ペク・チヨン「コンサート、日本活動、結婚…2013年は全てがスタートの年」

Kstyle |

韓国では7年ぶりにコンサートを行い、今年5月の日本デビューコンサートも即日完売となったペク・チヨンが、9月25日に「この愛、忘れないで」と、日本で初のライブDVD「ペク・チヨン PREMIUM NIGHT 日本デビュー “シークレット・ガーデン” ~その女~ 発売記念コンサート」を同時リリースした。10月下旬には購入者限定イベントを開催し、久しぶりに日本のファンに生歌を届けた。
10月に来日した彼女に「この愛、忘れないで」について、また、日本でのコンサート、今後の活動について聞いた。

【プレゼント】ペク・チヨン直筆サイン入りポラ&USBを3名様に!応募はTwitterをフォロー&RT
【PHOTO】ペク・チヨン“ファンの皆さんからいただいたエネルギーでもっといい歌を歌います”

―「この愛、忘れないで」はどのような曲でしょうか? 聞いてほしいところ、ポイントを改めて教えてください。

ペク・チヨン:この曲はドラマ「IRIS」のOST(挿入歌)で、2009年から歌っていますが、年を重ねる度に新しく感じる曲です。今回日本でもこの曲を紹介したくて、日本語で歌いました。歌詞は和訳をしているんですが、韓国語バージョンとは違って非常に情緒的なところを表現していると思います。日本語の発音は完璧ではないんですが、雰囲気がとてもよく伝わるような仕上がりになっています。

―日本語版の「この愛、忘れないで」は、韓国で出した原曲とは異なる部分があると聞きましたが、具体的にどのような部分を変更したんでしょうか?

ペク・チヨン:韓国語と日本語は「コマウォヨ」と「ありがとうございます」というように、同じ意味でもそもそも文字の数が違うので、そういう部分で違う表現に変わっていますが、全体的には同じ感じに仕上がっていると思います。一昨日のイベントで作詞家さんが来日して、その裏話を聞いたんですが、できるだけ原曲に近づけるために100回ぐらい修正をされたようです。私は日本語の意味を深い部分まで分からないんですが、日本の方が聞いた時に、日本らしい奥深さが感じられる曲になっていると聞きました。

―今回の曲を含め、バラード曲での感情表現はどのようにしているのでしょうか?

ペク・チヨン:ドラマOST(挿入歌)のいいところは、普通の曲ですと、ドラマとか歌詞のイメージや雰囲気、感情を自分なりに想像して作り上げなくてはならないのですが、OSTの場合は、既に主演の方が決まっていて、素晴らしい男性の俳優さんと女性の俳優さんがいらっしゃるので、それをドラマのストーリーとは別に自分の中でドラマ化してイメージを含らませて、歌っています。


「OSTではテクニカルな部分よりドラマの世界観を表現」

―今回リリースした「この愛、忘れないで」も「IRIS」のOSTですが、OSTを歌う際にドラマの世界観など何か気をつけている点はありますか?

ペク・チヨン:とりあえずうまく表現して歌うことです。やはりドラマの中に含まれるのがOSTですので、ドラマの歌だけに集中してしまうと、それなりの役割と要素を活かさなければならないんです。アレンジや歌唱のところなど、テクニカルなところだけに集中してしまうと、ドラマに馴染まなくなってしまうので、うまくドラマの世界観を表現できるように気を遣っています。

―「OSTの女王」と言われていますが、どのように感じていますか?

ペク・チヨン:そのように言われるということは、“唯一の優れた人”というイメージが強いということですが、やはり照れますし、恐縮しています。自分一人だけではなくて、OSTの市場がもっと広がって多くのアーティストが出て、“女王”と言われるアーティストが2人3人……と増えればいいなと思っています。

―これまでに歌ったOSTで個人的に一番印象に残っている曲を教えてください。

ペク・チヨン:1stシングルで「その女」を出して、2ndシングルで「この愛、忘れないで」を出しましたが、実は「IRIS」のOSTの「この愛、忘れないで」を最初に聞いた時はそんなに好きではなかったんです。強いバラードという感じがしましたし、全ての内容が想定内で特別ではない感じがしてしまったんです。だけど、レコーディングをしていくうちに、好きになって、いいところが見つかりました。そういう面では最初にあまり好きじゃないと言ってしまったのを曲に対して申し訳ないなという気持ちです。毎回ライブとかコンサートで最後にこの曲を歌うたびに、オーディエンスの共感を得ることの出来る最も素晴らしい歌だと思います。「その女」については、自分自身がそもそも「シークレット・ガーデン」というドラマが大好きで、女優のハ・ジウォンさんも大好きなので、本当は自分のアルバムに入れる曲だったんですが、自らドラマ側に提供してOSTとしてリリースされることになった曲なんです。

―今回、今年5月に赤坂BLITZで行われた日本デビューショースから2度目となるライブとなりますが、いかがですか?

