【コラム】女性たちに愛される男、イ・ジョンソク&イ・ソジン ― チャン・ウチョル

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いわゆる“旬の男”と言うべきなのか?NAVER検索ワードランキングを直接耳にする昼食時間。社員食堂で今日も3回以上2人の男性の名前を聞いたような気がする。面白い事実は、2人の男性の名前を言う女性らの声がかなり違っていたことだ。“イ・ジョンソク”と言うときはウキウキした感じで、“イ・ソジン”と言うときは一段と落ち着いている感じ?更に面白いのは、その話を聞いている男性たちの“分からない”と言っているような表情だ。

イ・ジョンソクさんは、1989年生まれ。僕の甥と一つ違いだ。僕から言わせてみれば、僕の目には完璧な青年である前にただの“赤ん坊”のような感じもする。(「君の声が聞こえる」でチャン・ヘソン(イ・ボヨン)も最初はそうだったのだろうか?)しかし、今はあらゆる女性が“赤ん坊”に向け悲鳴に近い歓声を上げているのを見ると、あまりにも気になる。それで聞いてみた。「イ・ジョンソクのどこがいい?」答える内容はそれぞれ少し違うが、1つだけ同じだった。それは、返事をする前に口角を上げてそっと笑っていること。本音がバレたかのように。その時ふと思い出した言葉が“初恋”だった。

初恋だなんて、これはあまりにも理解しやすい。男性にもそのような“ロマン”はある。長いストレートヘアに綺麗な目で笑う二階建ての家の少女……。ところで、そんなものはあくまでもイメージとして存在するものだが、イ・ジョンソクはその姿を現実に現した。色白の顔に長い脚と腕、ドタバタするパワフルなエネルギー、明るい笑顔と一見憂鬱に見える表情、しかもその全てを圧縮する“年下”という設定まで。

「君と呼ぼうと何と言われようと男として感じられるようにぎゅっと抱きしめてあげる」は、その分野の全てを集大成した歌詞と言えるだろう。だから「分からない」という表情をしている男性たちは、前に座って浮かれた声でイ・ジョンソクのことを話す女性たちに「イ・ジョンソクのどこが好き?」と質問しなくていい。意味のないことだから。思う存分ファンタジーを楽しむ人に現実を突きつけることは、ファンタジーを壊す邪魔者であるだけだ。

イ・ソジンさんは1971年生まれで、88年に大学に入学した僕の3番目の姉より一つ下だ。最近の女性がイ・ソジンを語る雰囲気が以前とは変わったということを感じているだろうか?公開恋愛から色々な噂まで、イ・ソジンという名前にはちょっと刺激的な部分もあったが、「花よりおじいさん」に出演してから確実に整理がついたとでも言うのだろうか。隣の同僚の女性はこのように言った。「以前はちょっと女を泣かせるような男だったとすれば、最近は可愛いところが先に見えるんです」

40歳を越えた男性に可愛いという言葉が似合うのは、その話をする方が女性であるためだと思う。可愛さというのは、年齢を超えて女性たちが男性の魅力を語る際に決して欠かせない部分であるためだ。そう言えば、イ・ソジンさんの顔は丸くて赤ちゃんみたいなところもある。隣の同僚の女性の話をもっと聞いてみよう。「大人たちに色々してあげるのを見ると、マナーがいいじゃないですか。でも優しいだけの男に見えないところがなんとなく魅力的です」

イ・ジョンソクさんと比べれば今のイ・ソジンさんは、初恋のファンタジーを楽しんだ女性たちが現実で見つけた男性のイメージのようだ。ファンタジーには要らない“条件”を見ても結構良さそうに見えるから尚更だろう。また面白いのは、マッチョタイプでなければあまり素敵だと思わない男性からも支持を受け始めているということだ。ガールズグループと行くと思っていた旅行でおじいさんたちの世話をすることになったという設定は、さすが男たちの同情心を刺激した。女性たちが好きな男性と男性たちがかっこいいと思う男性は結構違うが、もしかしたらイ・ソジンさんはその2つのタイプに合致する非常に珍しいイメージを構築しているのかもしれない。

「君の声が聞こえる」は残すところあと2話となった。「花よりおじいさん」は台湾に2回目の旅行に行ったという話を聞いた。昼食時間、社内食堂で2人の男性の名前を話す女性たちの声はますます大きくなるだろうか?同じ男として、多少“分からない”ような気持ちとある種の嫉妬は忘れることにしよう。その代わり、ずっと女性の声に耳を傾けてみようかと思う。そっちの方がよっぽど良さそうだから。

文:コラムニスト チャン・ウチョル

「NAVERコラム - チャン・ウチョル編 -」では、今話題の人物にクローズアップし、コラムニストのチャン・ウチョル氏が執筆。韓国で注目が集まっている人物や出来事についてお届けします。

記者 : チャン・ウチョル