模様をレポート!

カリスマ性のあるロックなステージ

16日の最低気温は8度。初日より天候に恵まれたとはいえ、野外の会場はさすがに寒い。でも、ファンの多くは彼の初日の衣装がほぼ半裸と表現すべき、裸に上着1枚、本人の言葉を借りれば「着ているか着ていないか、みたい」なのを知っている。しかも、事前に伝えられたドレスコードはSM(サディスティック&マゾヒスティック)! そんな彼の想いに応えようと、防寒よりファッションを優先させたファンも目立つ。そして、夜の帳がおりかけた開演時間の17時、ファンがギターと翼のデザインされた公式ペンライトをオンにすると、会場には美しいレッドオーシャンの海原が広がった。

ライブはコンサート用オープニングビデオからスタート。中央の大型LEDモニターに映し出されたジェジュンの目がゴールドに燃え、彼が雄叫びをあげると、早くもレッドオーシャンが揺れる。そして現れたジェジュンは素肌に黒のファーコートを一枚。マイクスタンドにはゴールドの十字架をあしらい、のっけからカリスマ性が全開だ。

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幕開けは自作曲の「9+1#」。続く「Butterfly」では観客も「Hello」「Follow」と声を合わせ、会場が一体化。ジェジュンは初日の公演で風邪をひいたと明かすが、そんなことをみじんも感じさせないパフォーマンスに皆が酔いしれていった。

トークもファンへの思いやりに満ち、楽しさ満点だ。「オィーッス、みなさん、こんばんは! ここから見ると(客席が) 赤い宇宙みたいで、美しいですね。ステキ! 今日は昨日より寒くなくて良かったですね。運がいいんだな、みんな! 昨日、風邪ひいちゃったけど、風邪ひいても歌えるから。今日は皆と楽しい時間を作っていきたいと思っています!」

R&Bやバラードも交えてトータルに魅了

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トークの後は緩急をつけた構成でグイグイ引っ張って行く。じっくり歌いあげるスローなロック「Rotten Love」に続いたのは前半の山場となる「Kiss B」。ステージには高級感のある黒革のソファーが置かれ、寒空の下、黒のシルキーなシャツに公開生着替え。客席からは興奮度マックスな「キャーッ」という黄色い歓声が沸き、彼も「Oh, Sexy」と吐息をもらす。そしてソファーに腰掛け、ゆっくりとアーバンなR&Bスタイルで歌った後は「じゃあ、そろそろテンションを上げて盛り上がっていきましょう~」と煽り、縦ノリなロック・バージョンへスウィッチ。「Everybody, Jump」の掛け声に客席もタオルを回しながらジャンプし、ホットなナンバーに寒さも吹き飛ぶ。すると、彼も体温が上がったせいか、鼻水が……というハプニングが発生。それをネタに「俺の鼻水は甘いっつーの」なんてギャグも発し「ロックだから格好いい面を見せていきたいと思ったのに中々できないですね」とポロリ。そんな和み系トークにストリングスを交えた2曲が続く。韓国ロック界の兄貴、ユン・ドヒョン作の「Now is good」では、それまで妖艶さが光った彼の眼差しに温かさが籠り、「Don't walk away」ではモニター上にラッパーのヨン・ジュンヒョン(BEAST)をフィーチャー。立体感のあるダイナミックなステージングで楽しませた。

ノリノリのロック・ナンバーでさらにヒートアップ

中盤のビデオメッセージでは落ち着いたバーでプライベートな会話を楽しむように告白したジェジュン。「僕は一生、アイドルで生きる。結婚もいいけど恋愛がしたい。愛なしでどうやって生きていくの?」など包み隠さない言葉がファンをうっとりさせる。

再び登場した彼は白のトップスとジーンズというカジュアル・ファッションにチェンジ。「そうだった」ではモニターに白いピアノを弾くジェジュンの姿が映し出され、ピアノ弾き語り風の演出だ。そして中西保志の「最後の雨」をカバーした。

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そして、鋲が打たれたピンクのレザージャケット&黒の穴あきパンツというワイルドなファッションに着替え、ファスナー全開で現れた彼は、畳みかけるようにアップテンポなロックを歌っていく。トロッコで場内を一周し、途中、バンドの演奏を止めて「3万人もいるのに、皆の拍手の音が聞こえないよ」とクラップ・レッスンを施した「Luvholic」、軽快かつ爽快な「Brighter」に、今や彼の持ち歌と言える「Glamorous sky」(原曲:中島美嘉)が続き、後半には「今の楽しい気持ちを皆さんの声に出してくれますか」と問いかけ、イヤーモニターを外して歓声を直接チェック。さらに「僕の名前を一回だけ叫んでくれますか?」と再びおねだりし、ファンの声に応えるようにアカペラで熱唱すれば、会場はノンストップで揺れ続けた。

