「黄金の帝国」コ・ス、最高の話術でソンジングループ&視聴者を掌握

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写真=SBS「黄金の帝国」スクリーンショット
俳優のコ・スが説得力のある話術でソンジングループはもちろん、お茶の間まで圧倒した。

今月2日に放送されたSBS月火ドラマ「黄金の帝国」(脚本:パク・ギョンス、演出:チョ・ナムグク)第19話ではチャン・テジュ(コ・ス)がソンジングループへの野心を育て、チェ・ソユン(イ・ヨウォン)との戦いを準備する姿が描かれた。

この日の放送でチャン・テジュはソンジングループを手に入れるためにチェ・ソユンとチェ・ミンジェ(ソン・ヒョンジュ)を追い出す計画を立てた。これに先立ちハン・ジョンヒ(キム・ミスク)は認知症の診断を受けた後、チャン・テジュに協力したりした。これはチェ・ソユンに復讐するためのものだった。

もちろんチャン・テジュは自分の手を離し、去っていくソン・ドンフィ(チョン・ウク)の夢を見て、不安そうにしていた。味方のようで、違うようなチェ・ソユンの行動にも目は揺らいだ。しかし、確信を持った後、チャン・テジュは変わった。チェ・ウォンジェ(オム・ヒョソプ)を“置物会長”として立て、チェ・ソユンを閑職に送った。チャン・テジュの説得にチェ・ウォンジェは頭を縦に振ったが、チェ・ソユンは困惑の色を隠せなかった。

また、チャン・テジュは「火も僕が消し、靴下も僕が片付けた。残りも僕がやる。決勝戦はその後にしましょう」と意味深な顔でチェ・ソユンを見つめた。会長の座から離れていくチェ・ミンジェにも「食卓の上席に座って待っている。頼みたいことがあればいつでも来なさい」と堂々とした表情をした。

チャン・テジュは相手を思いやるふりをして、野望を満たす話術でその瞬間、瞬間の危機を乗り越えた。ソンジングループに自分の味方を送り込むときも、賢くないチェ・ウォンジェを扱うときも同じだった。笑顔の裏に黒い本音があったのだ。

これに気づいたチェ・ソユンは静かに状況を見守りながら、歯を食いしばった。協力し合おうというチェ・ミンジェの手を拒み、一人でチャン・テジュに立ち向かう意思をあらわにした。ユン・ソリ(チャン・シニョン)を刺激し、チャン・テジュを動かす手まで打った。結局、チャン・テジュはユン・ソリの心配のもと最後の戦いの幕を開けた。

特にコ・スは余裕のある表情と話し方でパク・ギョンス脚本家の台詞の味を生かした。野望を隠したまま一撃を準備する演技は一品だった。コ・スが見せてくれる卓越した取引能力と人を乗せたり落としたりする話術も感嘆するに十分だった。そのため視聴者は目を離すことができなかった。

また、コ・スを含む俳優たちの好演とパク・ギョンス脚本家の隙のない台詞、そしてチョ・ナムグクプロデューサーの深い意味を持たせた演出力などはドラマをさらに豊かにし、良い評価を受けている。もちろん、人間の心理を迂回的に表現し、グループの経営権争いのために頭を使うといった素材を扱うことは容易なことではない。しかし、3拍子がそろい、毎回ドラマへの期待を高めている。

「黄金の帝国」でコ・スは独歩的な位置を固めた。世界のどこにもない話術でソンジングループの人々を自分の手のひらに乗せた。その結果、視聴者の心さえもしっかり握ることに成功した。これから5話が残っている状況でコ・スが見せてくれる反転とは何か、またこの話術の最後はどのように描かれるのかに注目が集まる。

記者 : パク・グィイム