ペク・チヨン:まず自分が海外で活動するとはそもそも思っていなかったので、非常に嬉しく思っています。感謝の気持ちでいっぱいです。今回の来日もスケジュールが少しタイトで周りのスタッフからも「大変じゃないですか、辛くないですか」と声をかけてもらったのですが、実際にイベントをやるたびに観客の皆様からいっぱいエネルギーをいただいたので、そんなに大変ではありませんでした。

―1回目のライブと比べて気持ちの変化はありましたか?

ペク・チヨン:前回は非常に大きい会場でしたし、ファンタスティックな素晴らしいステージだったので、けっこう緊張もしたんですが、今回は近い距離で観客の皆さんとアイコンタクトをしながら共感しながら歌ったので、個人的にはこういった小規模のイベントが非常に気に入ってます。


「コンサート、日本活動、結婚・・・2013年は全てがスタートの年」

― 一昨日のイベント初日はどうでしたか? 久しぶりの日本でのライブになりましたが。

ペク・チヨン:イベントの進行中、歌の間に何度かトークコーナーがあったんですが、トークコーナーの時に自分が何を話したのかなぁと、覚えていないんです。ちょうど来日した時にひどい風邪をひいていたので、歌への心配が非常に大きくて、歌だけに集中して頑張ったんですけど、イベントが終わって最後に皆さんと握手している時に、その時まで涙目になっている方が多くて、本当に良かったなと思いました。

―日本のファンは実際に触れ合ってどうですか?

ペク・チヨン:韓国だと観客がとても熱く、大声で情熱的に応援するんですが、日本の場合は静的でものすごい集中していて、力強い眼差しで共感してくださる方が多いですね。韓国ではダンス曲とかも披露しますけど、バラードが自分には合っているので、日本のファンの方々とはそういった点で合ってると思っています。

―今年は5月に日本デビューするなど、2013年は活動の幅を広げた年になりましたが、この1年を振り返ってどうでしたか?

ペク・チヨン:おっしゃる通り今年はスタートの年だと言えますね。韓国のコンサートがスタート、日本での新しい活動がスタートしたという面では、全てがスタートした年でした。来年はこのスタートさせたものを進行させる年にしたいと思っています。なので、いっぱい働いて忙しく過ごして、充実した年にしたいと思っています。1月には韓国でニューシングルを出す予定がありますし、来年前半にはできれば日本でコンサートを開催したいと思っています。

―今年プライベートでは、ご結婚もされましたが、生活は変わりましたか?

ペク・チヨン:結婚して本当に良かったと思います。ずっと長いこと仕事だけをして来たので、結婚した後に時間ができて逆に今は時間にゆとりがあるなと感じています。こんなに長い時間休んだことがなかったので。その余裕があった時に新婚旅行も行ってきましたし、旦那さんと一緒の時間を過ごしました。今回1週間ぐらい来日しているんですが、韓国にいる旦那さんも応援してくれていて、本当にいいことばかりです。

―まだまだ新婚だと思いますが、忙しくなると旦那さんは寂しがりませんか?(笑)

ペク・チヨン:寂しがっていると思います(笑) 今は家でペットの世話をしていると思います(笑)


「日本でもこれから単独コンサートやコラボレーションもしてみたい」

―ペク・チヨンさんは女性1人で長く活躍されてきて、“強い女性”という印象があるんですが、実際はいかがでしょうか?

ペク・チヨン:そういう強い面もあるとは思いますが、それはシーンによると思います。旦那さんは私よりももっと気が強い人なので、そういう強い人の前では私も小さく、弱くなります。一人暮らしをしていた時は強がって何でも1人でやっていましたが、支えてくれる人ができて、そういう人がいるからこそ、頼りにしたり弱いところを見せたりしています。弱くなったとしても守ってくれるので、結婚して気持ちがとても楽に感じています。

―今回長い滞在になりますが、日本にはもう何度も来ていますか?

