H.S.g.R.「20世紀美少年」は現在進行形:SPECIAL INTERVIEW

Kstyle |

H.O.T.のムン・ヒジュン、トニー・アンをはじめ、SECHSKIES(ジェクスキス)のウン・ジウォン、godのデニー・アン、NRGのチョン・ミョンフンで構成されたグループ“H.S.g.R.”。このグループはQTV「20世紀美少年」を通じて誕生した。実は、私は過去の第1世代のアイドルグループには興味がなかった。いや、むしろ彼らに熱狂するいわゆる“お兄さん部隊”を見て、舌打ちをする方だったかも知れない。しかし、昨年秋に韓国で放送されたtvN「応答せよ1997」を見てびっくりしてしまった。私が彼らの音楽をこんなにも知っていたとは!しかも、歌える曲も数曲あった。先週「20世紀美少年」で行われたダンスバトルを見て、思い出すダンスもかなりあった。そうだ。このように好きであろうとなかろうと、彼らはたくさんの人々の頭と胸に刻まれた大切な思い出なのだ。元祖アイドルグループのメンバーを現在進行形へと新しく生み出した「20世紀美少年」の制作陣に会うために、龍仁(ヨンイン)のロケ地を訪れた。

参加者:キム・ジウクチーフプロデューサー(以下CP)、ペ・ソンサンプロデューサー(以下PD)、放送作家クォン・ボラム、コラムニスト チョン・ソクヒ)

「『応答せよ1997』との差別化を図るために努力しています」

―どのようにしてこのような企画をすることになりましたか?

クォン・ボラム:ムン・ヒジュンさんが最初に提案をしました。「応答せよ1997」を見て、「ファンたちのストーリーが面白いが、僕たちの話もしたい」と言い出しました。

キム・ジウクCP:その後もムン・ヒジュンさんが自ら責任を持ってやっています。アイデアも出して、私たちにプレッシャーをかけたり、周りにたくさん話をしているそうです。「番組見た?見たら?見なさいよ!」と。

ペ・ソンサンPD:正直、「応答せよ1997」の大成功がプレッシャーになりました。後の祭りではないかと思って。差別化を図るために努力しています。

キム・ジウクCP:“思い出販売”と言われたらいけませんからね。このアイドルたちが“現在進行形”だと言いたかったし、これからもそんな姿をお見せしたいです。以前は、制作陣が企画したものを採用して台本を作っていたとしたら、最近はスタートから一緒になって作っています。事実に基づいたバラエティなので、そういった部分で責任感を持っています。

―メンバーの構成はどんな基準で?

クォン・ボラム:まず、1978年生まれで、友達同士であるということです。そして、それぞれにキャラクターがあります。一度盛り上がると収集がつかなくなる場合が多いのですが、デニー・アンさんがラジオのパーソナリティを長く務めたせいか、きちんとまとめてくれます。ムン・ヒジュンさんやウン・ジウォンさんの場合は、リーダーシップがあります。彼らがリーダーの役割をして、トニー・アンさんとデニー・アンさんは後ろから黙々とついていくように見えても片付けが上手です。チョン・ミョンフンさんに関して意外だったのは、「僕がここに加わってもいいの?」と思っていたことです。しかし、今はチョン・ミョンフンさんがいないと寂しいじゃないですか。特に、骨身を惜しまずに頑張ってくれています。絶対に欠かせないキャラクターですよ。

―メンバーたちが他の番組の時よりもリラックスして見えます。

クォン・ボラム:テレビだと思っているのかさえ分かりません。友達同士で定例会でもしているような雰囲気です(笑)

―全何回の企画ですか?すでに第11回を控えていますが。

ペ・ソンサンPD:通常、ケーブル放送は1シーズン12回で契約を結びます。それ以降は別途話をしなければならないので、まだ分かりません(笑) 昨夜、ムン・ヒジュンさんから「末永く、頑張りたい」というメールが届きました。

―MBC「無限に挑戦」には歴史があるじゃないですか。「20世紀美少年」も誰かが恋愛をして、結婚をして、子供を産んでと、そういったふうに歴史が作れると良いですね。ケーブルテレビは突然放送が中止になるケースが多くて。見ていた番組が突然無くなると寂しくなりそうです。確実な答えが欲しいです(笑)

キム・ジウクCP:突然中止になることはないと思います(笑) 責任を取らなければなりません。続けるのは良いのですが、しばらく休んだ方が良いのか、ずっと続けていくのかをまだ決めていません。もし、休むことになっても、ほんのしばらくだと思います。

―今後、何か色いろと用意しているのですか?

