愛を認められない男の復讐が始まった。

3日に韓国で放送されたKBS 2TV「秘密」第4話では、アン・ドフン(ペ・スビン)がそうであったようにカン・ユジョン(ファン・ジョンウム)から子供を奪い取るチョ・ミニョク(チソン)の姿が描かれた。

収容されてから妊娠に気づいたユジョンは刑務所で子供を出産した。子供の父親であるドフンが担当検事であるという理由で前面に出られない状況のなか、ユジョンの仮釈放が不許となれば子供は保育施設に送られることになる。ドフンはシン・セヨン(イ・ダヒ)とともに参加した刑務所でのボランティア活動で自身の子供を見て切ない気持ちを感じた。

このような刑務所での状況を報告してもらったミニョクは計画を立てた。ドフンもユジョンもセヨンもみんなミニョクの手中にあった。ミニョクはまずKグループの社長であるという自身の職位を最大限に活用し、刑務所と関係を結んだことに続き、検事2年目で経歴の浅いドフンを仮釈放の審査委員にした。ドフンの手で懲役5年を求刑させただけでなく、その手で今回は仮釈放を不許させるという厳しい状況を演出したのだ。

身の潔白を求めていたドフンだったが、彼の道はソ・ジヒ(ヤン・ジンソン)を遺棄したというたった一つの秘密によって狂ってしまった。不本意ながらユジョンに濡れ衣を着せたドフンは「広い世界を知るのか、それとも他人の尻を拭うのか自分で選択してほしい」というミニョクの誘惑に負けた。結局ドフンは子供に星を見せてあげたいというユジョンの夢を踏みにじった。

さらに刑務所内にまで悪魔の手を伸ばしたミニョクの復讐は、躊躇うことなくユジョンを児童虐待犯に追い込んだ。子供の身体にはユジョンに身に覚えのない痣や傷跡が多くあり、結果的に彼女は子供を奪われた。ユジョンが頼っていた仲間のヘジンと看守が実はミニョクの指示を受けていたのだ。その過程でユジョンは火傷までし、ドフンに泣いて助けを求めたが、結局何も守れなかったユジョンは刑期をすべて終えてから出所することになった。刑務所から出てきてドフンの前に立ったユジョンはすでに満身創痍であった。

これに先立ち、ユジョンと面会したミニョクは、刑務所の中で楽に休んでいたらいいとし、世の中に出てくる時はもっと辛くなると今後の茨の道を予告した。ドフンの秘密やそれによって着せられた濡れ衣でまたも狂ってしまったが、当初悪縁で出会った二人の男女が愛情を感じるようになるまでのきっかけや過程が劇の中盤の観覧ポイントであるとすれば、序盤は完全にミニョクの手にかかっている。ミニョクの復讐がいかに内容が充実していて、熾烈に描写されるのかによってドラマの成功が決まる。

これまでは成功だ。刑務所に収容されてから出所するまで、その間の妊娠や出産までも描き、ドラマは目まぐるしく走ってきた。小幅ではあるが、上昇した視聴率がその証拠だ。第4話までの短い期間で登場人物それぞれが自身の場所を見つけたというのも意味がある。特にドフンは法律の前では誰もが平等であるということを証明するために検事になるも、野心に負け、恋人に濡れ衣を着せる一方、認知症にかかったカン・ウチョル(カン・ナムギル)の面倒を見る二面性を演じ、今後の展開への期待を高めた。「秘密」の航海はこれからが始まりだ。