“15年の力”を見せた神話、韓国アイドル史の“神話創造”は続く

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写真=イ・ジョンミン

11thアルバムの活動を仕上げるアジアツアーを開催「ソウル公演、“ものすごい”公演になる」

15年の力とはこういうものだろうか。アジアツアー最後の公演を控え、4日午後ソウルオリンピック公園体操競技場にある記者会見場に入った神話は、とても余裕のある姿だった。質疑応答の時間には、滞らないセンスのあるトークで自ら進行を務め、フォトセッションでは先に面白いポーズを提案するなど、韓国最長寿アイドルグループの年輪が垣間見えた。

今回のアジアツアー「SHINHWA GRAND TOUR ‘THE CLASSIC'IN SEOUL」は神話の11thアルバム活動の仕上げとなる意義深いコンサートだ。そのため神話は、6月の香港をスタートに上海、台湾、日本、北京など6都市を訪れ、約10万人のファンの前でコンサートを開催した。ヘソンは「どこに行ってもファンの皆様が歓迎してくださり、会場を一杯に埋め尽くしてくださって、幸せなコンサートをすることができた」とし、「メンバーもアジアツアーの期間中に肉体的に大変だったはずだが、外に出さず頑張ってくれてありがたい」と感想を伝えた。

また、ソウル公演を最後に選択した理由についてミヌは、「韓国での活動が短く、ファンの皆様が寂しく思われたはず」だとし、「良い成果に報う気持ちで、フィナーレ公演をソウルで開催することにした。ファンには良いプレゼントになるのではないかと思う」と説明した。彼の言葉通り、ファンも神話のコンサートを控え約9.5トンの米花輪(お祝いの花の代わりに米を寄付すること)を寄付し、変わらぬ声援を送った。


「11thアルバムの成果に報いるために準備…“ものすごい”公演をお見せする」

神話は5月にリリースした11thアルバムで、あらゆる音楽番組で計8回の1位を記録、歴代音楽番組での1位記録を更新した。エリックは「11thアルバムをリリースし、初放送に出演する前に行ったインタビューで『最も気に入るアルバムになりそうで、記憶に残るシーズンになりそうだ』としたが、本当にたくさんの方々が支えてくださり、声援を送ってくださって良い成果を収められた」とし、「何よりメンバーが楽しく活動しながら、大きな事故なく活動を終えられた点が嬉しい。時間が経ってからも記憶に残る1年になりそうだ」と語った。

「ここまで人気を集めるとは予想できなかった」と語り始めたドンワンもまた、「昨年が『しっかりカムバックし、立場を固めよう』との覚悟だったとすれば、今度は『欲張らない線で最善を尽くそう』と心がけていたが、準備した以上に応援してくださり、感謝している」と語った。続けて、「コンサートで報いるために今回の公演に心血を注いだ」とし、「『ものすごい』ステージを楽しみにして頂きたい」と語り笑いを誘った。

彼の“ものすごい”ステージのために、メンバーは本番の他にも様々な見所を用意した。チョンジンは「映画『悪いやつら』をパロディした動画を撮った」とし、「皆様をしっかり笑わせる」と自信を見せた。また、「今回のアルバムで『This Love』とタイトル曲として悩んでいた『Scarface』という曲があるが、アジアツアーを終えて振り付けを練習し、ソウルで初めて披露することになった」と付け加えた。

メンバーたちの“狙い”が通じたのだろうか。今回の公演はチケット販売開始から僅か5分で全席売り切れとなる記録を打ち立てた。暫く満足気に笑っていたミヌは、「まず、メンバー一人ひとりのカラーと魅力が違う」とし、「何よりも別れず15年の時間を共に過ごしたことに対し、たくさんの方々が認めてくださり励ましてくださったのではないかと思う」と語った。また「昔学生だったファンの皆様が今や就職されているので、チケットパワーがあるようだ」とファンに感謝の気持ちを伝えた。


「今後も今のように一生懸命に、長く活動する」

最近、アメリカの時事月刊誌「The Atlantic」が、神話とバックストリート・ボーイズを比較し話題となったことがある。「バックストリート・ボーイズがK-POPから見習うべきこと」というタイトルで「ロングランアイドル」の良い例として神話を挙げた。

これについてヘソンは「メンバー全員が記事を読んで喜んだ」とし、「バックストリート・ボーイズは世界的に認められ愛されるグループだが、僕らと比較対象になり言及されただけでも光栄だ」と感想を伝えた。ドンワンはヘソンのコメントに続き、バックストリート・ボーイズに対し「比較されただけでも光栄だが、どうしても僕らに学びたければ、先ず韓国語をマスターしてから連絡して欲しい。1:1で短期個人レッスンをして差し上げる」と語り笑いを誘った。

「長く活動していることが今は自然です。僕らができるポジションで可能なことを一生懸命しているだけですが、前向きに評価して頂いているようです。たくさんの後輩アイドルが全世界的にK-POPを広めていますが、神話も先輩グループとして一翼を担っているようで気分が良かったです。今のように一生懸命長く活動することが正解だと思います」(ヘソン)

「アメリカでK-POPが注目され始めてから余り経っていないでしょう?以前はたまに言及されるか、短く要約した説明がされましたが、PSYが基盤を築いたせいかもしれませんが、内容を見ると僕らの受賞の内訳、現在の活動、アンディが後輩を育成している部分まで詳しかったです。そういった部分まで外国人が知っていることが不思議でした。これからも神話だけでなく、K-POPの全ての歌手がアメリカで愛されればと思います」(エリック)

今回の公演を最後に。神話は11thアルバムの活動を公式的に終了し、休息期に入る。しかし、メンバーは休まず個人活動をしながらファンの前に立つ計画を立てている。エリックは役者としての活動のためシナリオを検討しており、チョンジンとアンディもまた、久しぶりに役者としての姿を見せる予定だ。Mnet「ダンシング9」に出演しているミヌは、近くソロデビュー10周年を迎え再びアルバムをリリースする予定であり、ヘソンもまた、年末にコンサートで活動を続ける予定だ。日々、韓国アイドルの歴史の新たな一ページを綴っている神話、彼らの“神話創造”は今後も長く続く予定だ。

記者 : イ・ジョンミン、イ・ミナ