賭博に破産…崖っぷちバラエティスターたちの事情とは?

OSEN |

芸能人の違法賭博問題が芸能界を震撼させている中、お笑い芸人ユン・ジョンスが破産申請したことが報じられ、混乱が増している。

お笑い芸人イ・スグンとタク・ジェフンに続き、神話(SHINHWA)のアンディとタレントのBOOM、元H.O.T.のトニー・アンらが巨額の違法賭博をした疑いで検察の調査を受けたことが明かされ、ファンに衝撃を与えた。彼らは、サッカーのプレミアリーグなどの勝利チームを予測し、携帯メールでお金をかける、いわゆる“マッテギ賭博”をした疑いで次々と検察に召喚され、調査を受けた状況だ。イ・スグンがほとんどの容疑を認めた中、タク・ジェフン、アンディ、トニー・アンらも調査を受けたことを認め、今後自粛する意向を示した状態だ。彼らにかけられた疑いが事実なのか、また、それによる処罰のレベルがどれくらいなのかに関心が集まっている中、忘れた頃に浮上する芸能人たちの賭博問題に対する懸念の声が高まっている。

今回疑いを受けているイ・スグン、タク・ジェフン、BOOMはもちろん、歌手のトニー・アンやアンディも、バラエティ番組を通じて精力的に活躍したスターであるだけに、ファンの衝撃がさらに大きいものと見られる。いつも視聴者を笑わせ、終始楽しそうな姿を見せていた彼らが、カメラの裏側では違法賭博にハマっていたかもしれないという事実が、視聴者たちに失望と裏切りを感じさせている様子だ。これに続き12日には、優れたバラエティのセンスで複数の番組で活躍してきたタレントのユン・ジョンスが10億ウォン以上の借金を返済できず、破産申請にいたった事実が報じられ、芸能界を騒がせた。

昔から賭博問題には、主にバラエティ番組で活躍するスターたちが関与しており、視聴者たちに衝撃を与えている。代表的な例として、常習的な海外遠征賭博で活動を中断したシン・ジョンファン、そして“マッテギ賭博”で自粛しているお笑い芸人キム・ヨンマンなどが、多くのファンに失望を与えた。

続いて、大きな人気を集め、大活躍していたイ・スグンとタク・ジェフンはもちろん、BOOMとアンディ、トニー・アンなどが“マッテギ賭博”の疑いを持たれ、一時期、テレビ出演とともに事業家としても名を知らせたユン・ジョンスが破産申請まですることになったため、歌手や俳優に比べ、とりわけバラエティスターの間でこのような波紋が広がることが残念だという声もある。

崖っぷちに立っているバラエティスターたち、いったい何が彼らを、賭博の誘惑に落とすのだろうか。

これに対し、地上波テレビ局芸能局の関係者は「芸能人という職業自体が、一般人としては想像できないほどのストレスに悩まされる」とし、「特に芸能人の場合、俳優や歌手に比べてストレスが大きいことはあっても、少ないことはまずない。職業柄、毎日創作の負担やストレスが押し寄せてくる。さらに、カメラの前で常に笑わなければならず、誰かを笑わせなければならないという負担は、他の職業では経験しない、人一倍の心的苦痛だ」とバラエティ出演者たちの苦悩を説明した。

続いて「特にリアルバラエティの洪水の中で、ほとんど台本が無いため、すべての状況や台詞(演技)などが出演者の力量で作られるケースが多いが、笑いのためにわざとこれを搾り出すことは決して簡単ではない」とし、「公開コメディショー(ギャグコンサート、笑いを探す人たち)に出演するお笑い芸人が、お酒に関する事故などに頻繁に巻き込まれる理由と同じ脈略だ。アイディアやセンスが落ちれば、簡単に淘汰されるバラエティの特徴が、彼らの精神を弱くするようだ」と分析した。

また他の関係者は「もちろんお笑い芸人ならではのストレスが、今回の違法賭博波紋の免罪符になることはないだろうが、とりわけお笑い芸人、バラエティ番組出演者の間でこのような賭博やお酒に関する不祥事が頻繁に起こる理由については、職業上の苦痛をある程度勘案する必要があると思う」という考えも伝えた。

イ・スグン、タク・ジェフン、アンディ、BOOM、トニー・アンらが出演していた地上波とケーブル、総合編成チャンネルの多くの番組は、まず調査の状況を見守りながら彼らの処分を決めるとの立場だ。ほとんどが自粛の意を示し、番組からの降板を決めた中、彼らの後任の検討及び事前録画分の編集問題などで制作スタッフもまた悩まされている。

記者 : ユン・カイ