ペ・ソンサンPD:「godの育児日記」に関するストーリーが、第11回の撮影分です。

―あ、まだ第12回まで準備されていないようですね?第12回以降は、ないかも知れないから?

ペ・ソンサンPD:とりあえず、撮影をしておこうと思います(笑)

キム・ジウクCP:おそらく追加で準備することになると思います(笑)

クォン・ボラム:懸念していたことは、「ファンたちだけの番組になったらどうしよう」ということでした(笑) しかし、ファンたちだけの番組になってもものすごい影響力があるものでした。当時からのファンではなくても、彼らが好きな視聴者もたくさんいらっしゃいますし。

―番組を作りながらアイドルに対する認識が変わりましたか?

ペ・ソンサンPD:変わったというより、最近のアイドルとの違いを感じています。キャリアというものが感じられるんですよ。実は僕、SHINeeのおじさんファンなんです(笑)

―ペ・ソンサンPDは第1世代のアイドルをあまり好きではなかったのでは?

クォン・ボラム:H.O.T.のメンバー、全員知っていましたか?(笑)

ペ・ソンサンPD:もちろん知っています。しかし、先入観は多少あったように思います。でも、「アイドルリーグ」という番組で会って、一番イメージと違うと思ったのがムン・ヒジュンさんでした。

―私も先入観を持っていました。ですが、ある日H.O.T.のステージを見ていたのですが、本当に身体が壊れそうなくらい踊っているのを見て、私が勘違いしていたんだなと思いました。アイドルに対する偏見は、別の至らない何人かのアイドルのために生まれたんだと思います。

クォン・ボラム:最近、改めて感じています。本当にすごい人たちなんだと。資料を探していると開いた口が塞がりません。「どうしてあんなことができるの?」と。プロデューサーさんが偏見や先入観のない方なので、うまく共感を導くと思います。音楽放送ではありませんが、音楽が常に入るじゃないですか。

ペ・ソンサンPD:BGMとして使うために聞いてみると、良い曲が本当に多いんですよ。ダンスバトルの時は、僕たちも鳥肌が立つほどでした。

クォン・ボラム:本当に息が合っています。異なりながらも同じですし。かっこ良く見せたい人も壊れた部分を見せたい人もいるとおかしくなると思いますが、みんなで壊れて、みんなで真面目な姿を見せてと、うまくバランスが取れています。

ペ・ソンサンPD:だから、意欲が溢れ出てきます。打ち合わせをすると、一回で調整や和解にたどり着いたことがありません(笑)

クォン・ボラム:ファンたちがキャラクターを活かして何かを送ってきてくれたりします。例えば、デニー・アンさんが“ヨーグルトおじさん”とからかわれたことがありますが、その後ヨーグルトが一箱送られてきました(笑) ファンの方も気が利いていますよね?

―シーズン2につながれば、ボランティアや一般人が一緒になって参加する姿なども見れるのでしょうか?

クォン・ボラム:ボランティア活動をやりたがっています。ただ座って、昔はこうだったなあと過去を振り返る番組にとどまるのではなく、36歳になった第1世代アイドルの現在進行形にならなければいけません。期待していて下さい。

―是非、次のシーズンにつながって、QTV最長寿番組になることをお祈りします。

エピローグ
出演者たちが一緒に遊ぶ姿を想像しながら、スタッフがソウル、一山(イルサン)、坡州(パジュ)付近の不動産を探し回って見つけたという紫色の屋根の家。その家でH.S.g.R.の5人は本当に幸せそうだった。心から出演者を大切にする制作陣、そしてそんな制作陣を信頼して従うH.S.g.R.。どうかこの姿が末永く続きますように。

文:コラムニスト チョン・ソクヒ

「NAVER スペシャルインタビュー」では、今話題の人物にコラムニストのチョン・ソクヒさんがインタビューを実施。韓国で一番ホットな人物の本音をお届けします。

記者 : チョン・ソクヒ、写真 : QTV、スタジオS チョン・ジュヨン