Vol.1 ― 「監視者たち」チョン・ウソン“僕は万人のオッパですから”

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90年代に一世を風靡した俳優チョン・ウソン(40)が戻ってきた。ハンサムで甘い顔の男性俳優が溢れる現在と違い、当時のチョン・ウソンはまさに“ビジュアルショック”だった。人間が作ったというにはあまりにもハンサムで、彫刻のようという言葉がふさわしかった。神様は彼にだけは公平ではなく、慈悲深かった。

映画「監視者たち」(監督:チョ・ウィソク、キム・ビョンソ、制作:映画会社ZIP)を通じて久々に韓国映画に復帰した“永遠のオッパ(お兄さん)”チョン・ウソン。「きみに微笑む雨」(2009、監督:ホ・ジノ)以来4年ぶりだ。これまでブランドのオープンイベントやファッションマガジンのグラビア、ドラマでしばしば見ることはできたが、スクリーンの中のチョン・ウソンは本当に久しぶりだ。イケメン青春スターの帰還はいつでもただ嬉しいことである。

韓国映画に出演しなかった4年間、チョン・ウォンはジョン・ウー監督の映画「レイン・オブ・アサシン」(2010)とKBS 2TVドラマ「ATHENA -アテナ-」に出演しながら活動を続けた。最近は総合編成チャンネルにも領域を広げ、ドラマ「パダムパダム-彼と彼女の心拍音-」(2011)に出演した。しかし何となく物足りなさが残る4年間だった。やはり彼はスクリーンの中の姿が一番だ。

彼は“俳優チョン・ウソン”として消費されたいと望んだが、大衆は“青春スターチョン・ウソン”を望んだという。大衆が作った“青春スターチョン・ウソン”という型のせいで4年という時間がかかったのかもしれない。何となく寂しくなる。

「意図したことではないですが、4年もかかりましたね。『グッド・バッド・ウィアード』(2008、監督:キム・ジウン)に出演した後、監督デビューを準備していましたから。シナリオ作業もしましたね。そのうちジョン・ウー監督のグローバルプロジェクトに参加することになり、また遅れました。韓国の作品を遠ざけたわけではありません。ただ、僕がしたいと思った作品がなかっただけです。そうしていたら、どんどん焦るようになりました。焦ると、ミスもしがちですよね。これもしてみよう、あれもしてみようとしているうちに、こうなりましたね」

容易に、そして早いうちに出演できる作品を探した結果、ドラマ「ATHENA -アテナ-」を選んだ。しかしチョン・ウソンは「ATHENA -アテナ-」でたくさん愛されたものの、満足できる作品ではなかったという。彼は自身の演技がどこか中途半端だったと言いながら残念な表情を見せた。

ますます映画に対する欲求が大きくなったという。そんな中、まさに干天に慈雨「監視者たち」のシナリオのモニターを頼まれ、「これだ!」と思いジェームズ役を獲得した。

「同僚が映画に出演し、VIP向け試写会に招待されるたびにものすごく羨ましかったです。彼らの映画を見て『面白い』と言いながら笑いましたが、心の中では笑えませんでした。映画に対する渇望が最高潮に至った時、『監視者たち』の出演でそれを解決しましたね。どんなにすっきりしたことか……僕の本分は映画俳優ですから、その嬉しさは言葉では説明できないくらいのものでした。僕も同僚に自分の映画を紹介できるようになって、嬉しいです。ハハ」

そのためだろう。今回は誰よりも戦闘的かつ積極的に先頭に立った。20年間キープした“イケメンオーラ”を手放し、全面的なPRに乗り出したのだ。“青春スターチョン・ウソン”はすでに消えていた。

「かなりのおしゃべり」と自身を評価しながら、これまで隠してきた特別な魅力をアピールしているチョン・ウソン。あまりにもエネルギーが溢れ、近いうちに放電するのではないかと心配になるくらいだ。“ハンサムな奴”が“ものすごく面白い奴”として、皮を一枚脱いだ。

「最近、僕はよく『潜在力が爆発した』と言われますが、その通りだと思います。ハハ。実は面白い面も自分の性格の一面です。簡単に伝える方法がなかっただけで、友達の間で僕はいつも“面白い奴”でした。長い間、見守ってくれたファンは多分知っているでしょう。僕がいかに面白い人間なのか……(笑) 自分たちだけが知っているチョン・ウソンが公開され、ファンが悲しんでいないかって? そんなことありません。僕は“万人のオッパ”ですから。ハハ」

記者 : チョ・ジヨン、写真 : ムン・スジ