CRAYON POP「パパパ」の尋常ではない人気、なぜ?

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クロムエンターテインメント
5人組ガールズグループCRAYON POPの人気が尋常ではない。「パパパ」はあらゆる音楽配信チャートでトップ10入りし、パロディ動画も相当の数がYouTubeに投稿されている。また、プロ野球試合でもチアリーダーたちがヘルメットと衣装を着てCRAYON POPの“直列5気筒ダンス”を踊る姿がよく見かけられる。

更に面白い点は「パパパ」が発表されてから1ヶ月が過ぎて人気を得たことだが、リアルタイムで曲の成否が決まるデジタル音楽時代に、とても異例の結果だ。アイドルグループが洪水のように生まれ名前すらしっかりと知らせられずに消えるグループが大勢いる中、CRAYON POPはどのようにしてデビューして1年で人気を得たのだろうか。依然として話題の中心に立っているCRAYON POPの成功の要因を探ってみる。

ネットを騒がせたCRAYON POPの“イルべ”問題が好材料に?

CRAYON POPのメンバーの“イルべ”(ユーモア中心のインターネットフォーラム)用語使用と、所属事務所関係者のサイトへのアクセスに関する騒ぎに対しては、すでにたくさんのメディアで報じられたので、詳しい説明は省きたい。その代わり、CRAYON POPの存在感を大衆に刻印させるために同騒ぎが役に立ったことについては頷く人が多いだろう。

2012年7月と12月に1stミニアルバムとシングルをそれぞれリリースし、音楽界に登場したCRAYON POPに注目する人はほとんどいなかった。他のガールズグループとは違い、悪童のイメージにコンセプトを決め、歌も1970~80年代のユーロダンススタイルのヴィンテージ音楽でデビューしたものの、たくさんの男女アイドルグループが氾濫する中、CRAYON POPもやはり小規模な企画事務所では、自分たちを知らせるのに限界があったはずだ。

そして6月に4thシングル「パパパ」をリリースした時点で、CRAYON POPは意図の有無はともかく“話題の中心”になり、ネットを騒がせたCRAYON POPのイルべ用語使用は、ノイズマーケティングによりかなりの効果をもたらしたと言える。

更に同僚の芸能人たちによる、SNSや放送でのCRAYON POPについての言及もまた、ホットなネタを生み出し、CRAYON POPの認知度アップに役立っている。そのおかげであらゆるポータルサイトの検索キーワードランキングに「CRAYON POP」と「パパパ」が入るほど、関心の対象となった。

これまでのガールズグループのイメージを壊したCRAYON POP、その新鮮なイメージが通じた

韓国のガールズグループのイメージはある意味では定型化されていると言える。女性らしい“セクシーさ”を強調したり、時には強烈で挑戦的な“女戦士”にイメージチェンジする。そうでなければ180度違う“清純さ”で包んできたのがほぼ全てだった。

それではCRAYON POPはどうだろうか。CRAYON POPは他のガールズグループとは違い、ヘルメットと白い手袋を着用し、トレーニング服スタイルの衣装を着たままステージの上で面白いダンスと歌を披露している。また簡単に近づけないこれまでのガールズグループとは違い、簡単に近づける、親しみのある可愛いイメージをアピールしている。

特に10~20代の若者層よりは30~40代のおじさんファンがCRAYON POPに熱狂していることに注目したい。まるで親しい年頃の女の子が集まって、音楽で遊んでいるかのような姿は、これまでのガールズグループとははっきり差別化されているため、おじさんファンから爆発的な人気を集めることができたようだ。

CRAYON POPの「パパパ」は曲のタイトルとサビが、韓国内外で広く知られた曲を通じてよく耳にした記憶があるため、中年層には更に馴染み深く中毒性がある。曲のメロディと歌詞もやはり、21世紀の音楽としては単純で幼稚だと言えるが、それがむしろ長所として最大化され「パパパ」の人気の要因になっているといえよう。

果たしてCRAYON POPの人気がどれだけ持続するのかが気になる中「ノイズマーケティングのおかげで成功した」という世論を鎮め「CRAYON POP、音楽の力で音楽界のトップに立つ」という記事を近く見れることを期待したい。

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記者 : イ・ジョンソン