ペク・チヨン:友達とかと一緒に旅行で来たことは何度かあります。その時は、有名な定番の場所を軽く見てまわっただけなので、今回みたいに長く滞在して日本の色々なところを見たのは初めてです。残念ながら仕事のスケジュールがタイトなので、色々なところに行くというのはできていないんですが、友達と来た時には、まず美味しいものを食べて遊んで、渋谷や原宿のあたりを歩きまわる……という感じだったので、今回は現地の東京に住んでいる方と同じような動きをして、けっこうコアなところを見ているような感じがします。楽しんで仕事をできています。

―日本に来ると必ずすることや行く場所はありますか?

ペク・チヨン:ドンキホーテが好きです。大げさかもしれませんが、20回ぐらいは行っていると思います。行く度に新しいもの、珍しいものがいっぱいあって、楽しいです(笑) 日本の方はあまり行かないんですか?

―今はあまり行かないです。用事があるときしか、行かないと思います(笑)

ペク・チヨン:本当ですか!? 昨日も行ったら、ハロウィーンだったのでコスプレをしている方が沢山いました(笑)

―韓国と日本で違うところで、日本のここが特に好きというところはありますか?

ペク・チヨン:秩序というか、マナーですね。例えばなんですが、エレベータに乗った時に、次のフロアで止まった時があったんですが、あと2人ぐらいは乗れるスペースがあったのに女性ばかりだったのを見て、待っていた男性が先にどうぞと言って見送ったことがありました。それを見て韓国ではなかなかないことなので、いいなと思いました。あと、車がクラクションを鳴らすことがあまりないですよね。韓国で住んでいる街の中で1番鳴らしているのは自分です(笑) 一番飛ばしているのも自分かもしれません(笑)

―日本で今後こんな活動をしてみたいということはありますか?

ペク・チヨン:そうですね、先程お話したように単独コンサートをやってみたいと思います。本当に機会があるのであれば、日本の有名なアーティストの方とコラボレーションやアルバムを共同で出してみたいなと思っています。

―日本のアーティストも聞いていますか?

ペク・チヨン:思春期の頃は日本の曲と接する機会があまりなかったのですが、X-JAPANやTUBE、桑田佳祐さんや安室奈美恵さん、SMAPの歌を聴いて少し影響されたと思います。今はジャズボーカルの小野リサさんやOLIVIAさんという童話を彷彿とさせるような声を持っている方とか、FreeTEMPOとか、そういう曲が好きで聞いています。


「ファンの皆さんからいただいたエネルギーでもっといい歌を」

―アーティストとして、今後の目標を教えてください。

ペク・チヨン:まず歌手としては、これは自分の職業ですので、これからも一生懸命やるのは当たり前だと思っています。逆に歌を歌っていないときの過ごし方として、先輩や後輩、旦那さんに模範的、見本となる過ごし方をしたいと思います。欲を言えば、後輩を育成することに力を入れたいと思っているので、制作やプロデュースするシンガーとして地位を固めたいと思っています。

―それでは、最後にペク・チヨンさんの活動を待っているファンの方々に一言メッセージをお願いします。

ペク・チヨン:まず今回近い距離でお会いできとても良かったです。皆さんが公演を愛してくれて、曲も愛してくれてとても感謝の気持ちでいっぱいです。歌の活動については韓国に負けないぐらい日本でも活動をすることをお約束します。色々な取材で皆さんからエネルギーをもらっていますとコメントしていますが、それは本当のことです。だから、そのいただいたエネルギーを使わせていただいて、もっといい歌にしていきたいと思います。

●ペク・チヨン 2nd Single
「この愛、忘れないで」 好評発売中
・初回限定盤(マキシシングル+特典DVD) 1,600円(税込)
・通常盤(マキシシングル) 1,200円(税込)

●ペク・チヨン DVD
「ペク・チヨン PREMIUM NIGHT 日本デビュー“シークレット・ガーデン”~その女~ 発売記念コンサート」
好評発売中 5,000円(税込)

2013年5月1日に赤坂BLITZで行われた日本デビューショースを完全収録。発売と同時にソールドアウトとなったプレミアムライブが、余すところなく収録されるほか、来日時の密着映像や、フォトギャラリー、各曲解説も収録予定。

ペク・チヨン テイチクオフィシャルサイト

記者 : Kstyle編集部、撮影 : 朝岡英輔