「僕はMです。みんなはどっち?」

「皆、Thank You」とクールに去ったジェジュンがファンを招待したのは禁断の楽屋。
「皆の情熱で僕の気持ちも燃えています。もう、燃えすぎちゃって体が無くなるかもしれません。じゃ、今から公開します」と宣言し、ベートーベンの「エリーゼのために」をスキャット風に「トゥルトゥルトゥルル~」と歌いながら招いてくれた。テーブルにはワインとシャンパンが並びセレブ感たっぷりだが、彼がシャンパンクーラーから取り出したのは、カルシウムと鉄分多めの乳飲料、二日酔い防止のためのローヤルゼリー配合マカ・ドリンク、そしてタバスコの三つ。その中からマカを選んで、「力出ますなぁ~」と一気に飲み干し、続いて、ファンお待ちかねのトークコーナーへ突入する。

「今日、会場に来る時のドレスコードを先に言っていましたね。それがSとMということで、みなさんはどっちかな? 先に言いますけど、僕はMです」と語れば、客席からは悲鳴とも歓声ともつかぬ「ギャー」という声が。その後、カメラクルーがSMファッションのファンをピックアップし、ジェジュンはカメラ越しに彼らとの会話を楽しむ。しまいには「俺はどっちかというとMなんだけど、何でもいいナッシー」という “ふなっしー”言葉も飛び出し、客席は笑いに包まれた。

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「いつまでも君のそばに」

ファンとの会話で一息ついた後は鍵盤の演奏をバックに切々と歌った「化粧」(原曲:中島みゆき)など、J-POPのカバー曲を中心にパフォーマンス。モダンロックな「Let the rhythm flow」(1集収録曲) を挟んだ「Ultra soul 」(原曲:B'z) は、6月に開催した横浜でのファンミーティングで披露済みとあってファンも心得たもの。サビの「Ultra soul」と合いの手の「Hey」は割れんばかりの大合唱となった。

本編最後は「エネルギーを全部発散してもらいたい」と語ってGLAYのTAKURO作(会場には彼の姿も) の「Modem Beat」と「Just another girl」を激唱。そして「アンコール」ではなく「ジェジュン!」コールでステージに戻って「Mine」を歌うと、エンディングでは怒涛の花火が打ち上げられた。

「本当に日本で僕のソロアルバムでライブが出来て嬉しいと思います。もしこの日本でライブが出来なかったらと想像しただけで、なんか寂しいですよ、本当に。今度来る時はもっと日本語の曲も用意します。最後の曲は歌詞があんまり入っていないです。歌詞の意味はただ、『皆さん、僕から離れないで! 離れようとしても結局離れない』っていう魔法をかけるようなメッセージ、そして音になってる曲です」

こう紹介して披露した幕締めはアルバムのラストを飾る「Paradise」。思いの丈を振り絞るように歌った後はジェジュンの立つステージがせり上がり、彼は上段ステージ奥に消えていった。そして、ジャケットの背中には「CLOSE TO YOU」の文字が。ダブルアンコールは叶わなかったが、彼の無言のメッセージはきっとファンの瞼に焼き付いたはずだ。

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J-Rockな曲も交え、ロッカーとしての拘りを見せつけたジェジュン。目と眼差しだけで、陶酔、セクシー、妖艶、アンニュイと、いくつもの表情を見せる彼に、客席からは「エロい、ヤバイ」との声が飛び、ファンは能弁な指先から放たれる多彩な投げキッスにメロメロ。彼の美しさは性別を超越し、神々しいまでの白い輝きを放っていた。

空を見上げれば、まあるいお月さまがぽっかり。会場には満月直前の月のエネルギーが降り注ぎ、ダブルアンコールの声は途切れることなく、いつまでも横浜の街にこだましていた。

ライター:きむ・たく

「2013 KIM JAE JOONG 1ST ALBUM ASIA TOUR CONCERT IN JAPAN」
2013年11月16日(土) 開場15:00 / 開演17:00 横浜スタジアム

【セットリスト】
・9+1#
・Butterfly
・Rotten Love
・Kiss B
・Now Is Good
・Don't Walk Away
・そうだった…
・最後の雨
・햇살 좋은날 (日差しの良い日)
・Luvholic
・Brighter
・Glamorous sky
・化粧
・粉雪
・Let the rhythm flow
・Ultra soul
・Modem Beat
・Just Another Girl
・Mine
・Paradise

記者 : Kstyle編集部